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もう手遅れよと彼女は言った
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「PARIS, TEXAS」

うまく寝付けない夜になんとなく見ていたら、最後までみちゃった。
大好きなヴィム・ベンダースの代表作。やっぱり色の使い方がすごくおもしろくて、ドキドキする。
砂漠を歩いてる男は背広に真っ赤なキャップだったりする。その赤と、真っ青な空と、砂漠の黄色。
主張する色ばかりなのにすごくきれいなのだ。建築家のルイス・バラガンみたいだ。

テキサス砂漠を一人の男が思いつめたように歩いている。彼はガソリン・スタンドで水を飲むと、そのまま倒れ病院にかつぎこまれる。男はトラヴィスとゆう名で4年前に失踪していた。病院から逃げ出したトラヴィスはまた荒野を歩き出す。迎えに来た弟のウォルトがトラヴィスを追うが、トラヴィスは記憶を喪失している様子だった。車の中でウォルトは失踪してた4年間の事を聞くが何も答えない。ただ「PARIS,TEXAS」という、自分がかつて買った土地のことを呟いた。そこは砂しかないテキサスの荒地だが、父と母が初めて愛をかわした所だとトラヴィスは説明するだけだった。

僕はロード・ムービーが大好きだ。退屈だと言う人も多いけど、僕は退屈な映画が好きなのだ。
「おもしろい」というのは、どこまでも主観な感情だと思うけど、僕の中でそれは「心えぐられたかどうか」なのだ。
アクションシーンがすごいとか。殺しのトリックがどうとか、そうゆうのは二の次なのである。
そうゆう上でこの映画は全然トリックなんかないし、坦々と物語は語られていく。それはもう退屈に。

トラヴィスはなくした家族を再生させようとする。そして弟のもとで育った実の息子と一緒に母親を捜す旅に出る。
いわゆる「アメリカ」的な風景が延々と続く。果てしない荒野、ハイウェイ、夕焼けの町に浮かぶモーテルのネオン。
その映像だけでもう十分な映画だと思う。そしてそして母親役のナターシャ・キンスキー。
この映画を観るたびにぼくは恋に落ちる。もうそれは強制的に落ちるのだ。そしてロマン・ポランスキーを恨むのだ!

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ネタバレになるのであまり言わないけど、トラヴィスも、母親のジェーンもすごく無責任な大人。
子どもにしてみればたまったものではないが、それでも子どもは純粋に親の愛情を求める。
無くして気付くものや後悔を乗り越え家族再生しようとするけど、最後トラヴィスが取った行動はもう泣いた。
子どもを持ってる人だったら、僕よりも心震えるんじゃないかしら。特に女性は。

またいつか観るんだろう。大好きな映画。

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The End_632 西小山 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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