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「ダンス・ダンス・ダンス(上)/ 村上春樹」

「羊をめぐる冒険」から4年後の物語。毎晩のようにいるかホテルの夢をみる「僕」。僕はいなくなってしまった「耳の美しい女」に求められている気がし札幌のいるかホテルに向かう。しかしそこには以前のいるかホテルの面影はなく巨大で美しく清潔な「ドルフィンホテル」になっていた。僕はそのホテルの従業員の女の子から奇妙な話を聞く。16階でエレベーターを降りると真っ暗な暗闇が広がり、その暗闇の奥の部屋からは「人間ではないものの足音」が聞こえたという。いろいろあって僕もその暗闇のフロアに行くことができその奥の部屋で出会ったものとは。。。

34歳になった「僕」がなぜ社会や人間とうまく関係を作れないのか?
それは羊をめぐる冒険の世界からまだ帰って来れてないから。という感じの話。
その割には仕事もそつなくこなし、札幌に行ってからは貯金で暮らせるほどの裕福ぶり。
ぜんぜん生き方うまいじゃない!というツッコミも少しありました。そんな事はどうでもいいが。

登場人物が魅力的で、ホテルの従業員の女の子や、母親においてきぼりにされた13歳の女の子ユキ。
そして中学校の同級生だった映画俳優の五反田くん。とさまざまで、しかもリアルなキャラだ。
その「リアルなキャラ」ってのは語弊があるかもだけど、今までは鼠や羊男や羊博士。それに耳の美しい女など
なんだかよく分からない人(人?)であふれてた。だから「映画俳優の五反田くん」なんて言われるとすごくリアル。

なんかどっしりとした小説だという印象。物語もなミステリーに近い雰囲気があるし、殺人事件も刑事も登場する。
刑事は大柄の男と小柄な男のコンビで、ある日突然自宅にやってくる。あれ?と、記憶がまざった。
他の小説でもこんな雰囲気あったよな。男二人組が来て(刑事ではない)大柄の方が部屋を完全に破壊する話。
なんだっけ?世界の終わりとハードボイルドワンダーランド?ねじ巻き鳥クロニクル?

後半は13歳の女の子ユキと共に東京に戻ってきて、これからどうするかを考えている。
札幌である人物に言われた「踊るしかないんだよ、それもとびっきり上手く踊るんだ」の意味を考えながら。
はたして下巻(最終巻)で僕は耳の美しい女に再会できるのか?
村上春樹の小説のパターンだとだいたい見当が付くけど、ワクワクはするのだ。

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The End_629 四谷三丁目 / Nikon F3 「Trinograph.」「tumblr」「THE END」「Facebook」
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