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僕の子を産んでみないか
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「横溝正史 / 夜歩く」

横溝正史の小説なんてすごくすごく久しぶりに読んだ。
僕には年の離れた姉がいる。小学生の頃姉の勧めで「悪魔の手毬唄」を読んだ。
今考えると小学生になんてものを読ませるんだ、と思うけど、面白かったんだよ。
それから犬神家や獄門島、八つ墓村、病院坂の首縊りの家とか、すごく読んでた気がする。

銀座のキャバレー「花」で銃撃事件を起こした八千代。犯行の理由は八千代に宛てられた三枚の怪文書だった。その内容には「われ東京へ来たれり。近く汝と見参せん。…汝夜歩くなかれ。」と脅迫めいた文章も。八千代は精神障害に陥り、酒に溺れ、強迫観念をぬぐい去ろうとする。そんな中八千代が銃撃した(相手は死ななかった)画家の屋敷で、画家を含めた三人の惨殺遺体が発見される。警察はその屋敷の守衛が犯人として行方を追うが、その守衛も死体で見つかる。迷宮入りしたこの事件は岡山に舞台を移し、その途中金田一耕助も話しに加わり、役者が揃ったところで再び惨劇の幕があく。。

これね。面白かった。

この時代設定の物語では、みんな外套(がいとう)を着てる。外套っていわゆるコート。
だけど日本では軍服に似た感じのイメージ。三島由紀夫が着てそうなイメージ。
しかし小説の中で、薄暗い闇の中を外套を着た人が私をつけてくる。。的な場面があるんだけど
まあ想像したらすこぶる恐いわな。

多分街灯も無く(時代的に)分厚いコートにハンチングを深く被り顔は全く見えない。
線のように細い雨が降りしきり革靴のコツコツとした音だけが響く。。そら恐いわ。
そうゆう雰囲気の文章書かせたら横溝正史はさすがに上手い。
怪しい感じがバンバン伝わってきて、ハラハラしてしまった。

トリックもすごかった。トリックというよりも、最初から騙されてたんだとラストで気付く感じ。
横溝正史もまた読み返したいなあ。今読むとまた面白い。
後半の岡山編の方がもちろん本編なんだけど、僕的には東京のシーンがすごく印象深い。
あの時代に生まれてても良かったかもしれない。エルヴィスがスターだった頃のアメリカと悩める所だけど。

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The End_610 四谷三丁目 / 写ルンです 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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