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ジャック・ロンドンの本
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「007 スペクター」

無事に借りれたのでみれました。大好きな007シリーズ最新作。
みたひとの感想や前情報を聞くと、皆さんそんなに満足してない感じでした。
つまらなくはないんだけど、、う~ん。という感想の人が多い。というか僕と話したほとんどの人がそんな感じ。
みてみた結果、皆さんが言わんとしていることは理解できました。おもしろかったけどね。

「スカイフォール」で焼け残った写真を手に入れたジェームズ・ボンドは、謎を解明するためにメキシコにいた。それはMの命令を無視したものだった。そのことでお怒りを受けたボンドは、反省の色なく新ボンドカー、アストンマーティンDB10を拝借しローマへと向かう。そこで悪の組織「スペクター」の存在が明るみになる。その頃、ロンドンでは国家安全保障局の新しいトップがボンドの行動、そしてMI6の現代における存在意義に疑問を提示していた。

おもしろい。おもしろいんだ。ちゃんと007してるし、あっという間に2時間半が過ぎ去るのだ。だからおもしろいのだ。
アクションも、ボンドガールも、サム・メンデスとアストンマーティン共同開発のDB10も、全部しっかりおもしろいのだ。
でも皆さんの言っている「おもしろいんだけどね、、う、う~ん。」というのもやっぱり否めない。
基本的に全部のエピソードが惜しいのと、全部あっけない感じがする。だからそう思わせるのかな。

敵のアジト、本丸に乗り込んでの絶体絶命感はあるんだけど、あっけない。かなりあっけない。
あ、そんなに警備甘いの?とか、そんな大型施設をぶっ放す危険物の塊が庭に置いてあるの?とか、笑。みてみてください。
特攻悪役も完全無欠の強敵っぽいけどあっけない。列車から落ちるあのしかけは何かの映画でみたことがある。電車内の格闘は完全にドリフ寸劇
DB10とジャガーCX75のカーチェイスはすごかった。でもこれも終わりはあっけないといえば、あっけない。けどフランクで良かったかな?

後半の拷問シーンはみれなかった。あれはトラウマになるわ。。時計仕掛けのオレンジを思い出してしまった。
今回のボンドガール、マドレーヌ・スワン役のレア・セドゥが超絶かわいい。一応マネーペニーも出てるのでボンド・ガールは二人らしい。
歴代のボンドガールは、絶世の美女っていうのがあんまりいない。でもエロかったり、普通だったり、影があったりいろんな意味で魅力的です。
今回のレア・セドゥも絶世の美女ではないと思う。しかし!僕の中ではもう最高に最高でした。ボンドガール効果もあるかもだから他のもみてみよう。

という訳でいろいろと断片的に書きましたが、映画としてはおもしろい、、と思う。
ル・シッフル、グリーン、シルヴァ、ホワイトの中心、悪の組織スペクターの全貌。ダニエル・クレイグ版007の集大成的な感じ。
僕はダニエル・クレイグ版007が大好きだったから、これでシリーズが終わり(なの?)というのが淋しくてしょうがない。
同時に次のボンド役はだれなのか、心配と期待が混じり合うこの落ち着かない感じは嫌いじゃない。

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The End_1611 田園調布 / PENTAX67

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馬にのっている丹下左膳
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The End_1610 多摩川 / SONY RX100m3

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オリーブ・オイル・アイランド
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「ジョージ・オーウェル / 1984年」

「1Q84」を読み終わった後は、これを読もうと最初から決めていた。
「1Q84」の発売当時、作品の背景にはこの「1984年」があるといわれ、それから3万部売れたらしい。
3万部ってのが多いのか少ないのかわかりませんが、僕もその一人です。
ジョージ・オーウェルはイギリスの作家「動物農場」は昔読んだけど、忘れた。

1950年代に起こった核戦争により、1984年の現在では、オセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国によって世界は成り立っていた。そして三国間では無益な戦争を繰り返していた。物語の舞台となるオセアニアでは「ビッグブラザー」という絶対的な権力によって統治されていた。ウィストン・スミスはその世界で記録局に勤務する党員であり、歴史の改ざんをする仕事に就いていた。彼は以前から完璧な服従を求める体制に不満心を抱いていたが、もちろんそんなことは言葉にしなかった。しかしある女性と恋に落ちたことをきっかけに、彼の心は段々と動き出していく。

僕は昔からSFがあまり得意ではない。ドラえもんだってSFだ、と言われたら閉口する。
いわゆる「ブレードランナー」とか「コブラ」とか「ガタカ」とか「未来世紀ブラジル」的なSFが苦手だ。それなりにみてるけど。
苦手というかあの世界観にあまり馴染めないのだ。ドラえもん的な洗練された未来ではなく
無機質で皆が下を向き、街は不衛生で荒廃しているディストピアな未来が苦手だった。なんか救いがなくて。

この小説の世界もそんな未来が描かれているけど、荒廃した理由が共産主義・独裁政権の成れの果てという、明らかな理由がみえる。
文章だからか、それはすごくリアルだった。刊行された1949年から想像する35年後の世界。それはドラえもん的な遠い未来ではなく、近未来。
そこには「このままだとこんな世界になってしまうかもしれないぞ!」というメッセージがみえて、よりリアルに感じるのかもしれない。
そして明らかにスターリンと、トロツキーを想像させるキャラクターが、当時の雰囲気を演出させてるのかもしれない。

「ビッグ・ブラザーがあなたを見ている」" BIG BROTHER IS WATCHING YOU "
というスローガンと、プロパガンダ的な肖像ポスターが町中に貼られている。
その眼はどの角度からみても自分の方を見ているような仕掛けがされている。
共産主義という名の元の監視社会。全体主義、画一性、アイデンティティの消滅。怖い。

ビッグ・ブラザー=スターリン。裏切り者で民の敵であるゴールドスタイン=トロツキー。という設定が明らかで完全な揶揄です。
イースタシアという国は中国なのかな。毛沢東っぽい人物がでてきてたら明らかだったんだけど、、気付かなかっただけかも。
こないだみた映画「チャイルド44」でのスターリニズムが僕の中で興味が膨らんで、当時のソビエト連邦について勉強している。
まだ薄い知識だけど、スターリンは極悪人だといろんな所で書かれている。ヒトラーが善人に見えるとかいう意見もチラホラあって。

とりあえず今は、ソビエト連峰崩壊関係やトロツキーの自伝を読んだり、あんまり関係ないけどタルコフスキーとかの映画をみている。
いろいろと考えさせられます。フィクションではなく、実際にそうゆう世界があったということ。僕はまだ知らない事が多すぎる。
ソビエト連邦が崩壊したのが1991年だから、当時僕は11歳。小学校5年生。ファミコンばっかりやっていた頃。
その頃の世界をもっと知りたい。僕は第二次世界大戦前よりも、大戦後の近代の世界史に興味があるみたいです。

村上春樹はこの「1984年」で書かれていたものと、違う視点の1984年を書こうとしたという。
「1984年」では、根源的な悪が独裁者という目に見える形で、管理、監視、全体化、画一化、洗脳という元になりたっていた。
だが現代ではそうゆう形ではなく、細分化され、匿名性を持ち、悪が目に見える悪にならないで存在している。
僕の中ではとりあえずの所そうゆう感じで理解している。続けて読めて良かったです。とても身に染みる読書体験になりました。

以下、村上さんのところより引用ー
「***の良さがわからない人間は駄目だ」みたいな言い切りの言説にはお互い十分気を付けましょう。
僕の小説だってそうです。好きな人がいて、好きじゃない人がいて、それで世界がうまくまだらに回っているんです。
画一性くらい怖いものはありません。

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The End_1609 渋谷 / SONY RX100m3

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東京超安全信用金庫定期預金利息率
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The End_1608 馬喰町 / SONY RX100m3

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ロウとスーパーを
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「007 スカイフォール」

僕は「007」が大好きだ。MIシリーズなんて007に比べれば屁さ。スパイはジェームズ・ボンドだけで良いのだ。
あ、でもマット・デイモンのボーン系も好きだったかも。裏切りのサーカスももう一度みたい、、結構あるな。スパイ映画は好物みたいです。
いやしかし、その中でもやっぱり007が一番好きです。ベタですが、なんといっても英国のスパイというのが良い。
そして僕はダニエル・クレイグ版が大好きです。ショーン・コネリーもピアース・ブロスナン版も良いけど、ダニクレが一番なんです。

初めて心から愛した女性を失ったボンドは、組織を追い詰める為に、ハイチやボリビアで壮絶な戦いを繰り広げていた。ある日上司Mが心に秘めていた事件の真相が浮かび上がる。その内容はボンドにとって衝撃的なものであった。そして彼らの所属するMI6(英国情報局秘密情報部)本部が何者かの攻撃に遭う。ボンドの新しい任務は、その相手を発見し、脅威を取り除くことだった。

新作「スペクター」をみようと思ったんだけど、新作で出たばかりだから貸し出し中だった。なので復習を兼ねて「スカイフォール」をみた。
最初は映画館でみたんだ。メジャータイトルを映画館でみることはあまりないのです。シネコンが苦手というのと、映画に1800円は高すぎるから。
その話はまあいいか。そんで「カジノロワイヤル」から見直そうかなと思ったんだけど「スカイフォール」は前にみて面白かった記憶があったので。
この物語は、007の上司である「M」が標的にされるという珍しい設定。M役のジュディ・デンチ。意地悪そうなババアで好きです。

前半の上海、マカオのシーンはすごく良い。雰囲気が好きです。東洋の怪しさと豪華絢爛な内装が合わさっている感じが好きです。
そして中盤から出てくる、ハビエル・バルデムの怪演。存在感。僕が「怪演」と言う人は、基本的に「大好き」というのと同じです。
軍艦島でのロケ。しっかり軍艦島なんだけど日本にみえないから不思議でした。日本語表記がなかったからかな?
日本ロケと聞くと、ロケ隊が姫路城の壁に手裏剣でいっぱい穴を開けてしまい、ロケを中断させられた事件を思い出す笑。

物語は007お決まりのスタートダッシュから、苦難、復活、そしてM襲撃からシルヴァ逃亡、そしてスコットランドに行くまではすごく良い。
だけど、そっから急に失速する。スカイフォールの意味が分かってから。その後の立てこもり攻防もなんか面白くない。最後もちょっとあっけない。
完全に「ホームアローン」状態なんです「敵が来るからちょっと家の中にトラップしかけとこ」って感じ。実際しかけも古典的だし。
Mはコソコソ逃げるけど見つかり方も古典的。シルヴァがかなり好きなキャラだったので壮絶な最期が良かったな、、と少し残念でした。

ただひとつ、ボンドカーが蜂の巣にされるシーンはショックだった。たぶん今まででジェームズ・ボンドが一番怒ったのはこのシーンだと思う。
表情も音楽も怒り狂っていた「貴様わしの大事な車になにしてくれてんじゃ、ぼけっ!(なぜか関西弁イメージ)」って。
今回のボンドカーはアストンマーチンDB5。クラシックカー好きな僕としては、一番好きなボンドカーです。ロータスの時はガッカリした。
「スペクター」はアストンマーチンDB10って、サム・メンデス監督と共同でデザインした車らしいが、ちょっと未来的すぎて趣味ではない。

感想。アクションも良いし、マニーペニーもかわいいし、ボンドカーもDB5だし。悪役も好きな感じ。そして大好きなスコットランドの荒涼な風景。
全て良いのにやっぱり最後の終わり方があっけなくてちょっと、というかかなり残念です。
でももちろん合格点(そんなのないけど)以上だし、2時間半の間、ずっとドキドキしてみれる映画はあんまりない。
とりあえずは自分の中で、次の「スペクター」につなげるための布石としてみてみた、ということで。

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The End_1607 多摩川 / SONY RX100m3

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リップ・サービス組合
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The End_1606 恵比寿 / SONY RX100m3

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ガラスの曇りがすっと消えちゃうみたいに。
恒例になりました、村上春樹作品読んだ後の好きだった文章抜粋です。
3冊分なので長いけど、一気に載せてしまおう。今回は発言者の名前も書いておきます。
完全に自分用のメモみたいになっていますが、いろいろと考えさせられる文章が多かったです。
読んでない人も、こうゆうのがきっかけで村上春樹作品に興味がでたりしたら僕は嬉しいです。

ーBOOK 1ー

■一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。たとえその人と一緒になることができなくても(青豆)
■人間というものは結局のところ、遺伝子にとってただの乗り物(キャリア)であり、通り道に過ぎないのです。彼らは馬を乗り潰していくように、世代から世代へと私たちを乗り継いでいきます。そして遺伝子は何が善で何が悪なんてことは考えません。私たちが幸福になろうが不幸になろうが、彼らの知ったことではありません。私たちはただの手段に過ぎないわけですから。彼らが考慮するのは、何が自分たちにとっていちばん効率的かということだけです。(緒方夫人)
■我々がシンプルな人生をシンプルに生きて、余計なことは考えず、生命維持と生殖だけに励んでいれば、DNAを伝達するという彼らの目的はじゅうぶん達成されるのではないか。ややこしく屈折した、ときには異様としか思えない種類の人生を人々が歩むことが、遺伝子にとって何らかのメリットを生むのだろうか。(青豆)
■未来もいつかは現実になる(天吾)
■今がいつであれ、ここがどこであれ、そんなこととは関係なく彼に会いたい。死ぬほど会いたい。それだけは確かなことみたいね。それだけは自信を持って言える。(青豆)
■ここではない世界は、ここの世界とどう違うのかしら。今自分がどちらの世界にいるか、見分けはつくのかな?(天吾のガールフレンド)

ーBOOK 2ー

■シェリー酒を飲んでしばらくすると、少し横になって眠ります。知らないうちに眠ってしまうのです。眠りから覚めると、少しだけ暑さが消えています。いつかそのようにして死ねるといいのにと思っています。(緒方夫人)
■青豆「でもこれは物語じゃない。現実の世界の話よ。」タマル「誰にそんなことがわかる?」
■私が生きているのは物語の世界じゃない。それはほころびと、不整合性、アンチクライマックスに満ちた現実の世界なのだ。(青豆)
■「さよなら」と彼女は小さく口に出して言った。部屋にではなく、そこにいた自分自身に向けた別れの挨拶だった。(青豆)
■ある年齢を過ぎると、人生というのはものを失っていく連続的な過程に過ぎなくなってしまいます。あなたの人生にとって大事なものがひとつひとつ櫛の歯が欠けるみたいにあなたの手から滑り落ちていきます。そしてその代わりに手に入るのは、とるに足らんまがいものばっかりになっていきます。肉体的な能力、希望や夢や理想、確信や意味、あるいは愛する人々、そんなものがひとつまたひとつ、一人また一人と、あなたのもとから消え去っていきます。別れを告げて立ち去ったり、あるいはある日ただふっと予告なく消滅したりします。そしていったん失ってしまえば、あなたはもう二度とそれらを取り戻すことができません。かわりのものを見つけることもままならない。こいつはなかなかつらいことです。時には身を切られるように切ないことです。(牛河)
■説明をしなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ。(天吾の父親)
■ほとんどの人間は痛みを伴った真実なんぞ求めていない。人々が必要としているのは、自分の存在を少しでも意味深く感じさせてくれるような、美しく心地よいお話なんだ。だからこそ宗教が成立する。(リーダー)
■宗教とは真実よりはむしろ美しい仮説を提供するものなのだ。(リーダー)
■心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には存在しない(リーダー)
■君が世界を信じなければ、またそこに愛がなければ、すべてはまがい物に過ぎない。どちらの世界にあっても、どのような世界にあっても、仮説と事実とを隔てる線はおおかたの場合目に映らない。その線は心の目で見るしかない。(リーダー)
■言葉ではうまく説明はつかないが意味を持つ風景。俺たちはその何かにうまく説明をつけるために生きていると思われる節がある。俺はそう考える。(タマル)
■私は今、天吾くんの中にいる。彼の体温に包まれ、彼の鼓動に導かれている。彼の理論と彼のルールに導かれている。そしておそらくは彼の文体に。なんと素晴らしいことだろう。彼の中にこうして含まれているということは。(青豆)

ーBOOK 3ー

■ひとりぼっちではあるけれど、孤独ではない(青豆)
■人間の生と死のあいだにどれほどの違いがあるのか。そもそも違いというほどのものがあるのだろうか。違いがあると我々はただ便宜的に思いこんでいるだけではないのか。(天吾)
■人間は時間を直線として捉える。長いまっすぐな棒に刻み目をつけるみたいにね。こっちが前の未来で、こっちが後ろの過去で、今はこのポイントにいる。みたいに。でも実際には時間は直線じゃない。どんなかっこうもしていない。それはあらゆる意味においてかたちを持たないものだ。でも僕らはかたちのないものを頭に思い浮かべられないから、便宜的にそれを直線として認識する。そういう観念の置き換えができるのは、今のところ人間だけだ。(天吾)
■死ぬのは苦しい。天吾くんが予想しているよりずっと苦しいんだよ。そしてどこまでも孤独なんだ。こんなに人は孤独になれるのかと感心してしまうくらいに孤独なんだ。それは覚えておいた方がいい。でもね天吾くん、結局のところ、いったん死なないことには再生もない。(安達クミ)
■世の中の人間の大半は、自分の頭でものを考えることなんてできない。それが彼の発見した「貴重な事実」のひとつだった。そしてものを考えない人間に限って他人の話を聞かない。(牛河)
■彼が目の前のきつい苦痛に耐えられるのは、それよりも更にきつい苦痛が世の中に存在することを身をもって学んできたからだ。(牛河)
■ここに青豆がいて、何も言わず自分の手をただしっかり握ってくれていたら、どんなに素晴らしいことだろうと天吾はふと思った。(天吾)
■天吾くんは暗い入り口をこれ以上のぞき込まない方がいい。そういうのは猫たちにまかせておけばいい。そんなことをしたってあなたはどこにも行けない。それよりも先のことを考えた方がいい。(安達クミ)
■それが二人によって共有されるものであるなら、置き去りにされた空白や、解かれることのない謎にさえ、慈しみに近い悦びを見いだせそうな気がする。(天吾)

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The End_1605 尻手 / SONY RX100m3

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