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フィールド・オブ・サベージ
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「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」

これも真野さんと話してて話題に上がった作品。昨年、早稲田松竹でホーキング博士の映画「博士と彼女のセオリー」と
この作品が同時上映されてて、物理とか化学とか数学とか好きな僕はとても行きたかった。
だけどどうしても時間とれずに見逃していた。別にシアターじゃなくDVDで良いんだけどさ。タイミングは重要なのです。
そんで年末にこの映画の話題になったので、これを機にみてみようと思ったのであります。タイミングです。

第二次世界大戦の勃発で慌ただしい1939年の英国。数学者アラン・チューリングはドイツの暗号機「エニグマ」を解読するべく集められたチームの一員になった。高慢で不器用な彼はチームから孤立してしまうが、真摯に暗号解読に立ち向かう彼の姿勢から、段々と理解者が現れだす。そしてその目的は達成されるかのようにみえた。

アラン・チューリング役のベネディクト・カンバーバッジ。実は初体験でした。もちろん存在は知ってたんだけど、顔から苦手な感じだった。
だけどそうゆう判断はいけないな、、最高な演技で最高な俳優で格好良かった。特に彼の泣きの演技はすごく良かった。
前に「好きだ、」での永作博美の泣きの演技について書いたけど、あれに通じる演技。容れ物からこぼれ落ちるような泣き方。良い。
人間が本気で心が動いて涙する時は、とても地味なものなんだと思う。それだとインパクトがないから過剰な演技になるのかな。自然って難しい。

この物語は事実に基づいた話で、アラン・チューリングも実在した人物。50年間も英国政府で機密事項とされていたそうだ。
絶対に公表されない前提での任務。存在しない栄光のために終わりの見えない作業に没頭するエネルギーは、どこから生まれるんだろう。
自分との戦いか?それともただ単に数学に魅せられているだけなんだろうか。
もしかしたらそうゆうこと抜きに夢中になれることを才能と呼ぶのかもしれない。

キーラ・ナイトレイという女優さんが、若い頃のペネロペ・クルスみたいで良いです。
この時代はまだ女性差別が露骨だった為、数学の才能があるにも関わらずチームに入れなそうな女性役。
現代みたいに(現代でもまだ難しい部分はあるんだろうけど)単純に才覚があっても女性が簡単に前に出れる時代ではなかった。
アランは端的に彼女の才能を買いチームに入れ込むけど、面倒な時代だったんだな。同姓愛も悪、犯罪とされていた時代だ。

ちなみにこの映画とっても面白かったんだけど、よくよく考えると、ウォーターボーイズ(以下WB)的構造に近い物がある。以下ネタバレ感。
まず問題が生じる。WBだと男のシンクロというマイナースポーツの発表。エニグマはドイツ軍の暗号解読。
そしてチームを組むが、歯車が合わずにまったくうまくいかない。そして分裂の危機、でもまあなんとか乗り越える。
いままで敵だった人が味方になる。でもそこに意地悪な悪役が現れ、無理難題を押しつける。WBは校長先生、エニグマは上士官。

皆が落ち込んで、絶対に無理だと諦めかけるが、意外なところにヒントがおちている。一気にテンションアップ!一丸になり難題を乗り越える。
そして皆が集まるとすごいパワーを産む。そして物事は収束し、大団円、握手、抱擁、別れ、そして後日談。。
エニグマも同じような構造なんだけど、なによりも事実を基にしているということと、戦争という悲劇のシリアス具合。
そして終わった後は喪失感と共にいろいろ考えてしまう。良い映画でした。おもしろかった。さすが真野さん。また遊びましょう。

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The End_1531 城ヶ島 / PENTAX67

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灰色猿のハンマー
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The End_1530 阿佐ヶ谷 / Nikon F3

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桜田門を歩く男
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「ナイトクローラー」

昨年末にお会いした真野さんは、仕事柄か映画にとても詳しくていろいろ教えてもらった。
その中の一つがこの映画。真野さん的に面白かったらしいのでみてた。そうゆう会話の時間はとても好きです。また遊びましょう!
でも昨年末にその話をして、みるのが今になっているのは、新年からずっと映画をみる気持ちにならないほど仕事で頭が一杯だったから。
あと、時間があっても映画より小説の方に気が向いていた。毎週行ってたツタヤも今年始めて行きました。そうゆうタームだったみたい。

高い知能を持ちながら、目的の為には手段を選ばないエゴイスティックなルー・ブルームはこそ泥をし生計を立てていた。ある日ハイウェイでの交通事故に遭遇し、事故現場を撮影するカメラマンをみつける。ニュース番組にその映像を売るというビジネスの存在を知ったルーは、そのビジネスに夢中になる。しかし特ダネの為には手段を選ばないルーの撮影行為は、段々とエスカレートしていった。

「Night Crawler」という名詞はないみたいです。大きなミミズという意味だったり、夜の街を徘徊する者という意味としているみたい。
事故や殺人の現場を動画撮影するために、獲物を求め徘徊している存在。そこにモラルなんてものはなく、結果のためには綺麗事を必要としない。
それは上品な行為ではまったくないんだけど、特ダネを撮る為に貪欲になっている姿は少し共感してしまった。
僕は映像は撮らないし、特ダネ写真を狙っている訳ではない。でもある意味では決定的瞬間を狙っている訳だし、共通する部分はあると思った。

物語が進むにつれてルーがどんどん暴走していき、止められない感じになってる様がよくわかった。
車のスピードと比例して彼も加速していく。調子に乗っている様もみてとれる。自覚はあるんだろうけど自分でも止められないんだと思う。
途中、撮っている映像を派手なものにする為に事故現場を自分で演出したり、そもそも事件が起きるようにしむけたりする。
明らかに作品の為にボーダーラインを超えている。貪欲に求めることにより、道徳、倫理をこえていく。

「友達は、自分自身へ対する贈り物だろ?」とか真顔で言っちゃうのも怖い。結果の為にはババアすらを脅すのも怖い。
ルー役のジェイク・ギレンホールはダンカン・ジョーンズの「ミッション : 8ミニッツ」に出てた人。
なんかアメリカのキャラクター漫画に出てきそうな顔してるんだよな。すぐに似顔絵を書けそう。
でも演技は良かった。猫背も良い。真顔がちょっとほくそ笑んでる感じも怪しくて良かった。

、、ひとつだけ突っ込ませていただきたい。それは尾行の下手さだ。
仕事が軌道に乗って、ルーはさっそく新しい車を買うんだけど、それが真っ赤なダッジのチャレンジャー。つまり超目立つのだ。
それでゆっくり尾行とかしてるんだけど、エンジンがドロドロドロドロと響くもんだから、まったく尾行になっていない。
それでも彼らは目的を達成させようと真剣だった。真剣な姿勢って美しいから僕はなにも言わないけど、あの尾行はないわ。

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The End_1529 旗の台 / Nikon D610

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続・トカレフの女
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The End_1528 駒場東大前 / Nikon D610

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下関からパリへ14日間の鉄道の旅
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「もしも建物が話せたら」

ヴィム・ベンダース総指揮のドキュメンタリー映画。
タイトル通り、もし建物が話せたらというコンセプトに基づいて建物を撮っている。
それは建築家の存在だったり、歴史的背景だったり、建物の中で起こっていることだったり多様。
ヴィム・ベンダースと他5人の監督が独自の視点で建物を撮っている。これはすごく面白い試みでした。
僕は学生の時に木造建築(のようなもの)を勉強していた。というか、ただ野口朝夫に教わっていらた建築になっていた。
今では主にインテリアデザインの仕事をしていますが、その時の影響からか今でも建築、、というより建物が好きだ。
現代的な近未来な建物だって好きだし、歴史的なトラディショナルな建物も好きだ。
デザインでありアート作品の部分もあり、景観や街作りにもなり、表面的なものではなく空間を体験できる所が好きだ。
そしてこの映画の冒頭で語られていたけど、建物が世界に影響を与えているのか、想像するだけでドキドキする。

ヴィム・ベンダース監督作品はベルリンフィルハーモニーの建物。
あの有名なカラヤンが「私の楽団」と言ったベルリンフィルハーモニー楽団の本拠地。設計はハンス・シャロウン。
建物が竣工してすぐ、100m先にあるものができた。それがベルリンの壁。
だから彼女は(ナレーションが女性だったので彼女と書きます)なにもない空き地にぽつんと建つことになった。
それでも毎日私を訪れる人がいて、私の中で今日も音楽が鳴っていることが幸せだみたいなことを言ってた。ぐっとくる。

その他の建物、、ロシア国立図書館、ハルデン刑務所、ルイス・カーン設計のソーク研究所、オスロのオペラハウス
そしてレンゾピアノ、リチャードロジャース設計のポンピドゥーセンターが良かった。
パリの町並みにまったく馴染まないあの建物には、若い設計者2人の勇気ある実験が多く組み込まれていた。
クレームみたいな批評は多かったみたい。だけど今ではそんなことを言う人は一人もいない。そうゆうのって良い。
個人的にはあと、オスロのオペラハウスがすごく良かった。
「私を訪れた人も中に入って眺めてるだけの人も、私より早くいなくなる。私にできることは記憶することだ」って。グッとくる。

監督がロバート・レッドフォードということもあり、期待してたソーク研究所。
これだけコンセプトからずれてた。完全にずれてた。建物が擬人化されていないのだ。
設計のルイス・カーンと、ポリオワクチン開発のジョナス・ソーク。建物に対する二人の想いみたいなもを描いてる。
そして建物の構造や、意匠に含まれた意味、、ってこれ普通の建築紹介ドキュメンタリーだ。
タイムラプスとか使った映像で、なんだか神聖にみえるでしょ?的な意図が見えてて嫌だった。
いや、別に嫌じゃないないけど、その建築紹介はルイス・カーン特集としてみれば良いではないか。と思った。

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The End_1527 西小山 / nikon F3

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第一学群自然学類数学主専攻学科卒
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The End_1526 上野 / SONY RX100m3

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リスクは人生のスパイスだ
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「ピクセル」

予告をみて、そんなに期待しなかったけど、やっぱりファミコン世代としてはみとかなきゃいけないような気がして。
あんまり期待してなかったけど、懐かしポイントとかあると思ったし、とにかく頭を使わない映画をみたかった。そうゆう時ってあるでしょ?

1982年。ビデオゲームの世界大会が開催され、その模様はNASAが地球の文化として地球外生命体に向けて発信した。その大会に出場して惜しくも決勝で敗退したサムは、大人になった今、妻に逃げられ電気機接続屋としてさえない生活していた。ある日出張に向かった家で、同じく夫に浮気をされた女性ヴァイオレットに出会い、良い感じになるが些細なことでケンカ別れをする。その時サムの携帯にアメリカ大統領のウィルから連絡が入る。グァムの基地が地球外生命体に攻撃されたと。それはビデオゲームのギャラガに酷似した攻撃だった。

想像通りっちゃあ想像通り。そんなに期待してなかったから、それなりに楽しめたのかな?
パックマンとかドンキーコングはわかるけど、センチピードってゲーム知らなかった。
冒頭のグァム奇襲はギャラガだけど、タージマハルをぶっ壊したのは何のゲームだったんだ?
知らないキャラクターもあった。日本とアメリカで違うのかな?スーパーマリオUSAみたいな感じで。

いつもまわりにバカにされているゲームオタク。彼らを信用しなかったエリート達が宇宙人に負け、バカにされ続けてたオタクに助けられる。
そしてオタクが地球を救うのだ!っていうベタな話で良かったと思うんだけど、いかんせん主人公サムにオタク感がない。
おまけに口も悪いし態度もでかいので、あまり感情移入しなかった。アメリカンブラックジョークもまったく面白くない。
嫌いなタイプの下品なアメリカンジョーク。たぶん一生かけても理解できないと思う。

アメリカ映画の王道とも言える紆余曲折と、親愛なる小休止。そして、いざこざの上の恋愛フラグが立った後、最終大決戦が始まる。
そのあたりまでくると割と楽しんで、世界に入り込んでいる自分に気付く。素直に言うとワクワクして来ているのだ。
なにせ子どもの頃に想像してた「自分がゲームの世界に入り込んでいる」という想像通りなっているのだ。そりゃワクワクもする。
パックマンとの対戦もラスボスの対決も、もうそのキャラクタだけで満足してて、対決の内容も勝敗もどうでもよかった。

結果的な感想。もう一回みようとは思わないけれど、みて損ではなかった。まあまあ楽しめたと思う。
超絶ベタだけどちゃんと終わるし、色んな意味でなにも言う事はない。頭を使わない映画をみれた。それだけで良いのだ。
ヒロインのヴァイオレットがとても美人かわいいです。ミシェル・モナハン。39歳!?にはみえないな。
ダンカン・ジョーンズの「ミッション : 8ミニッツ」に出てた人。あの映画でも美人かわいいと思ってたのを思い出した。

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The End_1525 槍ケ崎 / Nikon F3

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決勝にすすんだ猫
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The End_1524 旗の台 / Nikon D610

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純文学よ、さようなら
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「内田けんじ / 運命じゃない人」

これの体調を崩してた時に、家にあったDVDをみていた。
「鍵泥棒のメソッド」とか「アフタースクール」とかで有名な内田けんじのデビュー作。みるの2回目。

失恋して意気消沈している武は、別れた彼女あゆみの写真を眺めてばかりで仕事に力が入らない。ある晩、親友で私立探偵の神田から呼び出され、レストランに向かった。同じレストランには婚約破棄になり住む場所を失った真紀という女性がいて、一緒に食事をすることになる。そしてトイレに行くと席を立った神田はいつのまにか居なくなり、真紀は武のマンションに泊まることに。そこに別れたはずのあゆみが現れ、、。

大好きな作品だったんだけど、2回目だからか体調が悪いからか、あんまり楽しめなかった。
実はこの時にあいつはここでこうなってて、細かい伏線が最後に全部つじつまがあって、はいスッキリ!的な物語。
今ではこうゆうの、よくある感じの作品になっちゃってるかもしれませんが、当時はすごく衝撃を受けた覚えがある。
やっぱり内容を覚えてるとひっかけに驚けないで、白々しく眺めてしまった。

前にも書いたけど、この物語の良い所は「誰も損してないし、誰も得もしていない」という事。
あらすじで書いた人間以外にもいろんな登場人物がいるんですが、誰も損も得もしていない。
ドタバタしてるのにそうゆう不毛な感じはすごく好きです。結果なんてないのに、真剣になっている人ってすごく良いし、すごく面白い。
逆を言えば、結果を求めてる人間ほどつまらないものはないんだろうな。。

以下、前回書いたもの。冒頭に私立探偵の神田が、ハートブレイクの武にもの申す言葉がある。
「出会いなんか自然に向こうから来るとおもってるんだろ?もう学校は卒業してるんだから、自分から掴まないと出会いなんてないんだよ?おまえはまだ人生に期待しちゃってるんだよ、30歳過ぎたら運命の出会いとか一切ないからな。自分で何とかしないとずっと一人ぼっちだぞ!」的な(すこしうろ覚え)まるで僕が言われているようにグサリと刺さった。だけど僕はまだまだ人生には期待しているのだからしょうがない。
その時からはや3年。まったく状況も考え方も変わっていない自分に驚く。ここまで来れば僕はずっとこのままだろうな。

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The End_1523 渋谷 / PLAUBEL makina 670

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たまたまの原稿
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The End_1522 渋谷 / Nikon F3

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ビリー・ジョエルの閉鎖された鉄工所についての唄
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「中村文則 / 迷宮」

続けて読みました。「掏摸」の後、続編っぽい雰囲気の「王国」を読もうと思ったけど、
この人の作品を間をあけずに読みたかったので、まとめて買ってたこの作品を先に読んじゃった。

マスコミが「折鶴事件」と名付けたこの事件は、1988年東京で起こった。正式には「日置事件」というもので、日置一家が密室の中惨殺され、12歳の長女だけが生き残ったという事件。現場には遺体を飾るように折り鶴が美しく散乱していた。そしてその全ての折り鶴には、指紋の付着が確認されなかった。現代、ある弁護士事務所に勤める新見という男は、ある晩バーで知り合った女性が、もと同級生だったということで盛り上がり、彼女の家に泊まってしまう。その女は日置事件の生き残りだった。

こ、こ、これは気持ち悪い小説だった。「掏摸」とはまた違う暗さ、陰鬱さがあった。
スリ行為と、一家惨殺の殺人事件という犯罪のグレードの違いがそうさせるのか、重かった。
新見は弁護士事務所に勤めるまっとうな人間で、過去の事件の謎を解き明かす!のかと想像してたんだけど
新見も新見でかなり鬱々としている。それは冒頭の文章から匂わせているけど。

読み進めるうちに、日置事件の真相というか、表に出てこなかった色々なことが分かってくる。
それは一つ一つがメンタル的に気持ち悪い。一家惨殺というものだけどグロ表現はありません。それは良かった。
妻が夫とはつり合わない程の美人だったということ。ある日妻の自転車を真顔で解体している所を目撃されている夫。
妻の腕の傷、近所で睡眠薬入りジュースを配る不審者。そして兄と妹の秘密と密室殺人の謎、折り鶴の意味とか全部が全部気持ち悪い。

読み終わった感想としては、繋ぎ方がすごく細かく絶妙なのと、心的描写は大げさではく丁寧に静かに書いてあるし
全体的にとても好感があったんだけど、本当にシンプルに気持ち悪すぎてもう読みたくないと思っちゃった。
「掏摸」みたいなエンターテインメント性はあんまりなくて、静かにただ気持ち悪い。という小説だった。
じゃあ次は掏摸の続きの「王国」を、、と思ったんですが、結果的に村上春樹に戻ることになりました。

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The End_1521 渋谷 / PLAUBEL makina 670

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運が悪い
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The End_1520 三宿 / PLAUBEL makina 670

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ぼくのペンネーム
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「FREEDOM」

最近DVDは全然買わなくなっちゃったんだけど、昔は所持欲が多くて、好きな作品はだいたい買ってた。
それは今になって重宝してるけど、ぶっちゃけ買うまではなかったな、、という物もある。割とある。
この作品は買っといて良かった。当時、日清カップヌードルのタイアップで電通が企画して、
森田修平が監督、キャラ、メカニックデザインを大友克洋が担当。と、それだけでワクワクしたのを覚えている。

23世紀、人工衛星の衝突による環境の悪化で、地球の文明が崩壊し、人類は月面の巨大なドームに都市を築き移住していた。都市の名をEDEN。そこでは徹底した管理体制の下、与えられた自由の中で人々は平和に暮らしていた。EDENに暮らす少年タケルは、仲間であるカズマとビスと3人で、改造ビークルのレースに出場しようとしていた。その時のアクシデントが原因が元で地球の本来の姿を知ってしまう。

なんにしてもこの物語には夢がある。それ以上なにかを求めるのは欲張りってものだ。
突っ込み所はすごく、、ものすごくある。でも夢がある。それだけで良いじゃないか。
王道の「行って帰ってくる」という冒険と、乗り物メカ、そして友情と恋愛が詰まった超ベタな物語だ。
中途半端に理屈が入ってきて興ざめするより、突っ走ってて良い。

、、でもやっぱり突っ込み所も否めない。そうゆう部分も愛していると言う意味で突っ込んでみる。
まず勝手にEDENの外、いわゆる月面に出てはいけないハズなのに、すぐあとで割と簡単に出れる。何回も。
そこで地球に行く古いロケットを見つけるんだけど、いきなり発射準備に入る。電源はビークルから取っている。。
子ども4人で説明書とか読んで、練習なしで一発本番で宇宙に発射される。かなり自殺行為だでも夢があって良い。

タケルはかなり無謀で、ポジティブで、ジャンプキャラの典型的なパターン。人情に厚くて女の子に弱い。
1人の女の子に会うために、ここまでしたタケルが単純に好きだ。そうゆう良い意味でバカなキャラってやっぱり見てて気持ち良い。
タケルが乗る乗り物は何個かあるけど(何回か形が変わる)最初のビークルが一番好きかもしれない。
あの運転席の姿勢はランボルギーニを彷彿させる。エヴァンゲリオンのコクピットもランボルギーニっぽい。乗ったことないけど。

しかしこのDVDは1本に1話(30分)しか入っていない。オープニングとエンディングもあるので実質は25分もない。
それが7巻まで(7巻だけ1時間)で、1本3800円という価格であった。僕の脳内費用対効果天秤はかなり揺れた。
でも結局全部買っちゃったんだよね。その時はもう勢いしかなかったと思う。手を出したからには最後まで、みたいな。
今となってはそれでも手元にあって良かったと思っています。今回見直しても好きだったから、たぶんずっと好きなんだと思う。

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The End_1519 東大裏 / PLAUBEL makina 670

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ダンス・ダンス・ダンスが済んだ
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The End_1518 不動前 / PLAUBEL makina 670

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胃の中の糸の塊
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「サマータイムマシン・ブルース」

体調を崩している時にベッドに入り、ラップトップで見てた。
タブレットという産物は僕の中では、PCみたいに入力できないくせにスマホよりもでかい中途半端な物と位置づけられ
あんなもの絶対いらない!と思ってたけど、その時ばかりはちょっと欲しかった。あんまりゴロゴロダラダラすることはないので、今はもういらない。
家にあるDVDで、昔みて面白かったのと、あんまり頭使わないで眺めるだけのものとしてみてみた。

地方都市にある大学のSF研究会に所属する男子5人は、同じ空間で部室を共有している写真部の女子2人と、平凡な毎日を送っていた。真夏のある日、偶然に偶然が重なりエアコンのリモコンを壊してしまう。エアコンは本体にスイッチがなかった為、クソ暑い部室でエアコンなしの生活が始まってしまった。しかし、なんの前触れもなく部室にタイムマシンのようなものが置いてあった。未来から来たというSF研の田村という青年と一緒に。彼らがそのタイムマシンを使ってやり遂げることは、過去からエアコンのリモコンをとってくることだった。

良い意味で適当な映画。B級感はあれど脚本は作り込められているし、ちゃんとしてる。それが良い。
なによりもくだらないありえないことを、皆がふざけながらも真剣にやっている姿勢がすごく良い。
タイムマシンという世紀の発明を、たかだかエアコンのリモコン奪取に真剣に使っていることもそうだし
伏線と言えるのかな、、いろんな細かいものが後でちゃんと結びつくのもすごく良い。

タイムマシーン物だと、パラレルワールドという便利な言葉を使ってすごい矛盾をうやむやにする話が多い。
この物語も細かい所を突っ込めば矛盾だらけだ。でも「過去を変えてはいけない」という古典的なあれは守られているし
なによりもそこまでちゃんとしてない、でもちゃんとしている。というものなので、あんまり気にならなかった。
でも過去を変えてはいけないって事は、過去に行った時点で過去は変わってるからもうどうしようもないのでは?とかは考えないようにする。

リモコン騒動に加えてちょっとだけラブストーリー要素も含んでる。瑛太と上野樹里。
最近のは全然しらないけど、僕は上野樹里が好きだ。いろいろ聞くけど上野樹里が好きだ。
僕は大学生活とかしたことないけど、学校、夏、恋。そして未来みたいな要素が集まるとワナワナする。
お決まりの屋上とか、夏の夕方とか、そうゆうベタな風景とかでもワナワナしてきてしまう。

あらためてみても特に感想もないし、実は特に書く事もない。はー面白かった、くらいの感想しかない。
だけどこの映画はまた何年後かにまたみる気がする。そうゆう映画ってある。その時は体調悪くなってませんように。
30年未来から来た青年、田村が首からライカを下げていた。まだフィルム機を使っていた。
フィルムまだあるんだな、良かった。現実でもそうなることを切に願う。

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The End_1517 城ヶ島 / PENTAX67

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