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山登りの夢
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The End_1491 村野藤吾_目黒区総合庁舎 / PENTAX67

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アメリカの多種多様性
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「村上春樹 / ラオスにいったい何があるというんですか?」

村上春樹の長編を読んでいると疲れる。その疲れは良い意味のものなんだけど、やっぱり疲れる。
だから村上春樹再読イヤーといえども連続して長編を読むのはかなりのエネルギーを必要とする。
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の後だったので軽く読める物がいいなと思っていた。
そんな時に新刊で出てたのを買ってあって、ちょうどいいやとなった訳だ。いいタイミングで物事は進んでいるのです。

旅行記、エッセイみたいなものなので、あらすじもなにもありません。ボストン、アイスランド、二つのポートランド、ギリシャの島々、ニューヨーク、フィンランド。かつて著者が住んだことのある都市や、はじめていった土地でのエッセイ集。

村上春樹の今までの旅行記も全部読んでるけど、その中で一番好きなのは「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」だと思う。
でも、旅行記ともエッセイとも言えないけど、もっと好きなのは「使い道のない風景」だ。これは前から変わっていない。
文章もポエティックで良くて、書いてある内容も(旅と旅行の違いについてなど)すごく好みだった。
そしてなによりも稲城功一の写真がべらぼうに良い。文庫版だと小さいのでハードカバーで買い直したくらい好きだ。

それに比べこの本に載っている写真はすこぶる良くない。著者の姿が出過ぎなのもあるが、いちいち記念写真感があって全然良くない。
そもそも村上春樹は写真嫌いだったり、表に出るの嫌いなんじゃなかったっけ?と思ってしまう。
「このレジデンスで長期滞在してノルウェイの森を書きました」とあって、その写真は村上春樹が玄関の前で遠くを眺めている写真。
かなり不自然で、撮影しています!感があってすごく嫌だった。アイドルの旅行記じゃあるまいし。

しかしながら文章自体はやっぱり面白くてすらすら読めるし、旅行記、エッセイ、読み物としてすごく気持ち良かった。
何年か前からなにかと話題になってるレイキャビクの文章も、ミーハー感がなく村上春樹的な切り口で観察してて面白い。
そしてフィンランドの「アキ・カウリスマキ」の話とかすげえ面白かったし、なによりも行ってみたくなる。
フィンランドの悲壮感漂う風景、なのに美しいというとても説明の難しそうな描写とか、読んでてドキドキした。

でもやっぱり写真が、、

一応旧年中に読んだ最後の本でした。タイムラグありありですが、次からは今年読んだ(観た)ものになります。

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The End_1490 城ヶ島 / PENTAX67

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日本の文化の希薄さ
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The End_1489 渋谷 / PENTAX67
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ピッチャーズ・マウンドのすり減ったプレート
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「村上春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

「羊をめぐる冒険」を読んでいる頃に、次は「多崎つくる~」を読み返したいな。と思っていた。
その前に読んでいたポール・オースターの「幽霊たち」の登場人物が、全員色の名前で呼ばれていて
なんか「多崎つくる~」みたいだなと思っていた。そんな時に文庫化のニュースを耳にしたので、
これは読むか、となった訳だ。いいタイミングで物事は進んでいるのです。

多崎つくるは東京の大学を出て、鉄道会社で駅舎を設計する仕事に就いた。彼は高校時代まで愛知で育ち、完全なる調和が取れた親友4人に囲まれていた。彼以外の友人の名前には色が入っていた。アカ・アオ・シロ・クロと。つくるだけは名前に色彩を持っていなかったが、そのグループの完全なる調和はいつまでも続くと思っていた。だが彼が大学2年の頃、帰省した折に仲間の誰一人とも連絡が取れず、訳も分からないまま絶交の状態になってしまった。それから15年。ガールフレンドに「表面上は癒えたようにみえる傷だけど、中ではまだ癒えていないの。あなた自身の手でそろそろ明らかにしてもいいじゃないかという気がするのよ」と言われる。

この物語はミステリー小説らしい。最初に読んだ後に、解説サイトとかを覗いてそのことを知った。
再読なのでそれを念頭に入れて読んでたら、かなりのミステリー小説だった。影響されやすい僕です。
もちろん村上作品なので、分かりやすく事件、犯人、伏線などが張られている訳でなく、犯人も結局ハッキリしない。
そもそも犯人が存在するのかすら曖昧だ。だけどこれはミステリー小説です。そして僕は二回目にして犯人が分かってしまった。

解説サイトってあんまり見ないけど、村上春樹とデヴィッド・リンチ作品をみた後は頼らざるえない。
そしてそうゆうの読むと、すごく、本当にすごく研究してて、説得力があり、すごく細かい所まで読み解いてて感心する。
僕はそこまで読解してないのに村上ファンを語っているので、ニセモノ感はあるかもしれない。でもまあ好きだからいいんです。
しかし本当に感心するし「あ、そうだったの!」というビックリ仰天事実(そしてそれはちゃんと理論立てしている)も分かって楽しい。

の主人公、つくるが僕と同じ年齢だったことで共感する部分があったり、僕にも(完全なる調和とまでいえなくとも)そうゆうものがあったのかな
と、読み進めるにつれ物思いにふけることは多かった「羊をめぐる冒険」の時も書いたけど、村上作品(特に初期)は喪失の物語だと思っている。
後期になってそれは変わったけど、また最近戻って来てる気がする。事実、僕はこの物語を読み終わった後に、ごっそり喪失した。損なった。
やれノーベル賞だ、やれハルキストだ、やれ解説サイトだ(読んでるけど)関係なく、僕はその感覚が好きだから村上春樹を読んでいる部分がある。

以下、自分のことを言われている気がしたくらい響いたので引用ー
僕にはたぶん自分というものがないからだよ。これという個性もなければ、鮮やかな色彩もない。こちらから差し出せるものを何ひとつ持ち合わせていない。そのことがずっと昔から僕の抱えていた問題だった。僕はいつも自分を空っぽの容器みたいに感じてきた。入れ物としてはある程度形をなしているかもしれないけど、その中には内容と呼べるほどのものはろくすっぽない。自分が彼女に相応しい人間だとはどうしても思えないんだ。時間が経てば経つほど、僕のことをよく知るようになればなるほど、彼女はたぶんがっかりしていくんじゃないか。そして僕から遠去かっていくんじゃないか。

そしてもうひとつ。
駅をこしらえるのと同じことよ。もしそれが仮にも大事な意味や目的を持つものごとであるなら、ちょっとした過ちで全然駄目になったり、そっくり宙に消えたりすることはない。たとえ完全なものではなくても、駅はまず作られなくてはならない。そうでしょ?駅がなければ、電車はそこに停まれないんだから。そして大事な人を迎えることもできないんだから。もしそこに何か不具合が見つかれば、必要に応じてあとで手直ししてけばいいのよ。まず駅をこしらえなさい。彼女のための特別な駅を。用事がなくても電車が思わず停まりたくなるような駅を。そうゆう駅を想い浮かべ、そこに具体的な色と形を与えるのよ。そして君の名前を釘で土台に刻み、命を吹き込むの。君にはそれだけの力が具わっいる。だって夜の冷たい海を一人で泳ぎ切れたんだから。

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The End_1487 西郷山公園 / PLAUBEL makina 670

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卒倒2016
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The End_1486 東京都庁 / Nikon D610

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古い枕木のように眠る
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The End_1485 中目黒 / PLAUBEL makina 670

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1を1で割る理由
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「宮崎駿 / ルパン三世 カリオストロの城」

続いて目黒シネマ大晦日スペシャル。二本目。
TVアニメのファーストルパン、セカンドの「死の翼アルバトロス」と「さらば愛しきルパンよ」だけ宮崎駿(照樹務)監督。
僕は王道やベタが好きなので、宮崎駿アニメは大好きです。でもやっぱり初期が良いな。未来少年コナン的な超人感が好きだ。
宮崎駿の好きな所のひとつは乗り物オタクな所。今作ではもちろんFIAT500やメルセデスSSK、シトロエン2CVとお馴染みの車が出てます。

ルパン一味はカジノの金庫から金を盗み出すことに成功した。しかしそれがゴート札といわれるニセ札ということに気付く。ルパンは過去にゴート札の謎を究明しようとして痛い目にあっていた。ルパンはこれを機にゴート札の真相を突き止めようとカリオストロ公国に向かう。その途中ウェディングドレスを着た少女が運転する車が、何者かに追われているのを目撃する。

もう何回見たんだろう。でも映画館でみるのは初めてかもしれない。
感想はもう書くまでもないです。あのカリオストロのまんまです。
ルパン一味は相変わらずの一味だし、クラリスは良い子すぎるくらい良い子。
不二子もいつものように姑息だし銭形はインターポールなのにパトカーに埼玉県警って描いてある。

中でもカリオストロ伯爵はロリコン中のロリコンで、悪党。未来少年コナンのレプカにそっくり。
カリオストロ伯爵はイタリアで実在した錬金術師(詐欺師)だったり、ゴート札は実在しないみたいだけど
カリオストロ公国は実在するリヒテンシュタイン公国という小国(山手線より狭い)をイメージしているらしい。
その国は、自身の国の財産を元手に欧州向けの宝くじを販売して、その胴元になることで国家を運営している国だそうだ。

今のアニメにはあんまりなさそうだけど、実在するものや史実を物語に盛り込む感じが、僕はとても好きだ。
それはゴルゴ13がそうじゃんね。そういえば小さい頃、それこそ小学生の頃。実家にゴルゴ13が大量にあった。
たぶん親父が好きだったんだと思うんだけど、僕はそれを読んでいた。ゴルゴはトルコでクライアントと落ち合う事が多かった。
そしてトルコでやっぱりトラブルに巻き込まれた。だから僕は今でもトルコ=ヤバい国と思っている。

その頃の僕は性に目覚める前だったので、ゴルゴが女性をヒーヒー言わせてるシーンは理解に苦しんだ。
こ難しい顔をして女性をヒーヒー言わせてるもんだから相当な悪人だと思っていた。それはある意味で当たっているかもしれないけど。
そもそも小学生にそんなマンガを読ませる親も親だ。それ以外にも「釣りバカ日誌」の「合体」もその頃から読んでいた。
そうゆう幼少期の経験が今の僕を作っている部分は少なくありませんが、まだ僕は女性をヒーヒー言わせたことはありません。

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The End_1484 西参道 / PLAUBEL makina 670

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古代の陶器の白
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The End_1483 調布 / Nikon F3

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荘園のような大きな家
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「細田守 / バケモノの子」

何度も言っちゃって申し訳ないんだけど、去年の12月はクソ忙しかった。
なのでひと月映画館どころか、DVDで映画をみることもなかった。時間もそうだけどそうゆう気にならなかった。
その流れもようやく大晦日で一息つけて、一年の最後の日にやり残したことをするかのように映画館へ。
もうすでに映画がみたいのか、映画館に行きたいだけなのかわからない。とりあえず目黒シネマへ。

9歳の少年、蓮(レン)は親が離婚し母親に育てられていたが、その母親も交通事故で亡くしてしまう。連は自暴自棄になり渋谷の街を徘徊し、補導されそうになる。警官から逃げているおりにバケモノである熊徹と出会い、彼らの後を追うといつのまにかバケモノの棲む世界に入り込んでしまう。連は人間界に戻りたくなかった為、熊徹の弟子としてバケモノ界に住むことにする。

細田守作品は「時をかける少女」がすごく良くて好きになった。その後「サマーウォーズ」でがっかりして
「おおかみ子どもの雨と雪」で引導を渡し、もう見ないと決めた「時をかける少女」が面白かったのは原作ありきの勘違いとしていた。
でも年内になにか映画みたかったし、同時上映の「カリオストロの城」もみたかったしで、みてみた結果。これは意外と面白かったです。
突っ込みどころや、違和感を感じるところはすごく多かったけど。少なくとも前作二個(サマーとおおかみ)よりは全然オモロかった。

基本的に王道の「行って帰ってくる」話です。王道もベタも好きな僕としてはそこに偏見やツッコミはありません。
あれこれ難しいことやんないで、シンプルに面白ければそれで良いじゃない。と思っちゃうのです。もちろん変化球なものも大好きです。
この物語はそれに付け加えて、少年の成長、恋、人間の心の暗闇、バトル、別れなど、王道要素がいっぱい詰め込まれている。
ちょっと詰め込みすぎな感じもしたけど、、という訳で、ここからは色々突っ込んじゃうからネタバレ必至になっちゃいます。

まず渋谷の路地からバケモノ界に偶然入り込む、その感じはすごく良かった。日常のすぐ側にある異世界。
でもその入り方、入った先に広がる世界観は「千と千尋の神隠し」感が強烈にあった。パクリ指摘をしている訳ではない。でもあれは千と千尋だ。
そして熊徹の弟子になり、修行を重ね成長し17歳になる。熊徹の一番弟子にまで成長した蓮だったが、ひょんなことから渋谷に戻ってしまう。
図書館に向かった蓮は、小説を手に取るが文字がほとんど読めない。そこで出会ったガリ勉の少女、楓に文字を教わり仲良くなる。恋だ。

それから蓮は勉強をするようになり、人間界とバケモノ界を行き来するようになる。あれ?そんなに簡単に行き来できるの?
そこらへんから雲行きが怪しくなってくる。それまで「行って帰ってくる」王道が守られてて物語の牽引力もあったのに、急に帰って来ちゃう。
そしてその後も行ったり来たりするし、あっちの人もこっちに来ちゃったり。かなりカジュアルにその境界を越えてくる。
これだと行って帰ってくるというより、ちょっと行ってきたになっちゃう。

そして蓮は「もっと世界を知りたい」とか言い出して、中二感がでてくる。いや中二感は好きなんだけどさ、ガラッと変わるな、、と思って。
挙げ句には「大検をとって大学受験をする」と言い出す。受験!?と独りごちてしまった。超現実だな、、って。
それからも悪者みたいな奴とやんややんやあってバトルターム。それには変な「気」だったり不思議な術が出てくる。いつそんな修行をしたんだ。
そして大団円。楓もバケモノ界にやって来て「来ちゃった、てへぺろ」とか言う。超カジュアルだわ。日帰りで海外、台湾旅行っぽいわ。

肩に乗っけてるキャラは最初渋谷で出会った時からいるけど、名前の紹介もないし、最後までペット扱いだった。
ナウシカのテトみたいな存在感はなかった。なんだったんだろう、あの白いマリモ。
と、まあ批判じゃなくて突っ込みばかりになってしまうけど、それでも映像も含め面白かったということだけは言いたい。
あっという間だったし、嫌な感じの違和感じゃないからだと思う。キャラも声優も良い。でももう一回見たい。とかはないな。

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The End_1482 渋谷 / PLAUBEL makina 670

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トスカナ丘陵の旅
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The End_1481 西参道 / PLAUBEL makina 670

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キーポイントは弱さなんだ
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「村上春樹 / 羊をめぐる冒険」

旧年中は「村上春樹再読イヤー」としてて、いろいろ読み返していました。
この作品は12月に読み終わってたんだけど、いかんせん文章にする時間と気力がなく後回しにしていた。
そしてなんとなく予想はしてたんですが、年をまたいでの投稿になってしまいました。
あとで書くけど「多崎つくる~」も「ラオスで~」も旧年中に読み終わってたんだけど、、、そのうち書きます。

「風の歌を聴け」からの僕と鼠シリーズ(というの?)の最後の話。
「ダンスダンスダンス」もそのシリーズに入るんだっけかな?忘れちゃった。
再読イヤーというならシリーズの最初から読むべきなんだろうけど、この物語がすごく好きだったので。これだけ。
読んでると、その後の村上春樹作品に出てくる細かな断片に気付き、その辺でも楽しめた。

1978年、妻と別れた。その直後大学時代の恋人がトラックに轢かれて死んだ。僕は耳専門のモデルをしている女の子と知り合った。ある昼下がり彼女は言った「あと十分ぐらいで大事な電話がかかってくるわよ。羊のことよ、そして冒険が始まるの」と。電話の主は共同経営者の友人で、事務所に右翼の大物である「先生」の秘書が現れたらしい。どうやら話の内容は「羊」についてのもののようだ。やれやれ。

初期と後期の村上春樹作品はガラッと作風が変わっている。変わったことが嫌だという人は多いけど、僕はどちらも好きです。
僕は研究家ではないから詳しいことは分からないけど、初期は喪失の物語で、自分の中(と外)のいろんな物を失う物語と思っている。
そしてその失った物は二度と手に入らない、だけど生きてかなくてはならない。そう、僕の中では青春小説なのだ。
いわゆるベタな青春小説じゃないのに、年齢設定も高校生とかではないのに、僕の中では青春小説で、そんな所が好きだ。

そしてこの作品は初期の部類に入っていて、もうごっそり喪失する。損なう。それは主人公の僕も、鼠も、読んでいる僕自身も。
、、でも初期の作品といえども今読み返すと、後期のニュアンスっぽい所も多く感じて楽しい。
耳の美しい女の子は「ねじ巻き鳥クロニクル」の妻とかぶるし、なにより羊は「根源的な悪」だ。たぶん。
「それは大陸からやってくる」なんて言われるとモンゴルでの一連の物事を思い出す。そして戦争も。

「ねじ巻き鳥クロニクル」の井戸や「海辺のカフカ」の森など、後期作品で出てくるあっちとこっちをつなぐもの。
これもこの物語の後半に「不吉なカーブ」として出てきた。そしてその先にある別荘で起こることは、もう静かにビンビン来る。
ねじ巻き鳥以降、彼の作品はデタッチからコミットに変っている。らしい。そうゆう難しいの分からないけど
そうゆう細かい共通点を感じながら読んでると、テーマは違えどやはり村上作品だなと感じ、楽しい。

個人で知るには限界があるもの、または想像すらできない世界の成り立ちを感じられる。
僕はやっぱりどこか不思議で、嘘くさくて、心が静かに動いてしまう村上作品が大好きみたいです。
彼の言葉を借りるなら「物語を読むということは、人の靴を履いて景色を眺めるようなものだ」
細かい所違うかも知れないけど、そんな感じ。ちなみに「村上春樹再読イヤー」は今年も続きます。笑

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The End_1480 劔崎灯台 / PENTAX 67

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今年こそは、今年こそは正直に生きたい
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あけましておめでとうございます。2016年の年賀状です。
というのはちょっと嘘で、今年は弊社トリノグラフとしての年賀状を出していません!
それは忙しかったという理由ではなく、もう年賀状良くない?と二人で思ったのがきっかけです。
もちろん新年の挨拶は大切なことだと思っていますが、年賀状である必要はないかなと。
そのことは前から気付いてたんですが、年末だからいっちょ年賀状のデザインすっぺ!というエネルギーがあったのです。
でもそのエネルギーが今年はなかった。そうゆうことなのでこの場でご挨拶致します。

あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくおねがいもうしあげます。
それではみなさんどうか穏やかなお正月を。

今年こそは、今年こそは、不肖永田、羽ばたきます!

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