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森が色彩を生んだ
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「古川日出男 / 13」

彼の小説は昔すごく好きで「ベルカ吠えないのか?」「サマーバケーションEP」「ハルハルハル」と好んで読んでいた。
しかしある時からまったく受け付けなくなった。それでもいろいろ調べて興味は出て、本を買うところまでは行くけど結局本棚暖め隊に落ち着く。
読み進めていた本が終わり、さあ次になにを読もうかと物色するけれど古川作品には手が伸びない。なぜか。
今回読んだ処女作「13」に続き「沈黙/アビシニアン」そして名作とされる「アラビアの夜の種族」まで全部所持している、けど読まない。なぜか。

じゃあなんで今回読んだのか。村上チルドレンと称されていた古川日出男「中国行きのスロウ・ボートRMX」とか大好きだった。
そして結構前になるけれど村上春樹のインタビュー集を読んだ時に、古川日出男との対談が収録されていた。
それがものすごく面白くて、少しテンションが上がっていた。そして僕のラッキーナンバーは「13」だ。誕生日なだけだけど。
愛すべき素数、呪われた忌み数、ティーンズの最初の数字、タロットでは死神、死刑台の階段の段数、ゴルゴ13、アポロ13。とにかく読んでみた。

1968年に東京の北多摩に生まれた橋本響一は、26歳の時に神を映像に収めることに成功した。という文章で始まる。響一は左目だけが色弱という変わった障害を持って生まれた。その代わりに高い知能と色彩能力を持っていた。従兄の縁で知り合ったザイールの少年ウライネ。彼と意気投合した響一はザイールに飛び、そこで片脚の傭兵「13」を介し別人格を持った少女ローミと出会う。

この小説の前半、書き出しはものすごく秀逸で、物語にどんどん入り込んでいる自分を自覚していた。
話は時間と場所を行き来し、細かい収束と展開を混ぜながらも遠い地、アフリカのザイール共和国(現コンゴ民主共和国)に向かう。
そこで響一が出会ったローミという少女。そこら辺から急激にダルかった。説明が多くて嫌になることが多かった。
でも同時に、そうだこれが古川日出男だ、、と思い出した。そうゆうダルい部分を乗り越え、舞台をアメリカに移すあたりからまたスピード感が増す。

どうしてもアフリカ、超常現象、マジカルフィクション、とか謳われると中島らもの「ガダラの豚」が出てきますが、あそこまでフランクではない。
というよりも超がつくほど真面目だし難しくかいてあるし、学術的だし歴史的だし、とても暗示的な部分もあって進みづらい。
この取っつきづらさが古川日出男なんだと思います。そしてこの処女作は、特に「頑張っちゃった」系らしい。だからより難しい。
ある程度慣れると分かるけど、読み方のコツがあるみたい。それが分かればスルスル進みます。ダメな人はダメだろう。

少女ローミはある使命を受けている。それは人間としてなのか、神としてなのか。
その使命感の重圧に耐えきれずに苦しむ様がとても細かく描写されていた。人間としても、神としても。
圧倒的な知識と研究と取材が為し得る小説なんだろうけど、それでいてホラ話。というこのギャップにはため息すらでる。
好きだった古川日出男作品はとてもポップな物だったけど、こうゆう固いのもいいと素直に思う。続けて他のも読むエネルギーは無いけど。

冒頭の一文がとても印象的なので引用ー
この世には毒蛇というものがいないことをあたしは知っている。人はある蛇によって死に、ある蛇には影響を受けないで(咬まれても)平気で生きる。そして後者の蛇を無毒とみなす。決めたのは人の側だ。けれど、試してごらん。人間の唾液を他の動物に注入すれば、ある種の動物は死ぬから。それじゃあ、人間は有毒?あたしはそれを本で読んで学んだ。

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The End_1271 田園調布 / PLAUBEL makina 670

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乱数表と照らし合わせてください
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The End_1270 田園調布 / PLAUBEL makina 670

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オールディーズ・バッド・グッディーズ
塔ノ岳(1491m)

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The End_1269 塔ノ岳 / SONY RX100M3 と PLAUBEL makina 670

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塔ノ岳、鍋割山 | Comment : 0 | Trackback : 0
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由緒とか伝統みたいなもの
塔ノ岳(1491m)

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The End_1268 塔ノ岳 / SONY RX100M3 と PLAUBEL makina 670

新緑真っ盛りの丹沢にいってきました。春になったら行こうと言ってた丹沢エリア。
めでたく日向山の登山で、トラウマまではいかないけど嫌なイメージが払拭されたこと。
それとY口くんの初めてお試し登山だった為、簡単な登山になり正直歩き足りなかった部分もあった。楽しかったけど。
なので天気の様子みてすぐ次の週に行ってきました。うまい具合に火が再燃したなと自分でも思います。
一応決めた自分ルール「無理はしない」というのは継続で。といってもこの日も少し喉が痛かったけど気持ちが勝ってしまい強行。
前にも書いたけれど丹沢の良さはなによりもアクセスです。家から二時間で登山口に立てるお手軽さ。これはすごく良い。
初めてのエリアなので、とりあえずは一番メジャーな大倉尾根で塔ノ岳まで。バカ尾根と呼ばれるダラダラと続く登り道だそうです。
同じ道を往復ってのはやっぱり気が進まないので、隣の鍋割山を廻って帰ってくるルートで計画しました。
日向山の麓は新緑が始まっていたけど、山頂付近はまだまだ。でも丹沢はもう真っ盛り!山頂付近には桜も咲いていて不思議な感覚でした。

登戸から小田急で渋沢駅へ、すぐにバスが出て15分くらいで大倉に到着。平日だけどそれなりに人がいた。さすが人気の山。
でも半分くらいは鍋割山方面だったので、まあ少ない方なんでしょう。と思ってたけど、登るにつれて人は多かった。
僕の山登りはたいていがガラガラで、静かな山道をのんびり歩いてるので、やっぱり慣れない部分はある。
といっても混雑ということはないので、まだ良い方だろうけれど、できれば、、ね。ちなみに僕の挨拶スタイルは「こんぬずわ~」と山形弁です。
バカ尾根と言われる登山道は、確かにずっと登りでとてもしっかり「山登り」という感じでした。
だけど鷹ノ巣山の岩村尾根を登ったり、毎回の登山で8時間以上歩くのが普通の僕は、それなりに鍛えられていたのかあまり苦しくなかった。
そっちじゃなく大変だったのは、虫と汗。大倉尾根はとにかく小バエが多かったので最初は手で払ってたんだけど、その内無視していた。
「ここはニューデリーの駅構内だ、、」と念仏の様に脳内で唱えていた。ニューデリーの構内にハエが多いのかどうかは知らん。
それと汗。冬も登ってる最中はけっこう汗をかく。だけどこの時期の(その日は夏日でした)汗は次元が違った。
ポタポタと流れ落ちる汗、顔からも、背中からも、最終的には帽子のつばからも滴り落ちる汗。これは何か対策を考えなければいけない。
でも速乾のスポーティーなTシャツとか着るのやだな。。ちょっと情報集めようと思う。

塔ノ岳山頂までの道は山小屋やお茶屋さんが多くて、ルートの良い区切りになるし、テンポも掴みやすかった。
僕は写真撮りながら登るので結構遅いみたい。そして後ろから足音が迫るのが嫌なので、すぐ止まって追い抜いてもらいます。
だけど休憩が少なく、同じペースでずーっと登ってるので、結果的に山頂に着くのは早くなるみたいです。
山頂でご飯食べてる時に、僕を追い抜いて行ったはずの人達がゾロゾロ上がって来たので、多分そうなんだと思う。
山頂の天気は良かったけど、霞がかっていて見晴らしはあまり良くなかった。それでも山塊パノラマの先に富士山も(うすーく)見えたので良しです。
山小屋で三ツ矢サイダー買って一気飲みしたけど、ぬるかったのであまり爽快ではなかった。少なくとも「プッハー!」という声は出なかった。
そしてお馴染みのラーメンとサンドイッチ作っろうとしたけど、ガスバーナーの出力が上がらずにお湯が完全に沸かなかった。
いろいろやっても出力はあまり上がらずに、なんとも美味しくないラーメンになってしまった。食事のミスが一番ガッカリする。。
帰ってから試すととても快調。なんでだろう、冬でもないのに、、原因が分からないと次に不安感を持ったまま登ることになるので困る。

平日といえども正午を過ぎて山頂も混み出したので、そそくさと出発。週末や連休は広い山頂が人で埋まるらしい。恐ろしや、、。
そして予定取り鍋割山方面へ。こちらに来る人はそんなに多くないみたいだけど、向こうから来る人はそれなりにいた。
そしてこの鍋割山稜と言われる道が、とてもとても気持ちの良い道で、僕は大好きになってしまった。
特に景色最高!という訳ではないんだけど、それなりの景色で、秦野の町並みを見下ろし相模湾も見える。それが新鮮。
奥多摩を歩いてると、すごい山奥に来てしまった、、という感じだけど、丹沢は本当に町のすぐ近くにあるんだなというのがわかる。
そしてこの道は、苦しくない程度のアップダウンで飽きないし、新緑とその日の天気が後押ししてかなり気持ちが良かった。
村上春樹の言葉を借りて表現すると「何もかもが地表から二、三センチぽっかりと浮かび上がってる様な気持ちの良い春の午後」だった。

そんな道も小一時間程度で鍋割山荘に到着。ここでもコーラを買ったけどまたしてもぬるくて、一気飲みしたけどいまいちおいしくなかった。
今後は下山時まで炭酸を我慢することに決めた。下界の方が安いし。そんな鍋割山はたいして展望もないのですぐに下山。
そこからスタートのバス停まで戻る道が美しい新緑で溢れてました。とても鮮やかな明るい黄緑に包まれた登山道でした。
下から見ると、太陽に照らされた葉が重なり合いコントラスト高く模様を作る。日影の所でもなぜかそれはキラキラ光っててとても幻想的だった。
秋から登山を始めた僕には新鮮すぎる光景で「これはやめられませんなあ」と悪代官かのようにひとりでニヤニヤして歩いていた。

あらかた下ると林道になり、新緑はとてもきれいなんだけど単調な道が一時間くらい続いた。そんな時は歌いながら歩き、無事にバス停まで到着。
結局歩き始めから休憩も入れて9時間。写真撮りながらだから遅いんだけど、ちょっとこのルートにしては時間がかかり過ぎな気がする。
計算するとコースタイム7時間30分の所、休憩1時間いれて30分差だからそんなもんか?でもコースタイムって高齢者設定って話を聞いたような。
でも僕に写真撮らないという選択肢はないので、あまり考えないようにする。大体9時間は元気に歩ける、というのが僕の今の限界としておこう。
雪がなくなってからは登山靴を脱ぎ、トレランシューズで登ってるんだけど、今回はふくらはぎのヒラメ筋にすごい筋肉痛が集中した。
しかもその痛みは完全に取れるまで3日間を要した。靴を替えるだけでこんなにハッキリと使う筋肉が違うんだなー、と不思議に思う。
トレランシューズの方が軽くてすごく楽だけど、色々試してみないと分からないや。というのが率直な感想。ゆっくりやろうと思います。

しかし丹沢。アクセスのよさも然り、奥の方に行かなければあまり危険な箇所もなさそうで、気楽な感じがすごく好印象です。
ですが塔ノ岳まで行けば、その先の丹沢山まで行きたくなるし、その先には神奈川最高峰の蛭ケ岳もある。
色んなルートが楽しめるのが丹沢の良い所みたいなんだけど、いかんせん夏はヒルのメッカ、、らしい。
小心者の僕はヒルなんてとても嫌なので、丹沢は梅雨前までと決めておきます。だから早いうちにもう一回行ってみようと思っている。
その後は、最近ご無沙汰の奥多摩かな。暗い森の中を歩くのを想像するだけで楽しみです。

今回も1回の記事にまとまりましたが、写真は多いので2回に分けようと思います。

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塔ノ岳、鍋割山 | Comment : 0 | Trackback : 0
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土着的なモラル
純粋な現在とは、未来を喰っていく過去の捉えがたい進行である。実を言えば、あらゆる知覚とはすでに記憶なのだ。ーアンリ・ベルグソン

村上春樹 / 海辺のカフカより

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The End_1267 武蔵野台 / PLAUBEL makina 670

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巨大で孤独なNYC
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「DEAN」

いきなりですが僕はジェームズ・ディーンが大好きです。
といっても、映画は3本しか出演してないし(エデンの東以前はエキストラ)僕が生まれた頃にはもうこの世にいなかった。
リーバイスのCMに出てくるイカしたアメ公というイメージしかなかったけど、いつからか大好きになっていた。
高校生の時にアメリカの古い映画を貪るようにみていた時期があった。その頃みた「エデンの東」で大好きになったんだと思う。

最初から今回みた映画と話がずれましたが、この映画は24歳で幕を閉じたジェームズ・ディーンの短い人生を語った伝記映画です。子どもの頃父親の愛を受けずに育てられたこと。大人になって俳優をめざし、成功しても父親にだけは認められなかったこと。だけどどうしても父親に認めて貰いたかったジミーの葛藤が描かれている。その他にも、当時の映画社会の闇だったり、女優との恋。そして彼の演技にかける情熱を描いた映画です。

ハンサムだけど猫背で姿勢は悪く、シニカルにぼそぼそ喋る様は決して爽やか路線ではないのに、瞬く間に大スターになった。
特に「エデンの東」がそうだけど僕が大好きな1900年初頭のアメリカの時代設定で、もしタイムスリップできるならこの時代に行きたい。
もしくは50年代のバディ・ホリーかエルヴィスがいたアメリカ。今のアメリカにみじんも魅力は感じないけれど昔のアメリカ文化は大好きなんです。
これは意外に思われることが多い。よくヨーロッパ好きそうと言われます。ヨーロッパも好きだけど。

ジミーは子どものころに母親を亡くしているせいか、父親の愛情に固執している少年時代がある。
露骨なまでにジミーに冷たく当たる父親は、なにか怨念めいたものを感じてしまう。だけどそれにもいろいろと理由がある。
痛々しくも素直に父親を求めるジミーを見てるととても苦しくなる。トラウマを乗り越える為の自己顕示欲「エデンの東」のキャルそのまま。
彼の役が往々にして思春期の葛藤を題材にしたものだったので、イメージが定着してしまった所はあると思うけど、彼自身を演じただけかもしれない。

誰もが通る成長期、青春の最中に抱く葛藤を劇的にではなく、地味に演じた彼の演技が買われたのかもしれないけど、一瞬でスターに上り詰める。
よくある「ちょっと売れたからというだけでワガママになった若者俳優」というイメージが先行する描写が多かったのは少し残念です。
遺作「ジャイアンツ」の撮影時、監督とウマが合わなく、出演を渋っていたというエピソードは真実を元にしているみたいだけど
本当にあんなに感じが悪かったのかはいささか信用ならない。みてるとただの性格悪いガキんちょでしかない。残念。

僕がここまで彼に惹かれる理由はなんなんだろうと考える。好きな俳優は彼以外にもいっぱいいる。多すぎるくらいいる。
同じ年代を生きたわけでもなく、リアルタイムでも知らないうえに、映画だって数える程しかない彼に惹かれる理由とは。
24歳の若さで死んだから?死ななかったらこうならなかった?それはすごく悩む所です。死が彼を伝説のスターにしてる部分はあると思う。
でもそれだけじゃない。エデンの東でみせる彼の笑顔だったり、苦悩は、時代を越えて僕のセンチメンタルポイントを突いてくる。

僕が演技のことを語るのは恐れ多いんですが、彼の演技はみててとても不安定な所がいいんだと思います。
泣くシーンとか、もう小細工なしに泣き崩れたり、歓喜のシーンはもう満面の笑みだったり、とてもシンプルなんです。
もしも自分がそうゆう場面に対峙した時、自分もそんな風になるんじゃないかなと想像させる。そうなるととても感情移入するのだ。
本当に悲しいときには声も出ないし、涙もでない。それが自然にできる俳優はあまりいない気がする。すぐに思い当たるのはショーン・ペン。

それと、、時代を感じさせる乗り物に目が行ってしまい、ワクワクするのは男子の僕だけでしょうか。
もともと古い物やレトロな物が好物の僕だけど、この頃のプロダクト、特に自動車関係は素晴らしく大好きだ。
ジミーが愛用していたトライアンフT110タイガー、最終的に命を奪ってしまったポルシェ550スパイダー。とにかくかっこいい。
ジミーはスティーブ・マックイーンと同じくらいトライアンフが似合います。



前にも貼ったことがあるけれど、相変わらず好きな動画で、たまにみては懐かしい気持ちを抱いています。
なんども言うけど、まったくリアルタイムでもなんでもないのに懐かしいって本当に不思議。
映画の中で彼が瓶のコカ・コーラを飲む時、逆手で飲んでいた。僕は無類のコーラ好きだし真似しようかな。
あとトランプのカードを自転車のホイールに挟んで走っていた。あれなんか意味があるのかな。真似しようかな。

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The End_1266 相模原 / PENTAX 645

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新人くん、加わる。
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The End_1265 大倉 / SONY RX100m3

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長く苦手な話
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「ミッション:8ミニッツ」

こうゆう映画みるの珍しいな。と自分でも思う。
「月に囚われた男」が面白かったダンカン・ジョーンズ監督作品。ハリウッド進出作品かな?

シカゴで乗客乗員が全員死亡するという列車爆破テロが起こった。その真相を解明するために政府の極秘ミッションとして、爆破が起こる8分前の意識に入り込み犯人を見つけ出す。という任務がスティーブンスに下された。彼は事件の真相に迫るため何度も何度もその8分間を繰り返すことになる。そのなかで彼はある疑念を抱きだす。

おもしろかった。少し腑に落ちない部分あるけど面白かった。個人的には「月に囚われた男」の方が閉鎖的で趣味だけど。
このループ物映画には「すでに列車爆破テロが起きてしまった後」という大前提がある。
死者の脳には死んだ後も8分間の記憶が残っていて、その意識を集め過去を擬似的に再現できるという超SF的なシステムがある。
でもこのシステムが一筋縄ではいかなくて、ある意味パラレルワールドの入り口を開く鍵にもなっている。

正直初見では「?」な部分はあると思う。僕もあった。矛盾に感じる所も腑に落ちない所もある。
だけどこの映画はそうゆうものを忠実に表現したい訳ではなく、その根本に隠れた愛や、虚しさがあって、それが間接的に伝わってくる。
そして8分間を繰り返し続けていくうちにスティーブンスだけではなく、みてるこちら側にもあるアイディアや考えが浮かんでくる。
それが最後に明確になる部分とならない部分はあるんだけど、終わった後にはスッキリしている僕がいた。

インターステラーの時もそう思ったけど、実際それが忠実なのか、論理、研究に基づいているのかは正直分からない。
だけど、なんか忠実っぽいし、なにが言いたかったのかも明確であれば、それは素直に良い映画だと思うんだ。
だって僕らは物理学者じゃないんだもん。だから、何でもかんでも全部を理解する必要はないのではないか。
結論のないことを考えることも必要だし、好きなことだけど、我々は哲学者でもチェスプレイヤーでもないんだ。

邦題の付け方には、納得する物としないものがはっきり分かれる。
この映画は原題「Source Code」が邦題「ミッション:8ミニッツ」
どうなんだろう。。いちいち無理にタイトルを変える必要ってあるのかな。といつも思う。
ジェイク・ギレンホールという俳優さん、格好よかった。

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The End_1264 新宿 / PLAUBEL makina 670

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スキーの先生の夢
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The End_1263 二子玉川 / SONY RX100m3

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ラジオの時間です
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「プレイス・ビヨンド・パインズ」

「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督と、同じく主演のライアン・ゴズリングなので、みてみた。

移動式遊園地のバイクショーで天才的なドライビングテクニックをみせるルーク。しかしその日暮らしの日々を送る中、昔の恋人ロミーナに再開する。彼女はルークの子どもを内緒で出産し育てていた。その事実を知ったルークは自身を改め定職に就き、ロミーナと自分の子どもとの生活を送ろうとする。しかしロミーナには養ってくれる男性の存在があった。

「ブルーバレンタイン」みたいに、社会に馴染まないはみ出し者が自分の居場所を探して苦悩する映画かと思っていた。
まさかの3部構成になってるとは思わなかった訳です。しかも、世代を飛び越えて原罪的な物が見え隠れする。
副題の「宿命」はなんてネーミングなんだ。と思ってたけど、最後までみれば納得しました。ドストエフスキー的な血の因果。
基本的に物語はどんどん進むので、140分の長さはまったく気にならないです。あっという間です。

この映画は3世代にわたるクロニクルでもある。だから最初のエピソード以外を語るとどうしてもネタバレになってしまう。
とても感想の書きづらい映画なんですが平たく言うと、善と悪は相対的に形を変える。ということかしら。
またはブラジルで蝶がはばたくと、テキサスで竜巻がおこるように、なにをきっかけに物事が変化するのか予想できない。とか。
それとも世代を超えた因果応報、手塚治虫の火の鳥的なことかもしれない。もうなんだかわからない。

ルークは風来坊な自分から脱却して、まともな仕事に就こうとする。だけど、結局は悪行に手を染める。
それは社会的に完全な悪なんだけど、それをきっかけにして善が生まれる。その善は違う視点からみると悪だったりもする。
時代は流れ、その善が生んだ物はしだいに悪に変わり、その悪は回り回って(しかも形を変えて)自分の元に戻ってきたり。
限りなく善だったものが、限りなく悪に変わっていく様はとてもアイロニカル。そして自分ではどうしようもない宿命的な物も。

ライアン・ゴズリング。好きな俳優の1人だしハンサムだと思うんだけど、なぜかどうしてもコッペパンにしか見えない。
「きみに読む物語」あたりと「ブルーバレンタイン」や今作の役の傾向がかなり変わってきてるけど、個人的にはどちらも好き。
「きみに読む物語」の時は「東のエデン」のジェームス・ディーンをなんとなく思い出してしまい(時代設定も)ドキドキしていた。
あの路線の彼もまた見てみたいとは思っています。ジェームス・ディーン!についてはまた後ほど。

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The End_1262 平和島 / Nikon D610

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空疎な言葉
まずは人並みにご挨拶。しかし挨拶が終われば、さっそく別れが始まる。ハロー・グッドバイー花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ。

村上春樹 / 海辺のカフカより

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The End_1261 羽根木 / Nikon F3

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マクベスほど深刻ではないけれど
もともと頭痛持ちなんだけど、ここまでひどい頭痛は久しぶりで、とにかく横になって安静にしています。
昨晩は薬を飲んで9時に床について、目が覚めたら朝の7時だった。普段6時間以上の睡眠をとらないので、薬を飲んだとしても珍しい。
最近、仕事もプライベートもなんだか悪い方向にばかり考える自分がいたのも、フィジカル面の疲れから来てるものだったのかな。
10時間睡眠も熟睡とはいえず、なんとなくまどろんだりしていた記憶はあるので、あまりスッキリはしていない。
眠りが浅いということは夢を見るということで、今朝はかなりハッキリした夢をみた。
中島らもが、人の夢の話ほどつまらないものはないと書いていて、僕もそう思うので、夢の内容は語りません。
ただ、夢の中では君も僕も若いままで、僕はやっぱりゴメンねと謝っていたし、君は泣いた後に笑っていた。
夢がハッキリしすぎて、現実の今日はまだ夢の雰囲気を残したまま昔のことを考えてたり、心ここにあらずな感じです。
後悔はしない。その時に戻れたとしても同じ決断をする。と豪語して生きている僕だけど、君の事に関しては少し自信がなくなる。
僕は何年経っても同じようなことを言い、後悔し続けるんだろうし、おそらく同じような夢を見ては君の事を想うんだろう。
昔、この季節に海を越えて会いに行ったということが、僕の記憶をくすぐるのかもしれない。とかは言い過ぎかしら。
体力が弱ると昔の事や、フタをして考えないようにしていたことがいろいろと出てくる。そしてそれは僕をひどく感傷的にさせる。
人生に終わりが見えた老人はこんな気分なのかもしれないな、とか考えてしまう。頭いたい。寝よ。

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The End_1260 渋谷 / PLAUBEL makina 670

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世界のフタ
日向山(1660m)

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The End_1259 日向山 / SONY RX100M3 と PLAUBEL makina 670

前回の杓子山での嫌なイメージが残り、しばらくは休憩として山には行ってなかった。
正直、無理してた部分もあったみたいで、休憩と決めたらちょっと安心感があった。
「しばらくは行かないんでいいんだ」って、とてもおかしな安心感。行かなきゃ良いで終わる話。
それでも前ほどじゃないけれど、山の小説や雑誌、登山ブログやヤマレコ。ちょいちょい見てはソワソワしていた。
だけど「無理して行くのはやめよう」という自分ルールができたので、また行きたい気持ちが飽和した時に行こうと思っていた。
行きたいのと行きたくないのとの間で揺れてそのまま一か月が経った。春爛漫の日にはやっぱり山に行きたいなと思ったけど
前回の嫌なイメージを払拭したいのもあったので、タイミングを見計らっていた。

今回は久しぶりに一人ではなく、友達と二人でいってきました。前から山登りに引き込もうとしていたY口くんという人。
彼は登山未経験者なんだけど、僕が山だ山だと言ってたらちょっとだけ興味がありそうだった。
だけど冬の時期に無理に連れて行って、最初の登山が嫌なイメージになったら良くない。というのと
そして本格的に登山をするか分からないのに、山グッズは揃えさせるのはかなり気が進まない。
じゃあ春になって気持ちいい時期になったら、簡単な山でお試し登山をしようという話になり、時期を待っていた。
でもどうせなら僕も楽しみたい。そして山Gくんはマイカー持ちなので車の方が行きやすい所、でいろいろ探していた。
以前、リュックサック作ってもらったアトリエ・ブルー・ボトルのりなちゃん夫婦が、小さなお子さん連れて登ってる山を思いだした。
小さなお子さんでも登頂可能、僕がまだ未体験のエリアでワクワクもする。ってことで山梨県の日向山に決定しました。

といっても登山口から1時間半~2時間で山頂へ着いてしまう、危険な箇所もないお手軽なコース。
ゆっくり7時に待ち合わせして中央道を西へ。途中の上野原市あたりの山は、新緑と遅い桜で、昔話みたいな山になっていた。
秋から山に登り始めた僕は待ちに待った新緑の季節。自然にテンションがあがった。
残念ながら、高速を降りて登山口に付く頃には少し曇ってしまったけど、曇りの山も柔らかくて好きなので良しとする。
一番の気がかりは、初登山のYGくんに天気の良い山を見せたいと思っていたので、ちょっと先行き不安だった。

でも最初は恐る恐るだったけど、段々慣れてきたみたいで、楽しんでそうだったから良かった。
テンションが上がってる感じはあまりなかったけど、天気ばっかりは僕にもどうしようもないので、気にするのをやめた。
山頂直下から事前に聞いていた浜辺のような白い砂が出てきてワクワクする。そして山頂。もう本当に浜辺でした。
この山頂は花崗岩が風化して砂浜の様な山頂になっています。それをみて行きたいなーと思ってたんだけど、想像よりも砂浜だった。
足が沈むほどで、しかもフカフカで気持ち良かった。奥の方は砂&急な斜面で僕の高所恐怖感をかなり煽ったけど、それでも奥まで行けた。
高所恐怖症。まだまだ恐いけど最初の頃より恐くなくなっている。慣れてくるもんだ。だけど慣れてくる頃が一番危ないので気を付けます。

山○くんもすごくテンションがあがって笑顔になっていた。景色をみて意味もなくニヤニヤしちゃう、山の良い所だな。
すごく印象的だったんだけど彼は一言目に「カナにみせてあげたいな~」と奥さんの名を口にしていた。それを聞いて素直にいいなと思った。
僕に奥さんはいないけど、心動く景色を見た時に、母親だったり、甥っ子だったりに見せてあげたいなと思っている。
母親を連れてくることは現実的に難しいし、連れてくることもないんだけど、見せてあげたいと思う人がいるということだけで良いみたい。
僕はひとり登山が好きみたいなので、矛盾するような気もするんだけど、共有するのもまったくもって悪くないみたい。脳内でも現実でも。
きっと将来、母親がいなくなった後でも、山頂でそうやって思うんだろうな。見せてあげたいなって。

その後、山頂をひとしきり楽しんだあと今回の登山のコンセプト「山にご飯を食べに行く」という贅沢なことをした。
お気軽登山なのでいつも持って行けないものを、気にせずリュックに詰め込んで山口くんに振る舞おうと思っていた。
これで少しでも山に対するイメージが良くなってくれればいいなと思って。完全に接待です。でも楽しかった。
メニューはいつものラーメンとバお手製ゲットサンドなんだけど、どちらも具多めで、卵とかいっぱいいれて楽しんだ。
山頂にシートをひいて景色を見ながらゆっくり作り、食べて、寝転んで。結局2時間くらい山頂にいたかも。こんな贅沢なことはない。
段々と雲もとれてきて八ヶ岳もバッチリ山頂まで見えた。今後登る山としていろんなことを想像して、恐くもなりワクワクもした。
おそらく甲斐駒ヶ岳も男らしくてかっこよかった。奥多摩や箱根の山とは存在感が違かった。ドスンと居座るかっこよさ。いつか登ってみたい。

そして下山、天候はかなり回復して青空と日差しが、登りとはまったく違う表情をみせた。
○○くんも「さっきと同じ道だよね?」といってたくらい。お試し登山という意味で良いイメージを与えたかったけど
結果的に静かな柔らかい山と、山頂の景観と、日差し溢れる山の表情も見せられたので本当に良かったし、僕も楽しかった。
なによりも前回の杓子山でのトラウマまでは言わないけれど、嫌なイメージを払拭できたと思います。
それはとても良い事で、これから新緑満載の時期、梅雨を経て夏山へ向けて良い感じにのテンションになりました。

その後、やまぐちくんの中で登山というものがどんな風なイメージになるか。山を求めるか、もういいやとなるかは分かりません。
もしまた登りたいと思うのであればまた行きましょう。同業でフリーランスの山口くんなので平日登山できるし。そうなったら僕はとても嬉しい。
久しぶりだからか、友だちと登るのも楽しかった。本当に色んな楽しみ方があるなと思います。
だけどとりあえず次は一人で登ってこようと思う。うまい具合にまた火が着いたな。まあゆっくりやります。

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日向山 | Comment : 0 | Trackback : 0
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