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沈黙
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The End 845 / Nikon F3

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コネチカット・バーニング
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「アフタースクール」

こないだ大絶賛した「運命じゃない人」の監督、内田けんじの作品。
前のは無名な人が多かったけど、今回は堺雅人・大泉洋・佐々木蔵之介と有名な人が出てた。

中学教師の神野は部活動の指導のため夏休みも出勤していた。ある日彼のもとに同級生だったという島崎がやってくる。島崎は探偵をしており、同じく同級生の木村を探していた。神野は島崎の事をハッキリとは覚えていなかったが、木村とは中学時代からの親友で今でも交流があった為、島崎をつれて合わせようとする。木村はまたまた同級生の妻と結婚しており、産気づいた妻は入院してたので二人一緒に病院に向かう。。

うーん。普通におもしろいんだけど「運命じゃない人」と比べると少し物足りない。
腑に落ちない気持ちが多かった。狙いすぎなのかな、でもこの路線は狙わないと話にならないしな。
それぞれがぞれぞれの都合でドタバタする感じが好きだったんだけど、この映画は「ちゃんとしてた」悪い意味ではなく。
B級というかアングラ感があった方が良かったのかな?それはただ僕の好みかな、うーん。

そしてやはりこうゆう「ネタバレ御法度」的な映画の感想を書くのが難しい。基本書きすぎな僕なので。。スンマセン
大泉洋演じる神野は人を疑うことを知らない中学教師。一応主人公。主人公っぽくないけど。
そして同級生で探偵の木村。そしてそしてサラリーマンだけど不倫疑惑が持ち上がる木村。全員嘘っぽい。
みてる途中、どこが引っかけのトリックか気付かなかった。なのでどんでん返し映画としては良作なんだと思う。

、、でもなんだかやっぱり、最後のネタバレで「えっ!」と感が薄かったんだよな。。何でだろう。
どうしても「運命じゃない人」と比べてしまうが、あれはどんでん返し感はない。でも良くできた構成だ。
たぶん僕は、どんでん返しとか、びっくり!とかいうものよりも、伏線の張り方や構成にドキドキする人みたい。
いや、この映画の伏線や構成がダメという訳ではないんだけど、。なんだかもう分からなくなってきた。

とりあえずあんまり感じなかったよ!でも終わり方はすごく好きでした。淡い、少しセンチメンタル。
大泉洋が言っていた。「お前みたいな勝手にひねくれちゃったやつって、クラスに一人はいるんだよね。
学校が楽しいかどうかじゃなくて、自分が楽しいかどうかだろ」
だって。スンマセン

「ふがいない僕は空をみた」に出てた女優さんが出てた。僕あの人好きみたい、声が。

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The End_844 馬車道 / Nikon F3

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ワタナベ・ノボルの苦悩
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「アポカリプト」

R指定されてたからしょうがないんだけど結構グロありでした。もう本当に血が嫌だ。
嫌だ嫌だ言っておきながら、最近みる映画は血がよく出る。意外と好きなのかも。。いやいや。
メル・ギブソン監督作品。無名の若者ばかりを起用し、壮大なセットで話題になった。

マヤ文明後期のジャングル。誇り高き狩猟民族の血を受け継ぐ若者ジャガー・パウ。楽園のような村で妻と息子、そして仲間たちと幸せに暮らしていた。しかしある日、マヤ帝国の襲撃を受け村の男達は捕虜として連れ去られてしまう。彼らは干ばつを鎮めるための儀式に、生け贄として連れてこられたのだった。

大好きなマイケル・マン監督の作品「ラスト・オブ・モヒカン」のイメージがすごく強烈に残ってて
原住民の戦いは、攻撃=即死的な印象がついてしまってた。野蛮なのだ。みているだけで恐かった。
マヤ文明ってのは本当に残酷な民族で、占領の為の戦闘だけではなく、儀式としての生け贄も有名な話だ。
心臓を取って太陽にかざす的な。しかしこれ実写でみるとやはりきつい、痛い&グロいのダブルパンチ。

前半は平和な村での生活風景。打って変わり、後半はもうずっと追いかけっこオンリーな展開。
演出もうまくてハラハラしっぱなしで飽きずに見れた。少し疲れたけど。
新しい文明の夜明け的な表現は「ラスト・オブ・モヒカン」と同じ。あれは北米の夜明けだったけど
マヤ文明という事はメキシコか。メキシコから南米にかけてなのかな?

ジャングルを逃げている時に、ジャガーなのかな?黒い豹みたいなのに追っかけられるシーンがある。
すげえドキドキしながらみてたんだけど、すげえ矛盾を見つけてしまった。
主人公は驚異的な脚力の持ち主で、ジャングルの中をギュンギュン走って逃げる。でも敵の本拠地から
逃げる時に深い傷を負っていて「わしまともに走れませんねん」的だったのにな、映画って本当に面白い。

本当に痛いのと血とグロはてんこ盛りだったけど、映画としてはすごく面白かった。
メル・ギブソンといえばブレイブハート。あの映画をすごく小さい頃にみて
なんだかわからねえけどすげえ映画だ!という根拠のない感想を持ったことを覚えてる。
確か中学生の頃だと思うけど。今思えばそんな歳で分かる映画でもない。完全に背伸びだ。

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The End_843 表参道 / Nikon F3

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コペルニクス的展開
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「宮脇檀 / 住まいとほどよくつきあう」

学生時代には建築家の本を貪るように読んでいた。
芦原義信、清家清、安藤忠雄、隈研吾、村野藤吾あたりがすごく好きだった。日本人では。
町並みの話とか哲学めいた話も好きだったけど、より好んでたのは住宅作家の設計概念やエッセイ。
その中でとりわけ好きだったのがこの宮脇檀という建築家の書いた本だった。

すでに他界されていて、芸術大学で吉村順三に師事。僕の建築の先生も吉村順三事務所に在籍してたので
当時の宮脇氏の話を聞いたら、あんまり良い印象の言葉が返ってこなかった。なんだったんだろ、あれ。
学生時代の僕はインテリアデザイン科のくせに先生の影響で建築(のようなもの)の勉強をしていた。
それが今では、なんだか何をやっている人なのかよく分からない人になっている。人生って不思議だ。

宮脇氏は混構造(RC造+木造)の作品イメージが強い。そんな住宅に目を輝かして見ていた若かりし頃の僕。
でも、形や納まりなどの前に「生活」というものを分析してて、それがまたすごい洞察力なのだ。
生活においての視線の絡み方や、動作。日本の家の玄関が外開きな理由とか、リビングルームの必要性とか。
斬新な中にも説得力があって、目からウロコは落ちまくっていた。設計資料集も穴が開くほど見てトレースした。

なんで今また読み返したのか。今では建築どころか住宅の設計なんてものから遠ざかった僕ですが
キッチン空間の提案をしないといけない事になり、考えてたんだけど考えられない!思考に慣れって必要みたい。
人間いくら頑張って覚えたものでも使わないと忘れる。それはもうキレイサッパリ!金返せ的に。
そっちサイドの脳みそが完全に冬眠してしまう訳だ。それでリハビリも兼ねて、懐かしさもあって読み直してみた。

そしたらさ、またウロコがボロボロ落ちるわけです。こんなに昔の本なのに現代にも全然置き換えられるのだ。
すごいと思う反面、住宅空間はビジュアルや設備はめっぽう進歩してても、根本はあまり変わってないんだなと思う。
それこそ人と人の関係、人と物の関係。そして物と物の関係(これは野口先生のパクリ)は空間において一番大切みたい。
いくら生活が便利で豊かになっても、そうゆう事が大切にできないのは貧しい事なのかもしれない。

建築家のエッセイですが、文章はすごくフランクで女性的(主婦的?)
宮脇檀はシングルファザーで、娘を一人で育てていた。だから料理の腕前もピカイチ。
だからこそ食卓や台所のありかたについて気付くことが多かったみたい。
そうゆう意味で、建築とか設計とかに関係ない人でもすごく楽しめる本です。ぜひぜひ。

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The End_842 多摩川 / Nikon F3

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たった一週間の話
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「宮崎駿 / 風立ちぬ」

遅ればせながらみてきた。ジブリ作品だし、あんまり早く行くと混んでるかな、と。
人が多いところが大嫌いな僕は、そうやって後伸ばしにして結局公開が終わってしまう事は多い。
でも宮崎駿引退だって言うし、DVD出るまでおあずけもアレだしで、みてきた。
忠告通り泣いた時用のタオルを持ってったけどそこまでは号泣しなかった。三回泣いたけど。

零戦の設計者、堀越二郎をモデルに1930年代の日本での飛行機作りに情熱を注いだ青年の物語。零戦の誕生や、飛行機にかける熱い思い。そしてある少女の出会いなど、激動の時代を駆け抜けたロマンに溢れた、今作で監督業を引退する宮崎駿監督の集大成ともいえる作品。

僕的にはすごく良かったです。飛行機好きを置いといても、かなり好きな作品でした。
でも冒頭の飛行シーンをみた時は少し不安だった。予告でもみて同じ心配をした記憶がある。
ハウルの時の「明らかに飛ばなそうな飛行機」が出てくるのかな、、。と不安だった。
だって、プロペラ機のくせに真上に離陸するんだもん、、でも大丈夫でした。ちゃんと飛行機してた。

イタリア飛行機界の父、カプロニが登場するんだけど、その立ち位置が微妙。
カプロニと言えば、ジブリの語源「GHIBLI」のCa309爆撃機が有名。そして格好いい飛行機が多いのだ。
堀越二郎とは時代が絡まないらしく、夢とか妄想の中で色々絡む。それがファンとしてはすごく微妙だった。
単純に彼の飛行機作りの哲学みたいなのを前にだして、それに感銘している堀越二郎。で良かったのに。

でもカプロニは言うのだ「設計とは夢を形にするものなのだ!」と。すごく心に響いてしまった
僕の生きている世界では「モノ作り」という言葉が先走る傾向があり、昔からそれに違和感を感じている僕だ。
もっと軽い気持ちでいいのにと本心では思ってる。でも堀越二郎のように「夢中になる」というのはすごくいいな。と。
僕も仕事は好きだし、モノを作ったり考えたりするのは大好きだけど、やればやるほど嫌な部分も多くなっていくし。

ヒロインの菜穂子は初めての出会い以降、前半はほとんど出てこないし堀越二郎は飛行機作りに夢中だから
僕はまったく存在を忘れてみていた。しかし再会してからはすごい存在感でした。
ばっちりとくっついて、揺るぎないものに変わる。すごくうらやましかった。むかし僕が求めていたあれだ。
僕は一気にファンになってしまった。僕の中でジブリ女の子ランキングがあるならばフィオ・ピッコロに並ぶ勢いだ。

出てくる度に髪の毛が伸びていく様は、パリ・テキサスのナスターシャ・キンスキーを彷彿させた
あの映画だと、出てくる度に髪のボリュームが減っていくんだけど、笑。
ある儀式の時の菜穂子は、お化けみたいな美しさがあった。いつもの宮崎駿の描く女性像とは違う雰囲気だが好きだ。
あんな子とお近づきになれるなんて堀越二郎め!とふつうに嫉妬してしまうのは二次元オタクかしら。

そして彼女は言うのだ「風があなたを運んできた」と。
ラストはもっと劇的にする事はできたと思う。そしてその方が号泣したんだと思う。
だけど僕はあれで良いんだろうなと素直に思った。
そして宮崎駿監督にはやっぱり敬意を払いたい。お疲れ様でした。

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The End_841 荏原 / Nikon F3

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悪口だけは言わないように
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「ノー・マンズ・ランド」

戦争映画だから当たり前なんだけど、銃撃シーンは多かった。
グロ表現も過剰な暴力表現もないけど、やっぱり苦手。。

1993年ボスニア軍のチキは、ボスニアとセルビアの中間地帯「ノー・マンズ・ランド」にたどり着いた時、セルビア軍の襲撃に遭いある塹壕に身を隠した。敵の存在を確かめるべくセルビア軍のニノと老兵の二人がその塹壕にやってくる。老兵はボスニア兵の死体の下にジャンプ型地雷(地雷のうえの重しをどけると、ジャンプし人の顔辺りで爆発する地雷)をセットする。その隙をついてチキは老兵を射殺、ニノにも怪我を負わす。そして死体だと思っていたボスニア兵は気絶しているだけで生きていた。チキとニノはやむを得ずこの状況から抜け出すために協力しあう。。

派手な内容ではないけど、いろいろ考えさせられる映画だった。ボスニア紛争。あんまり知らないので少し勉強になった。
社会派と位置づけされる映画なのかはちょっと疑問だけど。まあ、これはこれで。
ちょっとだけコミカルめに進む物語の中にメッセージ性がちゃんと含まれていて、なんか好きな感じだった。
面白いか、と問われると「?」な感じになってしまうけど、見た方が良い映画だと思う。

洗浄における国連軍って「救世主」的なイメージあったけど、そうゆう訳じゃないのね。
少なくともこの映画の中で一番使えないのは国連軍だった。シニカルに描いていただけかなあ?
この「ジャンプ型地雷」信管を外すことができない非人道的なものらしい。本当にそんなのあるの?
しかしそれが本当ならそんなものをおふざけ満載で死体の下にセットするセルビア軍兵士。。

僕はこの映画みてもわからなかったんだけど、結構複雑なものが隠されているらしい。
地雷をセットされた兵士→「解決できない」「動いたら爆発」→旧ユーゴスラビアを象徴。
国連司令官がTシャツ姿で出てくる→秘書との情事→世界がこの紛争にどれほど無関心か。
セルビア語とクロアチア語、英語が混じり合い、敵味方がまるで話にならないのに殺し合う虚しさ。

そうゆう隠れメッセージみたいなのがわんさかあった。僕が洞察力が低く、気付かなかっただけですが。。
ボスニア紛争についてもう少し勉強してからみてみたらより面白かったかもしれない。
ユーゴスラビアのイメージって「YAWARA」で柔ちゃんのライバルがユーゴスラビア人だったくらいしかない。
僕はそんな知性でのうのうと生きています。すみません。でも少しボスニア紛争について勉強してみようと思う。

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The End_840 大崎 / Nikon F3

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「お」で変換。
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「運命じゃない人」

最高に面白い映画だった。2005年の公開作品で、脚本と監督は内田けんじという人。
この人知らなかったんだけど有名な脚本家なのね。「けんじ」だし川崎生まれだし共感しちゃう!

失恋して意気消沈している武は、別れた彼女あゆみの写真を眺めてばかりで仕事に力が入らない。ある晩、親友で私立探偵の神田から呼び出され、レストランに向かった。そおレストランには婚約破棄になり住む場所を失った真紀という女性がいて、一緒に食事をすることになる。そしてトイレに行くと席を立った神田はいつのまにか居なくなり、真紀は武のマンションに泊まることに。そこに別れたはずのあゆみが現れ、、。

今ではこうゆうのよくある感じの作品になっちゃってるかも。この人がこうしてる時にあの人はこうで。
実はこの時にあいつはここでこうなってて、細かい伏線が最後にすべてつじつまがあって、はいスッキリ!的な物語。
こうゆうの伊坂幸太郎にもって行かれている節があるけど、この人の方が緻密な感じ。
この物語は伊坂幸太郎よりもライトで良い。そして細かい所の設定が多すぎて気付く度にニヤついちゃう。

そしてそして、この物語の良いところは「誰も損してないし、誰も得もしていない」という事。
あらすじで書いた人間以外にもいろんな登場人物がいるんですが、全員損も得もしていない。
何回もみたくなる映画です。2回目の方が頭の中で整理できているから冷静に見れる。
そして新たな発見ができる。そして3回目をみてしまう。てきな無限ループ映画。

冒頭に私立探偵の神田が、ハートブレイクの武にもの申す言葉がある。
「出会いなんか自然に向こうから来るとおもってるんだろ?もう学校は卒業してるんだから、自分から掴まないと出会いなんてないんだよ?おまえはまだ人生に期待しちゃってるんだよ、30歳過ぎたら運命の出会いとか一切ないからな。自分で何とかしないとずっと一人ぼっちだぞ!」的な(すこしうろ覚え)
まるで僕が言われているようにグサリと刺さった。だけど僕はまだまだ人生には期待しているのだからしょうがない。

何度もいうけど本当にこの映画は面白かった、名作だと思う。
僕の邦画ランキングというものがあるのならば、かなり上位にくいこむと思います。
ちょっとこの内田けんじという人、全部の作品をみてみようと本気で思っている。
そのくらいオススメ!ぜひぜひ!

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The End_839 目黒 / Nikon F3

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ダムを決壊させる予定
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「がんばれベアーズ」

ちっと最近重い映画が続いたので、明らかに簡単そうな映画をみてみた。

サンフランシスコジャイアンツの二軍に在籍したことがあり、キャンプの試合でテッド・ウィリアムスから三振をとった。というのが唯一の誇りで現在はアルコール依存症のモリス。彼は市議会議員のボブに頼まれて少年野球チームの「ベアーズ」のコーチを頼まれる。今では縁を切っていても「野球」と聞くと心躍るモリス、そしてコーチ代も貰えるとなると引き受ける他になかった。しかしベアーズのメンバーは絶望的な実力しか持ち合わせていない上に、やる気すらなかった。リーグトップのヤンキースとの試合では1回の表に26点を取られ試合放棄するはめになる。

この映画、予想通りに話が進んでいく。それがたまらなく良い。
ウォーターボーイズ的なあれだ。それがまた僕の心を穏やかにするのだ。太平洋のように。
ダメ人間の集まり→大敗→悔しい→決起→助っ人→大躍進→妨害や苦難→大団円
この流れは分かっていてもみんな好きでしょ?ぼくは大好きです。

と思ったら最後は少し予想と違ってた。良い意味で。切なさありで良かったな。
野球という団体競技だからこそできた感じだ。ひとりふたりが天才的に能力が高くても勝てない的な。
そしてあくまでも子どもの野球の話なのに、廻りの大人の関係がじゃんじゃん露出してくるのがまた良い。
良い大人が負けん気まるだしでハッスルしている。最高だ。あんな一生懸命なおっさんになりたい。

そしてこの映画、続編があるらしい「がんばれベアーズ 特訓中」という題名のやつ。みなきゃ。
そしてその次には「がんばれベアーズ 大旋風」もあって、は舞台を日本に移すらしい。B級のにおいがしてくる。
そしてそして2005年には「ニューシーズン」としてリメイクもされているらしいのだ。大作なんじゃないか。
これは全部みないといけない。でもたまに息抜きでみる感じでいいかな。

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The End_838 田園調布 / Nikon F3

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よく眠る生活を


映像もかっこいいい。廃墟好きにはたまらん。



イントロからやられてしまう。



僕この人すごく好きみたい。



音もPVも素晴らしいのです。



後半の盛り上がりが気持ちいい。



切なくなる。歌詞聞いてるとますます切なくなる。


夜な夜なYou Tube Digしてて気になったり、好きな動画を貯めててたんだけど
貯めておける件数に限界がある事を知り、この際プレイリストをつくりました。
ジャンルとか曲の流れとかまったく気にしてません。気になった順です。
だからタイトルも「My Favorite Things」コルトレーンじゃありません。
お暇なときにでもどうぞ。放っておいてもどんどんたまると思うし。

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イノヘッド線の怪談
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「村上春樹 / 恋しくて」

「バースデイ・ストーリー」に続く、村上春樹に選出された短編集。最後の一遍は彼の書き下ろし短編小説。
選ばれている短編は全て「恋」に関する物語で、最後には訳者のコメントが添えられている。
海外の小説家に疎い僕はこうゆうオムニバス形式のものってすごく便利。そして選んだのが村上春樹ならばなおさら。
今回ノーベル文学賞に輝いたアリス・マンローの一遍も収録されているので、今っぽくていいのでは。

村上春樹本人の短編「こいするザムザ」については、ぶっちゃけよく分からなかった(笑)
フランツ・カフカの「変身」の主人公、グレゴール・ザムザの後日譚(めいた)ものと本人は言っているが
僕自身カフカの小説を読んでない。「変身」は図書室にあった「まんが世界名作集」みたいなので読んだ記憶しかない。
なんか人間がクモになって「気持ち悪いな」と思った薄い記憶しかない。

「変身」を読んでいて、感化される部分を持っていて、この短編を読んだらまた違う印象だったのかもしれない。
けど僕には「?」でしかありませんでした。叙述的でよくわからん。
物語としてはリチャード・フォード の「モントリオールの恋人」の方が良かったかな。
海外の作家の作品読むときってなにか新鮮な気持ちになる。あんまり読まないだけかな?

以下引用ー
世界そのものがこうして壊れかけているっていうのに、壊れた錠前なんぞを気にする人がいて、それをまた律儀に修理しに来る人間がいる。考えてみればけったいなもんだよ。そう思うだろ?でもさ、それでいいのかもしれない。意外にそれが正解なのかもしれないね。たとえ世界が今まさに壊れかけていても、そういうものごとの細かいあり方をそのままこつこつと律儀に維持していくことで。人間はなんとか正気を保っているのかもしれない。。。文化的雪かき、という事?

毎年この時期になると受賞最有力候補だなんだとマスメディアを賑わす。だけど毎回選ばれない。
今年の賞はアリス・マンローに決まって、今年も村上春樹の受賞はならなかった。
いちファンとしてまあ残念。でも別にとらなくてもいい。でもとれたならそれは嬉しい。いちファンとしてね。
しかしテレビとかをみてるとなんだかいちいち騒ぎすぎで、単にまくし立ててるだけなような気もする。
そもそも本人ははそんなに受賞したいと思ってるんだろうか。。

「村上春樹はノーベル賞にふさわしくない」という意見もこの時期になると多くなる。
もともと好き嫌いが分かれる作家だし、批判されるというのはすごい事だ。
僕は頭が良い方ではないので、商業的すぎるとか、イデオロギーに欠ける作品だとか、言われてもぴんと来ない。
「ふさわしさ」というのはどこまでいっても(とくに芸術作品においては)明確な線引きというのはなく曖昧なものだ。
川端康成がふさわしかったのか。大江健三郎がふさわしかったのか。読んだ事があるが僕にはまったく意見出来ない。

「村上春樹がノーベル賞を取ると思ってる人は本当に村上春樹を理解して言ってる?」的な意見もすごく多かった。
「そんな事を本気で思う人の知性を疑う」という過激な発言もあった。頭に来たけど僕の知性は低いので認めざる得ない。
でも僕は彼の作品は全て読んでいるけど(たぶん)研究家ではない。ましてや哲学者でもチェスプレイヤーでもない。
ただ単純に彼の小説を読んで、自分も知らなかった心の奥にある何かが動いた。という事実でしかない。
それを明確な言葉にすることは出来ないだろう。そして明確にする必要もない。小説になにを求めてるんだろう。

彼の小説は「良かった」「おもしろかった」という言葉では言い表せないものがある。
でも「良かった」「おもしろかった」でいいんだと思う。「なんだかわからないけど好き」でも良いのだ。
そして読む前と読んだ後で、心の中の自分でも知らなかった一面に気づければそれは素晴らしい事なのだ。
彼の作品を読んでそうゆう一面に気付くことは多い。多分僕の中では一番多い作家だと思う。だからファンなのだ。
そもそも村上春樹の小説の内容を本当に理解して読んでるかどうかは、まったく関係がないかもしれない。

。。そして思うんだけど「本当の意味での理解」ってなんなの?

「言葉に出来ないけど好き」という方が僕は素直にいいなと思ってしまうのです。
それが知性が低いって事だよ、ってならそうなんだと思います。なんかごめんなさい。

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The End_837 祐天寺 / Nikon F3

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時のまにまに
最近ランニング量が増えたからか、寒くなってきたからか、はたまた老化か。
ちょっとまたヒザ痛がぶりかえしつつあるので、少しランニングを控えてる。
1回のラン10kmを週4以上やるとヒザ痛がおこるらしい。ちょっとゆっくりしよう。
でも早起きは相変わらずで、走る時間もなしとなるとすげえ早くに事務所に着いてしまう。
事務所に道程は、学芸大学、三宿、下北沢という東京の町を自転車で突っ切って行く。
そして8時とかに事務所に着いて仕事を始めている。なによりも効率が良い。集中力が違う。
実際今も、一仕事終えて一服しながら(煙草ではなく)この文章を書いている。
やっぱり朝は最高だ。爽快なのだ。はやくもっと寒くならないかなー。
布団にくるまって薄着で寝るのが大好きだし、冬の方がアイスがうまいと思っている。
食事も冬の方が美味しい物が多い気がする。魚介類好きだからかな。野菜も好きだけどな。
食事といえば朝ご飯をすごく早い時間に食べるから昼前にお腹がすく。暴力的にすく。
だからお菓子を食べてしまうのだポップコーンとか。すると胸焼けしてお昼ご飯は自然に遅くなる。
2時3時とかに作ってきたお弁当を食べる。すると夕飯はなんかあんまり重いのは食べたくなくなる。
なのでお菓子を食べる。ポップコーンとか。そしてお風呂上がりにはアイスを食べる。
ちなみに朝起きた直後もよくアイスを食べている。。。これでは身体壊すよなあ。
1日でアイスとお菓子とコーラしか摂取していない事はたまにある。3日に一度くらいある。
ちょっと食生活を改善しないと身体作りにも影響を及ぼすかもしれない。
もともとお肉も炭水化物も日常ではほとんど食べないもんな。野菜、魚、玉子、アイスばっかり。
来年の目標は食生活の改善にしよう。凝り出すとすごく凝る人間なのですごい詳しくなるかも。
料理は上手くないけどすごく好きだもんな。そうしようそうしよう、誰か詳しい人教えて欲しいです。
というわけで、とりあえず10時なのでポップコーン買ってきます。

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The End_836 多摩川 / Nikon F3

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大地に唇よせて
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「バタフライエフェクト」

ネタバレしたら元も子もない映画なので気を付けてかきます。
バタフライエフェクト=蝶のはばたきが地球の裏側では竜巻を引き起こすという、カオス理論。

少年エヴァンは幼い頃から、唐突に記憶をなくしてしまう(ブラックアウト)病気に悩まされていた。医者にかかってもなにも異常は見当たらず、放置するしか策はなかったが、医者は治療のために毎日の出来事を日記につけるよう指示する。時は流れエヴァンの少年時代は突然のおわりを迎える。いつもつるんでいた女の子のケイリーとその兄。そして肥満児のレニー。その4人であるイタズラをしたときにエヴァンはまたブラックアウトをおこし、気付いたら森の中にいた。まわりのみんなは明らかなパニック状態にあった、しかしエヴァンには記憶がない。その事件がきっかけでエヴァンは引っ越しを余儀なくされ、彼らとは離れて暮らすことになる。ケイリーに「君を必ず迎えに来る」とだけ伝えて。

主人公は記憶が超断片的なうえに、まわりのみんなに「あの時何があった?」と聞いても
みんながみんな曖昧で核心をついた事を言わないから、モヤモヤモヤモヤする。
前半はとにかく「なにがあったんだよっ!はやくいえよっ!」と心の中で突っ込みながらみていた。
とにかくもったいぶった映画だ。SF映画だよ、ね?時をかける少女的な?ね?

いきなり場面が変わるし、設定(?)もコロコロ変わるのでみているこっちも混乱してくる。
でも後半にかけてから最後まで、本当に全てが納まります。本当に全て。そうゆう事か、となる。
腑に落ちるかどうかは見た人次第。なんじゃそら!という人もいるだろう。僕はまあ納得できたかな。
ああ、本当に曖昧な文章で申し訳ないんだけど、こればっかりはネタバレしちゃうので。

このシリーズ、2と3も出てるのでみてみようと思ったけど、その2つはだいぶつまらないらしい。
二番煎じにしかなってないそうだ。でもそうか、同じ人たちの続編は撮れないもんな。。(意味深)
それ撮っちゃったら。。あの時もああなって、、、。ああ、言えない!
ラストの切なさは心に残ります。でもあれ、時をかける少女と同じだよ、、な。。

しかしまあ普通に面白い映画だと思います。批評で軒並み高得点を付けている人が多い。
僕的にはそんなに高得点ではないけど、一見の価値はあります。みて損はない。是非。
主役のアシュトン・カッチャー。中途半端なイケメンだけど、貪らしい感は好きでした。
調べてみたらろくな映画に出てないな。。しかも最新作はスティーブ・ジョブス(笑)絶対みない。

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The End_835 自宅 / Nikon F3

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不良少年バロウズの巻
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「BROW OUT」

1981年公開のジョン・トラボルタ主演作品。
ミケランジェロ・アントニオーニの「BLOW UP」にインスパイアされた作品だそうだ。
それがなんで邦題でミッドナイトクロスになるのかはよく分からん。
ちなみに僕はジョン・トラボルタの映画はほとんどみたことないけど、彼の良さが分かった気がする。

ジャックはB級ホラー映画の音響効果お専門家。新作の映画に使われる音が見つからず、深夜の公園に収録に行く。あてもなく風の音とかを採取していたジャックだが、その最中に自動車が川に転落する事故を目撃してしまう。彼はいち早く川に飛び込み車中から若い女性を救出する。同乗者にはもう一人男性がいたが、手遅れでやむなく車中に残すことになる。その男性は次期大統領の有力候補だった。。なぜ若い女性を一緒に車に乗っていたのか。そしてジャックの収録したテープにはパンクの前に銃声のような音が入っていた。。

いやあ、あらすじ聞いただけでおもしろそう。そしてすごく面白かった。
なんか横溝正史のアメリカ版みたいな感じがしてすごく良かった。
特に後半の物語の動き方。古典といえば古典かもしれんが普通にハラハラしたよ。
そして終わり方も、、。もう、ね。見てみてください。背中が物語るトラボルタ。好きだ。

そしてそして大好きな「BLOW UP」との共通点がちょいちょい出ててファンとしては楽しめる。
BLOW UPは「公園で取った写真に死体が写り込んでいて、、」で、こちらは「映像と音をくっつけると、、」的な。
写真が映像に変わり、そこに写っている真実。。的な。BLOW UPほど無茶苦茶な映画ではなく
ちゃんと物語にはなってるのでその辺は大丈夫だと思います(意味深)

見終わった後に考え事してたら、いろいろ解決してないまま終わってしまった部分はあったけど
その辺を細かく突っ込むのはよそう。なんつっても30年以上も前の映画なのだ。
そんな昔の映画であの規模の撮影が出来てるのはすごい気もする。群衆のなかに猛スピードで車で突っ込んだりする。
結果的に急がなきゃいけないのに、気絶してしまうちょっと抜けてるトラボルタ。好きだ。

しかしちょっと前なら「30年も前の映画」はモノクロだったけど、もうカラーなのね。
僕も歳をとったという事か。こないだ宮沢りえがテレビに出てたな。相変わらずかわいいかった。
「50年くらい前に、僕らの七日間戦争という映画があってリハウスの宮沢りえが出てたのよ」
って20年後とかに、孫とかに言ってる僕が想像できる。良い時代だったとか遠くを見ちゃったりするんだろう。

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The End_834 上池台 / Nikon F3

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目の前が時々ピカッと光るだけ。と中島らもは言った。
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「メメント」

「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督作品。
この人こうゆうややこしいの好きね。記憶とか、夢とかさ。
本当に複雑な話だった。前半はちんぷんかんぷんで少し疲れてしまった。
中盤~後半にかけて色んなピースがくっついていく。それは気持ち良かった。

保険に調査員をしているレナードの家に何者かが侵入し、妻が強姦されたあげく殺害される。その光景を目の当たりにしたレナードは激しいショックにより記憶障害を起こしてしまう。それは10分程度の記憶しか保てないという、前向性健忘というもの。彼はすぐに消えてしまう記憶をポラロイド写真と自信の身体に書き込んだタトゥーとして刻み残していった。その断片的なヒントを元に妻を殺した犯人を追う。

「博士の愛した数式」がそんな設定だったな。でもあれは1時間とかそんくらい記憶が持っていたはずだ。
でも今回の話は10分。それはもうすぐ忘れちゃうのだ。かわいそうなくらい忘れていく。刹那。
その設定だけでもうサスペンスだよな。猜疑心の塊で生活することになる。なんでもあり、という事でもある。
だから苦手とか、つまんないと言ってる人が多いのもなんとなくわかる。僕は割と好きです、インセプションも好きです。

物語は彼が追い詰めた犯人に向けて発砲し、復讐を果たす所から始まる。
でもそれが本当の記憶か、本当の犯人なのか、そもそも本当なものがなんなのかも分からない。
それだけじゃなくて、時間が逆行していくパターン。そもそも最初に問題が、、。あぁ言いたくなる。
しかしこれ、映画館で一回みて理解するひとなんているのかな?僕は頭が悪いので何回も巻き戻ししました。

なんだろ、僕的にはアリだけどなかなか他人にお勧めできる作品ではないかも。
万人受けするものではありません。僕自身ももう一度みるか、、と聞かれたら、みない。
一見の価値はとてもあると思います。映像もかっこいい、好きなトーンと撮り方だった。
この監督、バットマンシリーズが先行するのであまり興味はないけど、初期のは掘ってみてもいいかもな。。

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The End_833 自宅 / Nikon F3

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春樹!酒おごってやるよ!
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「グッドフェローズ」

僕が初めて買った洋楽のCDはビリー・ジョエルとエリック・クラプトンのベスト盤だ。
小学6年生の時か、中学1年生の時。そのクラプトンのCDに入っていた「レイラ」と言う曲。
その曲自体はなんだかあんまり好きではなかったけど、アウトロがめっぽう好きだった。
その頃からあまりギターギュインギュインなロックより、メロウなメロディーが好きだったみたいだ。



そのアウトロが挿入歌&エンディングに使われてる映画。存在はしってたんだけどみてなかった。
最近の僕の「アル・パチーノとデ・ニーロの映画をみる」的な流れからみてみる事にした。
もともとマフィア映画は趣味ではないけど、今までみてなかったのを取り戻す感じで彼らの映画をみている。
こんだけみてるのにあれですが、やっぱりこうゆう映画は趣味ではないんだよな。ぼちぼちブームも終わり。

幼い頃からマフィアの世界に憧れ、12歳でブルックリンの街を仕切るシセロの元に仕えるようになったヒル。彼はやがて本物のマフィアとして強奪専門のジミーと、トミーの三人コンビで悪行に手を染めるようになる。何度かの刑務所暮らしや結婚、そして子どもを持ち、富で溢れた生活が続くと思われた。しかしケネディ国際空港におけるルフトハンザ機600万ドル強奪事件に関与したことでFBIに目を付けられ、それにより生活が一転する。それとともに「グッドフェローズ」と呼ばれた彼らの固い信頼関係にも不協和音が起こり出す。

前半のシリアスな組の実態だったり、殺しのリアルさが前に出てくる。
みたのはこちらが先だけど「凶悪」と同じような雰囲気。人を人と思わずに殺す。
トミー役のジョー・ペシがすげ恐い。俗にいう「瞬間湯沸かし器」な人間、急に怒るのだ。
何でもない会話の中でお互い笑ってるのに急に怒る。そしてすぐ殺しちゃう。もう恐い。

華やかな煌びやかな世界に身を投じたヒルだったが、日常の生活では嫁さんに罵倒されている。
高級車を乗り回しカードに明け暮れる毎日でも、ただの中年の男だったりする。
そうゆうギャップが描かれてるマフィア映画って少ない気がする。そしてそれが嫌にリアルだし感情移入しちゃうのだ。
男って大変ね。。と親身になってしまうのだ。そして僕の「ひとりでいたほうが良いじゃない」的思想は加速するのだ。

前半とうって変わり後半は急にコミカルな流れになる。BGMも急にロックになり、覚醒剤に溺れFBIの影に怯える。
そして崩れかけた信頼関係の中で、人間の深いところにあるどす黒い感情が見え隠れする。それがまた恐い。
最後まで少しコミカルさを残して話はすすんだけど、なんかすごく虚しかった。
そして事実に基づいた物語でした。みんな実在する人物だった。なんか色んな意味で「凶悪」との共通点があった。

しかしこの映画、DVDなのにディスク両面使いになっていた。
みてる途中で「B面にかえてください」的なスーパーが出てきて、ディスクを裏返してまた挿入した。
初めての経験。DVDに裏面ってあるの?カセットテープ的な使用ができるとはおもわなかった。
145分くらいの映画なんかザラにあるのになんでなんだろうか。

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The End_832 観音崎 / Hasselblad 500CM

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