DATE:2013/08/31(Sat) 11:37 No.1265

「12人の怒れる男」
1957年の映画。タイトル通り12人の男が怒ってる話。最初から最後まで一室でのシーンが続く密室劇。
ウディ・アレンのおとなのけんかみたいだったな。あれもみんな怒ってたな。
ニューヨークの法廷で殺人事件の裁判が行われていた。被告は18歳の少年で、ナイフで父親を殺した容疑だった。12人の陪審員が選定されていて、評決を求められていた。第一回の評決は11人が有罪。しかし1人だけが無罪を主張した。しかし判決は全員一致のものでなければならなかった。無罪を主張した男は不幸な身の上の少年に同情し、証拠を整理し、検察の主張で不自然な箇所を主張しだす。第二回の評決は10対2になっていた。
これすんごく面白かった。本当にシンプルな映画だけど、じわじわと物事が変化してって
小出し感が気持ち良くて、いつのまにかのめり込んでいっちゃった。
僕もその場所に居て議論に参加しているかのような感覚。傍観者だけど。
論理的な意見の応酬が延々と続くので、感覚で映画を観る人は苦手かもだけど、僕は好きでした。
今年の夏一番の暑さ。そして部屋についてある扇風機は壊れていて、外は雨が降り出し湿度が増す一方。
みんながどこかイライラしてて、早くこの問題を片づけて早く帰りたそうな雰囲気。投げやりな感じ。
だけど無罪を主張した一人の男によって議論が始まる。もしこの男が居なかったら。。と思うと。ね。
現在、日本でも裁判員制度はあるわけで決して人ごとではない話。人が人を裁く責任を考えさせられる映画でした。
しかし被告の無罪と有罪(=即死刑)ってのを陪審員10名に委ねるって本当なの?
そうゆう意味で少しリアリティに欠ける部分もあったけど、半世紀以上むかしの映画って事でカバーできる範囲です。
リメイクしてるらしいのでそっちも観てみたいのと、三谷幸喜が「12人の優しい日本人」というのを撮ってるらしいので
そっちも観てみたい。それじゃなくとも最近邦画熱がジワジワと来てるので!

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