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これで良かったのだ
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「ヒミズ」

園子温という人は好きではない。作品がどうとか、メッセージ性がどうとか、そうゆう事ではなく。
冷たい熱帯魚を観てからもう二度と観ないと思った。単純にグロは無理という事。
血もダメ。先端恐怖症なので刃物もダメ。でもこの映画、前情報で「グロは無い」という事だったし、原作は古谷実だし。
だからいつか観るんだろうと思っていた。予告で包丁めいたものが出てきてたからすごくビクビクしながら観た。

住田佑一15歳。彼の願い大きな夢など持たず、普通に平凡に生き、誰にも迷惑をかけない立派な大人になること。そんな普通じゃないがどこか大人びた譜に気を持つ住田に、恋心を抱いた同級生の茶沢さんは、彼に猛アタックをする。しかし彼女が惹かれた理由は、彼の本当の心の闇を救いたい気持ちからくる感情からだった。そんな中、借金をして蒸発した父親が帰ってくるようになったのをきっかけに母親も他の男と一緒に姿をくらましてしまい、住田は借金取りに追われながらボート屋を引き継ぐ事になる。

古谷実は稲中卓球部からガラッと変わり、こうゆうダークなマンガ描くようになったな。と思い始めた頃。
ヤンマガで連載してるのも読んでて、後か先か分からないけど、こうゆうテーマのマンガが意外と好きで。
「シガテラ」とか、稲中みたいな変なギャグマンガよりよっぽど良いじゃん。と思って好きだった。
映画は原作にとても忠実に描かれてた。こんなダークだった?と少し思ったけどそれは僕が大人になったからかしら。

この物語「普通でいたい」と願う主人公の気持ちとは裏腹に、物事はどんどん悪化して、どんどん絶望的になる。
ヤクザ役のでんでんが恐い。すごく恐い。あまちゃん観ててもなんか急にキレそうで恐い。村上淳さんも恐い。
窪塚洋介も相変わらずな演技で好き。チンピラ役やらせるとすごくはまるよなあ。ウェストゲートパーク観たくなった。
原作にはなかった震災を物語に絡めているのがあんまり好きじゃなかった。もっと素直に心の闇で良かった気もする。

少年は胸に抱える悲しみや不安を、第三者に理解してもらうことなんて求めていない。期待すると裏切られるから。
こうゆう気持ちって少なからずみんな抱く時期ってあると思う。人間不信な時期。それこそ15歳なんてもうど真ん中だ。
なにで満足するのかすら分からなくて、急に世界の色んな事が分かりだして、どうしたら良いのか分からなくなる時期。
そんな時、ただ「きみは大丈夫だ」と言ってくれる人が居るだけで、僕は少しだけしっかりとなれるような気がした。

この物語の少年に救いはあったのかな。15歳には厳しすぎる現実。絶望しかない世界で彼はどう生きるんだろう
前の「桐島〜」でも書いたけど「それでも僕たちはこの世界で生きていかなければならない」という事なのかも。
二階堂ふみがすごく良かった。可愛いかった。優柔不断な僕としてはこうゆう勝手に決めてくれる女子に憧れる。
今でも僕が女性に求めているものかもしれないなあ。あんな図々しい人いないか。。

なんかいろいろ複雑な感情を抱いた映画だった。
痛いシーンもあったけど。まあ、良い映画だったと思う。
終わり方も好きでした。応援してくれる人っていいな。
僕も、、頑張ろうと思う。

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The End_792 観音崎 / Nikon D600

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