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終わりゆく一日へ
この一年を振り返ってみて、べらぼうに楽しかった事もそうなかったけど、そう後悔をする事もなかった。
それなりに、と言ったら先生方に「けしからん」と怒られそうですが。まあまあな一年だったと思います。
仕事は大変な事もいっぱいあったし、やっぱり漠然とした不安はつきまといますが一年間楽しんでやれたし。
それってすごく幸せな事なんじゃないかなって思っています。安定は、、やっぱりしないね!

今年一番大変だったこと。それは、長年付き合っていた施工会社が倒産したこと。本当にショックだった。
その社長とは長い時間をかけてツーカーの関係になっていたし、信用関係も良い意味で築けてたと思う。
設計デザイン側の僕と、施工の会社。ヒエラルキーはあるもののお互いに「良い仕事をしよう」という姿勢があった。
そんな中突然の倒産でうちに損害はなかったけど、仕事を他社に振り直す作業でそれはまあてんやわんやでした。

その作業もなんとか乗り越えて一安心した頃、思う事があった。

僕はデザインすることはできても作ってくれる人、形にしてくれる人がいないと、僕の存在意義って「無」に等しい。
たかが工務店、代わりはいくらでも居ると言ったらそうだけど、良い業者さんってあまり出会わないし、とにかく困った。
それと同じで、もし僕に何かがあって仕事が受けれない状況になったら、オーナーさんに迷惑をかけてしまうんだな、と。
もちろんそれも、僕の代わりはいっぱい居るんだろうけど、できるなら恩を仇で返すようなそうゆう迷惑をかけたくない。

だからやっぱり続ける努力をしなければいけないし、続ける事以外に必要な事ってあまりないのかもしれない。
仕事も、デザインも、写真も、ブログも、読書も、寄付も、なんでも、続けることに意味がある。持論ですが。
だから来年も単純に、続ける努力をしようと思います。絶対に辞めないという覚悟を持ちながら。
それと今年も相方のフジ暴にはすごくお世話になりました。二人だからできた事はきっと少なくないはず。ありがとう。

今年一年間でブログに掲載した小説、映画、ゲーム
「白石一文 / 翼」「FINALFANTASY零式」「ポール・オースター / 幽霊たち」「手塚治虫 / 火の鳥」「岩井俊二 / スワロウテイル」「まほろ駅前多田便利軒」「UNDERGROUND」「中島らも / 永遠も半ばを過ぎて」「沈まぬ太陽」「借りぐらしのアリエッティ」「The Long Goodbye」「ミレニアム / ドラゴンタトゥーの女」「東野圭吾 / 麒麟の翼」「古川日出男 / 僕たちは歩かない」「新海誠 / 星を追う子ども」「窪美澄 / ソラナックスルボックス」「ジョン・クラカワー / 荒野へ」「スコット・フィッツジェラルド / 冬の夢」「中島らも / 頭の中がカユいんだ」「BiUTFUL」「米澤穂信 / 儚い羊たちの祝宴」「スケアクロウ」「スカーフェイス」「おとなのけんか」「フォレストガンプ」「TeZukA」「野沢尚 / 深紅」「SP 野望編・革命編」「村上春樹 / ランゲルハンス島の午後」「ウディ・アレン / それでも恋するバルセロナ」「アレハンドロ・G・イニャリトゥ / 21グラム」「真夜中のカーボーイ」「ミケランジェロ・アントニオーニ / BLOW-UP」「窪美澄 / 晴天の迷いクジラ」「森絵都 / つきのふね」「R・ポランスキー / ゴーストライター」「岡嶋二人 / クラインの壺」「マイ・バック・ページ」「ジェフリー・ディーヴァー / クリスマスプレゼント」「リバー・ランズ・スルー・イット」「25時」「萩原規子 / RDG -はじめてのお使い-」「アレハンドロ・G・イニャリトゥ / BABEL」「Almost Famous」「萩原規子 / RDG2 -はじめてのお化粧-」「若松孝二 / 実録・連合赤軍あさま山荘への道程」「有川浩 / 塩の街」「American History X」「英国王のスピーチ」「大友克洋 / AKIRA」「FINAL FANTASY TACTICS -獅子戦争-」「窪美澄 / リーメンビューゲル」「セブンイヤーズ・イン・チベット」「田口ランディ / ひかりのあめふるしま 屋久島」「マイガール」「少年と自転車」「村上春樹 / 中国行きのスロウ・ボート」「AKIRA」「銀色夏生 / 夕方らせん」「裏切りのサーカス」「大友克洋 / スチームボーイ」「よしもとばなな / ハゴロモ」「青山七恵 / 魔法使いクラブ」「垣根涼介 / ワイルド・ソウル 上・下」「BARRY LYNDON」「藤原新也 / 全東洋街道」「Tree of Life」「松本大洋 / 青い春」「KINGDOM HEARTS」「芦原すなお / 東京シックブルース」「星新一 / 妖精配給会社」「コクリコ坂から」「垣根涼介 / 午前三時のルースター」「デビッド・フィンチャー / GAME」「原田マハ / 楽園のカンヴァス」「デビッド・フィンチャー / パニックルーム」「天童荒太 / あふれた愛」「デビッド・フィンチャー / ソーシャルネットワーク」「デビッド・フィンチャー / ファイトクラブ」「西加奈子 / 円卓」「デビッド・フィンチャー / ドラゴンタトゥーの女」「ウディ・アレン / ミッドナイト・イン・パリ」「ロマン・ポランスキー / 戦場のピアニスト」「高野和明 / ジェノサイド」「デビッド・フィンチャー / ゾディアック」「村上春樹 / サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3」「北杜夫 / 船乗りクプクプの冒険」「筒井康隆 / くさり」「ドラえもん のび太と雲の王国」「筒井康隆 / 旅のラゴス」「手塚治虫 / アドルフに告ぐ」「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」「田口ランディ / パピヨン」「Kingdom Hearts 2」「僕らの七日間戦争」「村上春樹 / めくらやなぎと眠る女」「スタンリー・キューブリック / ロリータ」「岡嶋二人 / そして扉が閉ざされた」「黒澤明 / 七人の侍」「米澤穂信 / 追憶五断章」「黒澤明 / 羅生門」「黒澤明 / 隠し砦の三悪人」「東野圭吾 / ナミヤ雑貨店の奇蹟」「I GIRASOLI」「新田次郎 / つぶやき岩の秘密」「横溝正史 / 夜歩く」「考える人 / 村上春樹ロングインタビュー」「村上春樹 / 風の歌を聴け」「村上春樹 / 1973年のピンボール」「FINAL FANTASY XII」「贖罪」「村上春樹 / 羊をめぐる冒険 上下」「五十嵐大介 / 海獣の子供」「村上春樹 / ダンス・ダンス・ダンス 上下」「PARIS, TEXAS」「窪美澄 / クラウドクラスターを愛する方法」「FINAL FANTASY V」「婚前特急」「藤原新也 / 台湾 韓国 香港 ー 逍遙遊記」「ポール・ランド / デザインの授業」「MY BLUEBERY NIGHTS」「BRAVELY DEFAULT」「荒木スミシ / 世界の裏側で、ユキは、ダンスを踊る」「ムーミン谷の彗星」「筒井康隆 / ロートレック荘事件」「永遠の僕たち」「007 / カジノロワイヤル」「007 / 慰めの報酬」「北村薫 / ターン」「007 / ドクターノオ」「ベルトリッチ / ラスト・タンゴ・イン・パリ」「村上春樹・糸井重里 / 夢で会いましょう」「007 / ロシアより愛をこめて」「007 / スカイフォール」「天使と悪魔」「007 / ゴールデンアイ」「ダージリン急行」「トゥルーロマンス」

全部で142作品でした。これが多いのか少ないのか、わからん。
数えたのも初めてだし、感覚だけど「年間100作品」ってのを漠然とした目標にしてたので、まあよしとしよう。
今年はあんまり読書にあてた時間がなかったと反省してるくらいだったので、まあよしとしよう。
まああれだ。ライフワークだと思ってるので、ゆっくりやります。どうせ終わりのないものだし。

今年は大晦日ギリギリまでブログアップしたな。今年はこれでおしまいです。
来年もこんなペースで続けますので、うるさいなと思ったらブロックしてください。
今年以上に良い小説、映画に出会えますように。仕事も写真も、より意欲的な一年にしたいです。
それではみなさん、良いお年をお迎えください。

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The End_668 十日市場 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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ユア・ソー・クール
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「トゥルーロマンス」

今年最後に最高な映画を観てしまった。最後がダージリン急行じゃなくて良かった、笑。
8月にトニー・スコット監督が死んでから、もう一回観なきゃと思ってたんだけど、いっつも貸出中!
これ最初に観たの高校生の時だったかな?その頃の僕がどう感じたかは、忘れちゃった。
脚本はタランティーノなのよね。この頃からすでに雰囲気はあるのだ。

ビデオショップに勤めるクラレンスは、自分の誕生日なのにひとりで映画館に行っていた。そこに、彼の勤め先の社長の依頼であてがわれたコール・ガール、アラバマがやってくる。お互いは一瞬で恋に落ちすぐに結婚することになる。そしてクラレンスは彼女の荷物を取りに元ヒモの所へ行くが、その男に殺されそうになるが生還。その時に彼女の荷物だと思って持ち帰ったスーツケースには、大量のコカインが入っていた。

なによりもまずこの映画のすごい所は、主演級の人たちが脇役でゴロゴロ出てくること。
ゲイリー・オールドマン / ブラッド・ピット / サミュエル・L・ジャクソン(ちょい役)
そして我らがデニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンとの緊張感あるシーンは本当に見物!
ヒロイン役のパトリシア・アークェットは「人を殺したなんて、すごくロマンティック!」と熱いキスをしてくる、最高だ。

ベタといえばベタな「ロマンス物」なのかもしれない。
二人の愛には1ミクロンもすきまが無く、それを壊すものなんてなにもない。
根拠のない自信。でもそれは最強でさ、先の不安なんてみじんも感じないんだろう。
いわゆるバカップルなのかもしれないけど、そうゆう関係に憧れてしまうのは僕だけじゃないと思う。

最後の方、グレート・ギャッツビーに出てきそうな邸宅で、関係者全員が集まっちゃう。
そして三つ巴の銃撃戦が始まってしまうシーン。タランティーノっぽいなぁ、、と思ってほくそ笑んでしまった。
クッションの羽毛と銃弾と血が、スローモーションで飛び交うシーンは本当に美しかった。血は苦手だけど。
アル・パチーノの映画とは違った美しさなんだな。それってなんなんだろ?

ラストはもう、これ以上のロマンスはあり得るんだろうか。と思っちゃうくらい最高。
僕が今まで観てきた映画の中で、これ以上な終わり方をする映画は知らない。
って言ったら言い過ぎなのかも知れないけど、そのくらい最高な映画だと思います。
高校生の時の僕へ、今の僕はこの映画を観てそう思いました。そっちはどうだい。

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The End_667 川崎_港町 / Hasselblad 500CM 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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かわいいカバンを捨てましょう
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「ダージリン急行」

年末の雰囲気の中、フジ暴がなぜか持ってきたのでみんなで観ることに。
前夜に事務所で「ミッドナイト・イン・パリ」の上映会をした流れで。
ミッパリに出てた俳優2人が出てると言うこと。良く行ってた笹塚で見つけたこと。
いろんな事が彼の中で結びついて、買って来たんだろうと思う。

結果、この映画。めちゃくちゃつまらなかった!

あらすじ。1年前の父の死をきっかけに絶交していたホイットマン3兄弟は
長男の呼びかけで、インド北西部を駆ける列車・ダージリン急行に集う。
それだけなんだが、話の進行もいまいちわからないし、内容もすごく薄い。
そもそもコメディなのか何なのかもわからなかった!

途中からみんな嫌な予感してる雰囲気がすごくして、気まずかった。
後半になるにつれフジ暴もソワソワしだして、、最終的には土下座してた、笑
しかしつまらなかったなあ。逆に新鮮でした。
だけど、コントラスト高めの映像は綺麗だったし、黄色の表現はミッパリに繋がった。

つまらない映画観るのも良いものでさ、結構好きなんだよね。ひとりじゃないからかな。
みんなで観て「つまらなかったね、ははは」と笑うはなかなか良いもんだ。
だけど今年最後に観た映画がコレっていうのはなんだか悔しい気もするので、むりやりでもなんか観てやる。
じゃなくてもツタヤの旧作100円で調子のって借りた5本。まだ1本も観ていない。返却期限明日!今日も仕事!

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The End_666 三渓園 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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スケープゴートになりきれない僕
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師走も師走。予想はしていたけど、やっぱりギリギリまでいろいろやることがある。
ちなみに今年はまだ仕事が片づいていない。30日までやるつもりだけど、もしかしたら、、!?
ということで年賀状の宛名も書いていないのだ。ごめんなさい、たぶん元日に着きません。ごめん!
しかも来年は3日から仕事になるクサいのだ。6日UPの仕事って、、まいっか!

The End_665 目黒駅 / Hasselblad 500CM 「Trinograph.」「tumblr」「THE END」「Facebook」
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この冬の終わりに
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「007 / ゴールデンアイ」

ぼくは謝らないといけないかもしれない。いま僕は007スイッチがオンの状態だ。
スイッチがオンになる前に僕は言っていた。ピアース・ブロスナンが嫌いだと。いけ好かないと。
あいつが僕の「007」のイメージを悪くした。あいつのせいだ。といっぱい言った気がする。
でも本当にそう思っていたんだ。ダンディズムやハードボイルドからは、かけ離れた印象ばかりだった。

だけど、イメージが先行しすぎてるんじゃないかとか。色んな人に聞いたら、みんなはそれほど嫌ってなかったり。
なんか僕の記憶の中だけで改ざんしてるような気もしたので、それならばこれを機に。と言うわけで観てみたのだ。
そしたらさ、、すっげー面白かった。すっげーかっこ良かったのだ!!
それはそれはスピード感あって、アクションも派手で「痛快!」という感想以外なにもない。

もちろんそんなにマシンガンで撃たれたら、一発くらい当たるべ!とか。
逃げる車を戦車で追っかけても追いつかないだろうし、町中壊し放題なあなたってどこまで権限があるの?とか。
自分が保管してた爆薬を爆破されて壊滅するなんて、すごくアホ!とか(それはデスクのすぐ脇に積まれてたりする)
突っ込みどころは本当に満載でした。だけど、いわゆる「ただのアクション」とは違うから、全然良いのだ。

もともと僕はアクション映画は苦手なのです。中身が薄い印象がすごくあるから。
そこまで爆破シーンとか、スリル満点のシーンを求めてる訳ではない。物語が一番で、そのオプション程度に思っている。
その辺007シリーズは社会情勢も反映してれば、諜報活動という大義もあるし、ちょっとスケベだけどやっぱり格好いい。
ちょっと007熱も下降気味かな、、と思っていたけど、まだまだ観ると思うぞ。

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今回のヒロイン。イザベラ・スコルプコがかわいい。でもこの人この映画以外観たことない。画像検索したらひどかった。
しかしやっぱりピアース・ブロスナン。ショーン・コネリー、ダニエル・クレイグには勝てないな。
けどもうちょっと掘ってみようと思う。とりあえずトゥモロー・ネバー・ダイかな。
しかし観てて思うけど、ルパン三世の映画のシナリオって、この頃の007のシナリオにすご影響うけてるんだろうな。。

余談ですが、、、
007 / ゴールデンアイと聞いて、ひろのぶを思い出すのは僕だけじゃないはずだ。

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The End_664 根岸 / Nikon F3 「Trinograph.」「tumblr」「THE END」「Facebook」
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誕生日ではないみたい
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「天使と悪魔」

ダン・ブラウン原作のダヴィンチ・コードがすごく好きだった。
キリスト教の話って学生の頃からなにかとに興味があって、いろいろ調べてた。
テンプル騎士団とかシオン修道会とかの話が好きだった。いろいろ考えると不気味で。
なんか最近テレビでフリーメイソンの事話してる人いるよね?あの人は不快だけど、話はおもしろい。

僕はああゆう類の話が好きみたい。都市伝説ミステリーみたいな。
ダヴィンチ・コードもそれ系で、すごく好きだった。黄金比やフィボナッチ数列とか。
そこまで好きだったから映画も観たさ。そしてがっかりしたのを覚えてる。
とにかく端折りすぎ。原作でオチも知っちゃってる上で観ると、なんか物足りなかったんだよ。

なのでこの「天使と悪魔」も観てなかった。いつか原作読もうと思ってて。
だけど今回なにかのタイミングがあって観てみた。そしたら、すごく面白かったぞ?
だからこれはあれだ。原作→映画ではなく、映画から観るべきものなのかも知れない。
今ロストシンボルってフリーメイソンがらみのが出てるけど、あれも映画化するのかな?

ローマ法王の死後、継承者を選ぶコンクラーベの最中に事件が起きる。新教皇の有力候補4人が誘拐され、1時間に1人ずつ公開処刑をするとういう声明が発表された。しかも犯人は核以上のエネルギーを持つ「反物質爆弾」を盗み持っていた。トム・ハンクス演じるラングドン教授は、反物質を生成したのち殺されたレオナルドの娘、ヴィットリアと共に犯人を追うが、その背景には教会と秘密結社イルミナティの怨恨の歴史があった。

前回はパリだったけど今回はヴァチカン。教皇候補は順番に殺されていく、死体には焼き印が付いていた。
土・空気・火・水の言葉に関連した方法で殺されるのは、フィンチャーのセブンみたい。あそこまでグロくないけど。
内容はダヴィンチコード的な「へ〜、そうなんだ」と感心させられるものはあんまりないかも。
ラストのどんでん返しも、そんなにびっくりしない。なんとなく予想付いたよ。

でも総評としてはすごく好印象でした。
原作読もうかな。それよりダヴィンチ・コード再読熱が高まったかも。
ああ、そうだ。昨日今日に観たわけではないけど、偶然にもキリスト教お話なので。
メリークリスマス!みなさんが良い日になりますように!

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The End_663 渋谷 / Nikon F3 「Trinograph.」「tumblr」「THE END」「Facebook」
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きみがそういうならそうなんだろう
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The End_荒川遊園 / Hasselblad 500CM 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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スキャットマン・ジョンの憂鬱
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「007 / スカイフォール」

劇場で観てきた。ダニエル・クレイグのボンドで「カジノロワイヤル」「慰めの報酬」に続く第三作。
率直な感想を言うと、、、一番おもしろかった!分かりやすいしとにかくテンポが良い。
アクションも前ほど細かくコマ割りされてないから観やすかったし。
なにより物語への入り込み度がすごかった。もうすぐに手に汗握ってたもん。

ハビエル・バルデムがやっぱり良かった。ノーカントリーの時の「怪演」とは違うけど、なんか恐い。
ウディ・アレンのバルセロナのやつではチャラ男を演じ、Biutifulではシリアスな役もやり切る。
すごく奥行きのある俳優さんだなあ。この人が出てる映画はとりあえず観る、くらいすごく好き。
金髪オールバックにすると、すごく細野晴臣感が出てくるけど、好き!

ロンドンの実際行ったことがある場所ばかりが出てきたので、そうゆう意味でも楽しめた。
住んでたことがある人だったら、よりいっそう楽しめるんじゃないかな。。
でもね、最後がイマイチ。ネタバレになるのでなにも言わないけど、イマイチ。
ちょっと雑だったかも。途中までは時間も忘れのめり込めただけに、少し残念でした。

しかし満足度はすごく高くて、観に行って良かったと思ってます。
なのでおすすめだなあ。前作観てなくても楽しめると思います。
後半、舞台をスコットランドに移すんだけど、その風景はもう最高。
アイルランドにもつながる、緑はあるんだが不毛感。曇り空、霧、北風ピューピュー、もう最高。

僕が予想してた、カジノロワイヤルの悪役→ホワイト、慰めの報酬の悪役→グリーン、今回の悪役→シルヴァ
色縛りなので、これを裏付ける悪の組織があると思ってる。ショーン・コネリー版の「スペクター」的な組織が。
けど、まったく今回は匂いすら出てこなかった。今回のは今回のだけですごく完結していた。
もしかしたら全然関係ないのか!?僕の推理力と洞察力とは、、!?

今回ダニエル・クレイグ編では初の秘密兵器開発主任「Q」が出てくる。
しかし、ボンドガールの存在と、ボンドカーの存在は相変わらず薄い。
でも、あんまり女とイチャイチャされても困るし、ボンドカーもあんまりスーパーカーになると
バットマン観てるような気にもなっちゃうので、僕的にはこのくらいでちょうどいいかも。アメコミ苦手だし。

すでに次回作楽しみね!007スイッチはまだまだONのままなのだ。

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The End_661 戸越公園 / Hasselblad 500CM 「Trinograph.」「tumblr」「THE END」「Facebook」
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ことしさいごのコカ・コーラ
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「007 / ロシアより愛をこめて」

ショーン・コネリー版で、ドクターノオの成功を経て2作目。

秘密犯罪組織「スペクター」はノオ博士の秘密基地を破壊した英国諜報員007への復讐として、ソビエト連邦の美人情報員を派遣する。しかしその美人情報員は真相を知られされておらず、ボンドを連れてイギリスへ亡命させる役だと思って行動していた。ジェームス・ボンドは罠の匂いを感じつつもトルコのイスタンブールに向かう。そこにはスペクターの刺客が待っていた。

ダニエル・クレイグ版観てても思ったんだけど、なにかと007シリーズはイスタンブールが出てくる。
あとはバハマ、マイアミ、ベニス、ベオグラード、とロンドン。
でもイスタンブールはすごく多い気がする。スカイフォールでも冒頭はトルコだった。(劇場で観ました、それはまた)
トルコってなんなの?冷戦で何かネックになってた国なの?勉強不足だなあ。東欧ってあんまり知識がない。

東欧ってさ、なんかすごいイメージだけだけど、森が深くて、暗いイメージ。
映画で風景を見てるとドキドキして、僕がよく言ってたこと(今でも思っているけど)に繋がりそうな期待感がある。
高校の時に古いアメリカ映画ばかり観てたからか、大人になって観てみると既視感がある。そんなレベルの事かもだが。
でもアメリカはなにかしっくりこないんだ。理由はない。思い出そうとしても思い出せない夢みたいなんだ。

海外への想いって20代で終わってしまったような気がしてたけど、最近少しテンション上がってる気がする。
東欧。セルビア・モンテネグロ・ハンガリーやルーマニアあたり。森に行きたい、怪しい深い森。
森だけで言ってしまえばヘルシンキやストックホルム、オスロなんて北欧もいいな。でも東欧だな。
もう都会はいいや感がある。イギリスでもスコットランドがいいし、スペインでもビルバオがいい。ビルバオって都会?

ああ、今回も映画の事ノータッチだ。。
ドクターノオよりも、アクション要素が多くなってる。中でもオリエント急行の中でのアクションは見物。
窓の外には完全はめ込みの風景映像。このはめ込み手法、、時計仕掛けのオレンジと同じ手法だ。アレックス!
そしてやっぱり最後はベニスへ。ボートを運転するショーン・コネリーは、やっぱりアラン・ドロンっぽい。

オリエント急行って今でもあるの?そんな旅も良いな。。窓の外には東欧の森が。。
ああ、森が頭から離れない!いつから森が好きなんだ?って言ったらやっぱり村上春樹か。
海辺のカフカ、ねじ巻き鳥、1Q84あたりか。パリの藤田くん元気かな。
もっと森の奥へ。1Q84読もうかな。

007スイッチはまだまだ。

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The End_660 根岸森林公園 / Nikon F3 「Trinograph.」「tumblr」「THE END」「Facebook」
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モンテネグロ経由で
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「村上春樹・糸井重里 / 夢で会いましょう」

再読。なんかお気軽なの読みたくて。。寝る前のベッドですらすら読んでた。
糸井重里といえば徳川埋蔵金。ってくらいあまり知らない。
ほぼ毎日記事を書いてて、手帳が売れてるのは知ってるけどあとは知らない。
そんな糸井重里と、村上春樹が外来語のカタカナについて物語を書くという本。企画?

そんなのに似た企画があったな。。と思って本棚探してたら思い出した。
「モニカ」という本で、坂本龍一が見た夢を村上龍にFAXで送って、それを物語にするという物。
すごく面白い試みだったな、僕、卒業制作のコンセプトにしたんだ。その頃だから22歳。10年前。
ひょんな事から初めたんだが、僕は夢絵日記を付けている。これがまた面白いんだ。その話はまた。

急な話だけど、僕はタバコをやめた人間だ。
高○生の時から吸っていたけど、やめた。もう2年半くらいか。まだそんなもんか。
今はもう吸いたいとも思わないし、そもそも吸えないかもしれない。
だけど最初はね、そりゃ吸いたい時もあったよ。でもそんな時に思い出す文章があったんだ。

たぶん好きだったタバコを面倒くさいからやめたんだろうし、これからも吸わないだろうと思うのは、もうあんな面倒くさいことは経験したくないっていうのが正直な気持ちです。吸うのも、またやめるのも面倒くさい。やめたのにまた吸い始めるってのは、もう最高に面倒くさい。一に面倒くさい、二に面倒くさい、三四がなくて、五も結局面倒くさい。

糸井重里も元喫煙者だったみたいで、ほぼ日の企画で禁煙したみたい。
たまたまその中の対談でこんな事を話してて、すごく納得したのを覚えてる。
僕が禁煙できたのは、本を読んで自己洗脳したのだ。僕はすごく文章に影響を受ける人間なんだろうな。
ただの単細胞な人間なだけかもしれないけれど、それで辞められたんだから、良かった!のだ。

そして今もまた自己洗脳中なんだ。その話はまた。
あぁ!また本の事まったく書いてない!良本だと思います。
気楽に文字を追えて、右から左へ抜ける文章だけどそうゆう本を読んでるときの時間って
僕にとってはすごく必要。すごくストレス解消になるのだ。で、また難しい本を読もう。

また村上春樹スイッチは、、、入りません。今は007スイッチ中なんで。

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The End_659 三渓園 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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札束コートの使い道
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「ベルトリッチ / ラスト・タンゴ・イン・パリ」

近所のビデオ屋は旧作三本借りれば安くなるんだけど、三本とも007ってのもどうなんだと思い、物色してた。
映画友達?小説友達?猫友達?な、ゆきえさんが前にこの映画のこと言ってたな。と覚えてて観てみる事に。
ベルトリッチってフランス人じゃなかったのね。ラスト・エンペラーしか観たことなかった。
これ本当に40年前の映画?って思うほどに新鮮だった。そしてとても美しい映画だった。

パリの市内でアパートメントを探していた中年男性ポールと、若い女性ジャンヌ。たまたま同じ部屋を内見していて、鉢合わせた二人。そこへかかってきた間違い電話の相手に挑発され、ポールはジャンヌをその場で犯す。事が終わりそそくさと帰るジャンヌだったが、次の日もその部屋に向かってしまう。お互いは、お互いの名前も素性も知らない関係のまま性に溺れていくが、やがてポールの暗い過去がきっかけでお互いの関係がだんだんずれて行く。

エロいってのは聞いていたんだけど、そこまでエロくなかったかな。40年前だと衝撃的にエロかったのかな。
フィジカルなエロさだけではなく、メンタルなエロさがすごく前に出てた気がする。その方がよっぽどエロい。
「部屋」が一種の暗喩なのかな?「死」? なにより美しいの、映像が。撮り方が。構図が。
なんか良い映画みたなって思う。内容は本当に酷く、救われない話だけどさ。観てよかった。

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ジャンヌ役のマリア・シュナイダーがかわいいの。んだけど、この映画に出演した事がきっかけで
その後の女優人生は波乱に満ちたのだったみたい。自殺未遂みたいなのもあったとか無かったとか。
去年58歳で亡くなってた。闘病生活が長かったみたいだけど、若いよな、、。
死ぬ瞬間この映画の事を考えたかな?そしてどう思い返したんだろう。

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The End_658 新宿 / Nikon F3 「Trinograph.」「tumblr」「THE END」「Facebook」
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ライトブラウンの部屋
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「007 / ドクターノオ」

で、記念すべき第一作から観てみた。ショーン・コネリー、やっぱりかっこいいな。
あの眉毛はのカーブは、作ろうと思ってできるものじゃないハズだ。。
天性の眉毛の持ち主、といっても過言ではないと思う。というかこのポスター、高校生の時部屋に飾ってたわ。
御年82歳、最近はもっぱら映画界に露出はない。あんだけ資産あれば、隠居生活もしたいわな。。

アメリカの要請で共産主義国からの妨害電波を防ぐ工作をしていた、ジャマイカの諜報部員が消息を絶った。そこで英国情報部「MI6」に所属する007こと、ジェームス・ボンドに捜査の命令が下りる。ボンドは現地で知り合ったCIAのフィリックスと協力し合い、近づいたものは二度と帰って来ないと言われる「クラブ・キー」という島の存在を知る。

当時は1962年。東西冷戦のまっただ中なので、そんな空気が映画の中でプンプンする。
ロケーションがキューバじゃなくジャマイカだったり、アカの弾圧もすごく表現されていた。
アメリカとイギリスって、仲良しだよな。。戦争の時だけかと思ったけど、諜報活動も助け合っているイメージ。
この映画でもCIAが協力してくれる。段取りするだけで手を汚すのはボンドだけど。これって揶揄?

50年も前の映画だからいまさらネタバレもクソもないと思うので書いてしまうが
ドクター・ノオはその島にいるのだ。そこで妨害電波を出す施設を管理しながら研究している。
その施設動力は原子力を使ってるんだが、それがまあしょぼいセットなのだ。
でもこのしょぼいセット。どこかで見たことあるな。。と思ったら北朝鮮の核施設っぽいのだ。

逆を言えば、今の北朝鮮は1962年の舞台セットのような所で核の管理をしているのか!?
こっちの方が恐い。だんぜん恐い。

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そいういえばミサイルの管制室もなんか簡単すぎて恐かった。
デスクのうえがモニタだけだし、プロジェクター投影って、そうゆうもんなの?電源マルチタップ。。
そもそも白衣の意味もよく分からん。この画像は前回のだけど、今回の発射もこんな感じだったのかな?
いちいちうけるよな、北朝鮮。。。話は全然変わってしまったが、007熱、まだまだ下がらず!

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The End_657 上野 / Nikon F3 「Trinograph.」「tumblr」「THE END」「Facebook」
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きみの手の影
本日はオフなので、ブログもオフなのです。
中目黒のユースに行って、世田谷のボロ市行って、調布の方に行くのです。
久しぶりに女の子とデートなんです。2歳児ですが。
おじさんはすごく楽しみなのです。犯罪の匂いはしないハズです。

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The End_656 西小山 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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首をかしげる女の子
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「北村薫 / ターン」

29歳の女性版画家、真希は版画作品を作りながら子ども絵画教室を手伝ったり、地味ながらも静かで充実した日々を送っていた。しかし交通事故にあった瞬間に普通じゃない世界に放り込まれてしまう。そこは自分以外の人間(生物)が存在せず、ひとりぼっちの世界。しかも同じ24時間を繰り返す世界だった。お金を使っても、怪我をしても、何しても次の日には元通り。そんな不思議な世界で生きる気力を無くしかけていた真希だったが、150日たったいつもと変わらない世界に、電話のベルの音が鳴り響く。

世にも奇妙な物語でやりそうな話だった。タモさんが語り部で出てきそうで。
この人の小説は初めて読んだ。すごく読みやすかった反面、無意味に長い印象だったなあ。
怖くはないけど、すごく不思議な感じの小説だった。神隠し、なのかな?
比喩の使い方が回りくどくて、シンプルじゃなくあんまり好きじゃなかった。

以下、ちょっと批判点。偉そうにごめんなさい。

一人の世界になってから過ごす日々の描写が長くて、途中飽きる。
「柿崎」という人物が出てくるんだけど、出てくるのが最後の方すぎて、展開に無理な感じがあった。
最後、むりやり終わらせた感が否めなかった。トリックの説明もなんだかいまひとつ納得しない。
真希を助けようとする男性の名前が、僕の仕事関係ですごく苦手な人と同じ為、すこしいらついた。

前半、ひとりぼっちなはずなのに「自分の内面に響く声」という少しよく分からない人物と会話する真希。
その声の正体も最後は分かるんだけど、なんか「後でなんとでも言えるじゃん」と率直に思った。
せっかちな僕には、内容の割には長すぎる(412P)小説だったかな。。
でも本当に読みやすかったから、おすすめはしないけど否定もしない感じの小説でした。

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The End_655 学芸大学 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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時間どろぼうのその後
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「007 / 慰めの報酬」

カジノロワイヤルの続編。やっぱり冒頭はアクションから始まるのね。これっておきまりなの?
確かにすごいんだろうが、カメラふりが細かすぎてなにがなんだか分からなかった。。
前のから特にあらすじめいたものを書いていないのは、単純にネタバレになってしまうからで、
簡単に言えばボンドは前回、とても大切なものを失ったのだ。その復讐の話→慰めの報酬って訳。

カジノロワイヤルで「 ? 」だった所が完全に解決したかっていうと、そうでもない。
そして結果的にチンピラに毛の生えたような連中しか倒していない。これは裏にもっとでかい組織があるはず。
じゃないと説明できない部分が多々ある。これは観た人にじゃないと話せないや。。
今公開してる「スカイフォール」も新作だという事ですが、きっとその組織とつながりがある。はず!

1作目、ホワイト。2作目、グリーン。この関係性も続くのかな?
ダニエル・クレイグはスカイフォール後の2作まではとりあえず出演契約をしたらしい。
その間に話がどこまで進むのか。。けっこう楽しみにしている僕がいる。
なんかダニエル、大人気ね。なんか怖い映画も新作でやってたし、フィンチャーのミレニアム2。やるのかな?

両方観てみての単純な印象。僕の中でジェームス・ボンドの印象がだいぶ変わった。
なんかすごく真面目。みんな真面目。ボンドガールも真面目。
ボンド=チャらい。というイメージはやっぱりピアーズ・ブロスナンのせいだな。あのチャラチャラ野郎め。
そして僕の007スイッチは見事にONになりました。ショーン・コネリーものから観直すのだ!

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The End_654 古市場 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
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