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ディティールに神は宿る
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The End_588 渋谷 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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火星人記録書其ノ参
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「村上春樹 / めくらやなぎと眠る女」

随分前に買ったんだけど読んでなかった。処女作の「風の歌を聴け」をまた読みたくて、でも読み出すと
「1973年のピンボール」「羊を巡る冒険」「ダンスダンスダンス」と村上春樹漬けになってしまうのが
目に見えたので(そうなりたい欲求もあるけれど)とりあえず短編集にしておいた。。
パリから帰ってきた男は村上春樹の短編を、澱の残らない文章だ、と言った。たしか。

相変わらずこの人の短編はこれといったオチもなく、たんたんと語られる。
しかし文字を追っていくだけで、情景がうかび、すんなりと物語の中に入り込める(いつも言ってるけど)
短編に限らず全部そうなのかもしれないが、彼の小説で共通する事は、なにかを失う事。
喪失の物語ということだ。確かに読んだ後、なんだか分からないけど、ポカーンとしてしまう自分がいる。

それは読破感という爽快なものではなく(それもあるけれど)読み手の僕の中のなにかを持っていく。
読む前と読んだ後では、僕は少し違う人間になった気がするのだ。そして僕もなにかを喪失しているのだ。
ねじ巻き鳥クロニクルの時なんて、社会復帰にしばらく時間が必要だった。真っ暗体験も実際やってみたりしてた。
今読んでもそうなるのかな?井戸の底でバット持っちゃうのかな?裏の路地に降りちゃうのかな?

七番目の男から引用

この私たちの人生で真実怖いのは、恐怖そのものではありません。恐怖は確かにそこにあります。それは様々なかたちをとって現れ、ときとして私たちの存在を圧倒します。しかしなによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲り渡してしまうことになります。

村上ラヂオの時に引用した文章に近い雰囲気。かなり好きだ。

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The End_587 古市場 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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モントークの銃声
久しぶりに鏡で自分の顔を眺めてみたら。
目のとこになんかすごい「くま」が出てた。疲れてるのかな。
平均で6時間は寝るし寝不足な方じゃないと思うんだけどな。
なんでだろう?いよいよか?
あいかわらず目ん玉は虚無の目だった。死んだ魚のような目。

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The End_586 実家 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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腰掛けで世話になります
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「僕らの七日間戦争」

夏なので観てみた。1988年の作品、当時僕8歳。夏あんまり関係なかったけど。

これね、すごい面白いの。始まって5分も経たないのに物語に引き込まれた。
そしてラストまでもうあっという間。古くても面白い映画は面白ということだ。
現代っ子に観させても反応するかな?甥っ子で試してみようかな。。

厳しい校則に反発した青葉中学一年生の男子生徒8人が失跡した。彼らは自衛隊の廃工場に立てこもって生活を始めた。そのうち女生徒3人も加わり、11人での自炊生活か始まった。しかし、居場所がバレて教師や親が説得にやってきた。その場はなんとか追い返したが、子どもたちはバリケードをつくり武装を始める。

もちろんツッコミ所は満載です。中学1年生がそんな事できねえだろ。とか
そのお金はどこから出てきてるんだ。。とか、教師もバリケード壊すのにチェーンソーみたいので攻撃してくる。
それすごく危険だし、そもそも自衛隊の持ち物の扉をそんなんで壊して良いのかい?と、もう矛盾で満載。
しかししかし、そうゆう矛盾もふまえて楽しめる映画だった。上下ケミカルウォッシュですごく時代を感じるけど。

そして暴力教師は生徒を完全にグーで殴る。女生徒の前髪が長いとその場でハサミで切る。もうやりたい放題。
現代だったら大問題なんだろうな。しかし僕が中学生の時はしょっちゅうひっぱたかれてたけどな、部活で。
一回一回は嫌だったけど、それでも引退の時にはすべてがチャラになって感謝に変わってた。はずだ。
ひっぱたかれて分かる事もあるので、過保護すぎになってなければいいんだけど。暴力を擁護する訳ではなく。

しかししかし、宮沢りえは本当にかわいいなあ。リハウスの頃でぽっちゃりしてる頃。
激やせしてた頃って見てられないくらい痩せてたよな。いつ頃だっけ?リエママ?貴乃花?
映画の中で、失踪した男子どもを学級委員だから連れ戻してこい、的な理不尽な要望にキレるシーンがある。
それがもう本当に怖い。カワイイ顔して怖い。僕もしかられたい。

今の宮沢りえも好きだけどね。なんか加納クレタ(マルタ?)みたいで。

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The End_585 下平間 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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でも物事ってそんなものよ
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The End_584 / iPhone 4S 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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突然すべて変わったのよ
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「Kingdom Hearts 2」

夜中にコツコツやって、すごく時間かかったけど、やっとクリア。
思えば、3DSで出てる「Dream Drop Distance」がやりたくて、復習しようと思って始めたんだった。
クソゲーだったけど「birth by sleep」やって「1」「2」とストーリー順にやってきた。
じゃあ次は「Dream Drop Distance」やるのか?と思うけど、3DSを持っていない。
そして今買うなら3DSLLか?そこまで必要なのかしら??、、となると急に億劫になる。

なんか最近は新しいゲームやってないな。
もちろん学生時代ほど時間もないし、1日中ずっとやってる程ヒマでもないし、そんな体力もたぶんない。
興味も薄れてるんだろうと思うけど、それ以前にあんまり魅力的なゲームをみかけない。
興味が薄れてるから魅力的に見えないんだろけど、昔好きだったゲームをやる方が良いや、となってまう。

「BRAVELLY DEFAULT 」
コレを機に新作を調べてみたらコレおもしろそう。光の四戦士みたいね。。
10月11日発売。3DS、、、。
しかし前から思ってたけど、近頃のゲームって高額すぎるよなあ。
6090円って。。子ども買えないじゃんね。

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The End_583 二子玉 / NIkon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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エンド・マークをだしてくれ
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The End_582 武蔵小杉 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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アイスピックの行方
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「田口ランディ / パピヨン」

スティーブン・マックイーンとダスティン・ホフマンの映画に同じタイトルがありますが無関係。
その映画は大脱走の島版みたいな、すごくすごく長い映画だった気がする。
犬のパピヨンとも関係なく、フランス語で「蝶」または「蛾」の意。

生涯を「死と死にに逝くこと」の研究に捧げた精神科医、エリザベス・キューブラー・ロス。
彼女が残した「蝶」の謎を追い、著者はポーランドの強制収容所跡に向かったりする。
そして帰国後、彼女を待っていたのは、父の末期がんの宣告だった―。死とは、生きるとは、家族とはなにか。

オカルト的な小説を書く人な反面、旅もののエッセイとかすごくおもしろくて、僕の中ですごく印象の良い作家さん。
でも今回のはノンフィクション。チベットでの高山病からはじまる瞑想体験や、
ポーランドの強制収容所を訪れ著者が感じたこと。そして父を看取る時のこと。。。
ロスのみた蝶を追う旅と、著者の父親を看取るまでの旅が、交わいながら進行していく様はもう引き込まれた。

人生は楽しい事ばかりじゃない。むしろ楽しい事なんてほんの少しで、辛いことのの方が多いくらいだ。
その人生の中で親しい人間の死はもっとも悲しい事で、でもその死もいずれは自分にもやってくるものだ。
自分という存在が無くなること。肉体が滅びるということ。想像するとそんな恐いことは他にないかもしれない。
それでも生きる理由。日常を過ごし、最後の時まで生き抜く理由。そんな事に答えなんて無いんだけど
ある一つの答えみたいなものが、この本には少しだけ書いてあったような気がした。

印象に残った一節。
死について考えることは生きること
孤独であることの楽しさを。世界から教えてもらうから。
だって。

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The End_581 渋谷 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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ひくてあまたの人
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The End_580 多摩川 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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危険な水かもしれない
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「のび太の海底鬼岩城」

映画観てないなあ。いつもは少なくとも週に2、3本は観てるんだけど、最近は全然観てない。
という事でやっぱりリハビリにはドラえもんシリーズ。観やすい!お気軽!そして間違いない!
海底鬼岩城は大長編ドラえもんのシリーズの中でも、5本指に入るくらい好き。
とにかくバギーのしずかちゃんに対する想いが心を打つ。男の子に対してはだいぶ嫌なヤツだけど。

あと好きなのなんだろ、恐竜、宇宙開拓史、魔界大冒険、大魔境、鉄人兵団、、って全部初期だな。
いつもいばりくさってるジャイアンが、大長編だとすごく仲間想いで頼れるやつに変貌する。そこが僕の泣きポイント。
甥っ子と映画館にドラえもんを見に行ったとき、30歳(当時)の僕が映画館で号泣してしまい、甥っ子に心配された。
ドラえもんは良いなぁ。甥っ子がもっと大きくなったら一緒に読もうとほのめかし、彼のお年玉で半分払ってもらおう。

しかしそろそろ、ちゃんとした映画が観たくなってきたきたきた。

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The End_579 横浜 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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暗夜行路 2012
体調不良が続いていた。単純な夏バテだと思うけどなんか長い。
レバー食べてみたり、とにかく寝てみたり、風邪くすり飲んでみたり
いろいろやってみたんだけど、いまいち効果がなくて。
なんだかよく分からなくなってきたので考えるのをやめた。

とりあえず仕事をちゃっちゃか片付けて、寄り道せずにおとなしく帰宅。
ぬるめのお湯を張り長い時間浸かる、本を読みながらゆっくりと。
お風呂上がりにはビールを一本だけ飲んだ。
キンキンに凍らしたグラスに丁寧に注ぎ、それを一気のみした。

エアコンを入れないで空を見ながら音楽を聴いていた。こうゆう時間はすごく久しぶりな気がする。
仕事の事とか先の不安とか、たまに押しつぶされそうになるけれど、すこしだけ後にまわしてみた。
そうしたら心にすこし余裕ができて、立ち向かう勇気なんてポジティブなものまで少し湧いてきた。
僕に必要だったのは「意味のない」時間だったみたい。不思議と頭痛も治まった気がする。

僕の人生では数少ない上司といえる人に言われたことがある。
「休むのも仕事のうち」
またせわしない毎日が始まるけど、頑張ろう。

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The End_578 みなとみらい / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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アルファロメオに死体
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「手塚治虫 / アドルフに告ぐ」

再読。僕のナチスドイツの知識はこの本で4割くらい担われていると思う。
フィクションな部分もあるんだろうけど、当時の雰囲気はすごく伝わってくる。変な映画よりリアルだ。
日独伊三国同盟とか、教科書でしか知らないような事だけど、ドイツが日本を利用しようとしてた感が伝わってくる。
日本国内も、談合してるだけでアカよばわり。警察の取り調べは暴力前提、、すげえ時代だ。

神戸のドイツ領事の息子アドルフ・カウフマン。同じく神戸に住むパン屋の息子でユダヤ人のアドルフ・カミル。ナチス総統のアドルフ・ヒトラーの3人のアドルフの運命を描く物語。そしてもう一人、その3人のアドルフに人生を左右された日本人スポーツ記者の峠草平がおりなすミステリー長編。ベルリンオリンピックでドイツを訪れていた峠は、同じくドイツに留学していた弟から「渡したいものがある」と言われる。弟の部屋を訪れると部屋は荒らされ、窓の下には弟の死体があった、、弟が峠に渡したかった「とある文章」を見つけた峠はその文章が元でゲシュタポからの逃走劇が始まる。その文章は、ユダヤ迫害をしているヒトラーが実はユダヤ人、という噂の証拠が書かれている文章だった。

神戸に住む二人のアドルフは、ドイツ人とユダヤ人だけど親友関係ができていた。
しかしカウフマンのお父さんはドイツの領事官。ユダヤ掃討が始まるとカミルとの関係を切れという。
子ども心にはその理由が分からなかった為に葛藤した。。しかしカウフマンはドイツのAHS(アドルフヒトラーシューレ)
というナチスの党幹部養成所みたいな所に入学させられて、だんだんと洗脳されていく。

それが戦争だと言われたらそうなんだけど、人種が違うという事で人々は憎しみ合い、殺し合いをしている。
再会したカウフマンとカミルは、お互いが主張する正義がかみ合わず、親友関係がどんどん崩れていく。
奪われたり奪ったりの損得感情で、お互いの心にあった思いやりとかの感情は消えてしまう。
いくらそうゆう時代とか戦争のせいとかでも、それはすごく虚しくて、悲しいことだよな。

僕の言う世界の終わりとは、核戦争でも、天変地異でもなく、そうゆう所にあるかもしれない。

高校生の時に手塚治虫をしこたま読んでいて、火の鳥と一緒に古本屋でハードカバーで購入したこの作品。
今読んでもまったく古くないなあ。やっぱ手塚先生はすげえ、という事だ。
、、最近の韓国と中国は、第二次世界大戦前のドイツみたいだと言ってる人がいた。
なんか変な事にならなければ良いんだけど。

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The End_577 Nikon F3 / 東麻布 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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やるならやらねば
お盆中ずっと仕事してたけど、ブログはお盆休みみたいになっちゃった。
理由は分からないけど、仕事もてんやわんやだったし、体調不良もあったと思うけど
なにか気が向かなかった。それだけ。だけどボチボチ書き出そうと思います。

とりあえずは前にも言いましたが、宣伝から。
以前にデザインをさせてもらった町田の古着屋さんTREDICI(トレディーチ)
そのりょう君と事務所でお酒飲んでたとき、写真を売る話があがった。
最初はあんまり気が乗らなかったんだだけど、すでにプリントしてるものであれば、ということで。

昨日設置に行ってきて、実際に壁に飾ってみて思った。
展示会じゃないからいいやと思ってたけど、やっぱ何点かの写真を飾るならある程度のコンセプトが必要だった。
プリント済みの写真の中から選んだだけなので、なんかとりとめない感じが出ちゃってたかな。
今度やる機会があるならば、ちゃんと全体を考えて、ちゃんと写真を選んでからプリントしよう。

ま、とりあえずそんなんだけど、20日から2週間展示しています。
nagatomoKOBOの額付きで19000円です。ポストカードはいくらだっけ?
後焼きは無しと言いましたが、売れてしまった写真でもオーダー頂けば、額付きで製作しますー。
お近くの方はぜひぜひー。メンズしかない店だけどー。

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、、、関係ないけど、最近の僕は韓国の大統領のせいで少しプンスカしています。
領土問題や慰安婦の問題はいろいろな価値観があって、なんとも否定しきれない所だけど、、、
天皇陛下の文句だけは許せないなあ、日本人の一番エキサイトする部分に触れてしまってるとおもう。
そう僕は少し右よりなのです(活動家ではありません)みんなはどう思ってるんだろう?

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台風の目の中で
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The End_576 川崎 / Hasselblad 500CM 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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おもえば遠くまで来たもんだ
ちょっと体調が悪いのが続いてて、更新が滞っています。
ついでに、すでに毎年恒例になってきた、大型連休は全て仕事。な僕です。
相変わらずだけど、人が休んでるときに集中して仕事をするのは好きなので良いのです。
どこ行っても混んでるし、高いし、暑いんでしょ?シーズンオフになったらどっか行こ。

しかし本当に今回の体調不良には辟易しています。頭痛とめまい。メルエール再発かな。
なんなんだろ?風邪でもないし、普段食べないお肉も食べたのにな。。寿命かな。

そうそう町田の古着屋さん「TREDICI」で8月20日から僕の写真を売ります。
ちなみに一点物です。後で焼くのもナシ!なので貴重かも!?そんなことないか。
額は相変わらずの「nagatomoKOBO」長友君にお願いしました。
ポストカードも200枚くらい作ってます。いくらなんだろ?わからん。お近くの方はぜひぜひ。

ちなみに搬入の時行くだけで僕は店にいません。。
また近くなったら言おっと。

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The End_575 古市場 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「Flickr」
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