
「アレハンドロ・G・イニャリトゥ / BABEL」
公開時に観たんだけど
「BIUTIFUL」「21グラム」とイニャリトゥ熱があがってて、もう一回観てみようと。
21グラムまではいかないけど、バラバラなのがあとでくっつく系だ。
さぁみんなで価値観の話をしよう。と言ってる映画だなぁ、見終わった直後の感想。
所々でサブリミナル的に入ってくる映像が写真としてかっこいい、映画監督はあたりまえに写真も撮れるんだろうな。
アメリカ人夫婦は2人の子どもを残してモロッコへの旅行中に銃で撃たれる。
モロッコの山中に暮らす一家はジャッカル退治にライフル銃を購入し、兄弟に持たせる。
ベビーシッターは2人の子どもの面倒を見るが、メキシコの息子の結婚式に二人を連れて行くことになる。
妻を亡くした父と聾唖の日本人女子高生。父がモロッコでハンティングした時のライフル銃が事件に使われて。
この4っの話(価値観)がいろんなくっつきかたをしていって、最後まとまっていく。
人間が神に近づこうと建てたバベルの塔。神は塔を崩しそれまで1っの言語しか持ってなかった人間の言葉を分ける。
現代でも僕らはいろんな努力をして生きている。しかし毎日積み重ねて頑張って作り上げても、失ってしまうこともある。
でも人間というのはたぶん強い生き物で、叩き落されてもなんとか再建しようと立ち上がるんだと思う。
その意味を込めてBABELなのかな。監督の亡くなったお子さんの事もあるのかな。
「楽しいことなんてものすごく少ない。人間は悲しさを耐え抜いて生きて行かなくてはならないんだ」
というセリフを聞いたとき
「窪美澄 / 晴天の迷いクジラ」を思い出したよ、これも好きだった。
ベビーシッターの甥っ子役、ガエル・ガルシア・ベルナル はほんとかっこ良かったよ。ゲバラ役以外は初めてみた。
後で知ったんだけど4っの話、全て言語が違うのも神話に基づいてるんだって。そうゆう所イニャリトゥっぽいな。
「ハンムラビが築いたバビロニアの時代から、街とは冷たいものですよ。」
「バビロニアを築いたのはネブカドネザル二世だよ。」
これは「松本大洋 / 鉄コン筋クリート」懐かしい。

The End_470 羽根木 / Nikon F3
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