
「About Shumidt」
ジャック・ニコルソン主演なので前情報無く観た。良かった。
20代前半に重松清がよく書く、哀愁的な表現の小説を読んで感動してた。
30代になった今読むと、あの時には感じれなかった感覚で感動した。
この映画も60代になった時、また違う感覚で感動するのかな。すると思う。
大手企業を定年退職した主人公。
第二の人生を謳歌すると意気込むが、いかんせん物事に手が付かない。
社会にも、家庭にも自分の存在意義を見いだせない。
付け加えて突然の妻の死。遠く離れて暮らす一人娘が結婚。相手が素晴らしくアホ。
と、なんだか哀愁というか、不幸の連続で可哀想になってくる。
それでもラストに向かって救いもあるし、やっぱジャック・ニコルソンはすごく名演だし。
観て良かった映画。
「俺が死んでも何も変わらない、何も残らない!!」
男として、すごく考えさせられる言葉だ。

以下引用
あまり語られていないことをひとつ。
この映画の主人公の名は「ウォーレン・シュミット」
「ネブラスカ州オマハ」で保険会社を定年まで勤め上げ、66歳で退職した平凡な男の話だ。
ところで、「オマハのウォーレン」といえば、人類史上初、株取引だけで億万長者になった
「ネブラスカ州オマハのウォーレン・バフェット」のことだ。
バフェット氏は「フォーブズ」誌の世界ランキング常連、今年73歳のアメリカン・ヒーローだ。
それに比べて彼は、同じネブラスカ州オマハのウォーレンでも、世界的資産家「バフェット」に
なれなかった。どこにでもいるありふれた姓「シュミット」だ。
映画ではバフェット氏のことは語られないけれども
「ほんとうは起業家になって、経済誌の表紙をかざりたかった」というシュミット氏のつぶやきと
その架空のイメージ映像も入っている。
それにシュミット氏を演じるジャック・ニコルソンの丸い頭と鋭い眼つきは
もうひとりの「オマハのウォーレン」に、確かによく似ている。
のだそうだ。

The End_296 芝浦 / RICOH GR2+テレコン
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