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ロング・ロング・グッドバイ
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「五木寛之 / 友よ。」

親父の本棚からくすねてきた小説。
リチャード・バックのカモメのジョナサンを翻訳した人。
が、旅に出て、旅先から友人に宛てた手紙をまとめた本。

人の手紙を覗いてるみたいですが、相手の印象が間接的に見えてきて
なんだか楽しくなる小説?エッセイ。だった。

旅をするのには欠かせなかったカメラ。
僕はとうとうカメラを持たないで旅に出る事に成功したよ。
ファインダーを覗くと自然に構図を考えてしまうんだ。
カメラを持たない旅は、景色とある意味100%で対峙する事だったよ。

忘れてしまうものは、忘れてしまってもいい
永遠に記憶に残るものだけを自分の心に残して帰ってこよう

ってのが印象的。
僕にはそんな旅、まだできそうもない。

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The End_300!!ギターを抱いて眠る男@事務所 / Hasselblad 500CM
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ブローティガン思想
The Graduate011

「アメリカンバッファロー」

アル・パチーノが主役をやってた演劇の映画版。
映画版は、ダスティン・ホフマン。久しぶり。
うまい写真がなかったので、卒業のダスティン・ホフマン。若い。

古い5セント白銅貨をめぐり、欲に目が眩む人間の弱さにスポットを当てた密室劇。
なんだけど、台詞の応酬がすさまじいのと
ほとんどのシーンが古道具屋さんで撮ってるので
ちょっと途中にマンネリ感があるかも。ちょっと「うるさい」のだ。
登場人物も3人だけなので、ちょっと飽きてしまうのだ。

ラストシーン。
ダスティン・ホフマンが車のクラクションを鳴らし続ける。
豪雨のなか。すごくきれいだった。

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The End_299 西新宿 / RICOH GR2

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思いを馳せる時間がない
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「ギター弾きの恋」

ウディ・アレン監督の映画。すごく好きだった。身に染みた。音楽も。
ドキュメント的に進行するけど架空のギタリスト、エメットを演じるのは
ショーン・ペン、、最近観すぎだけど、これがまた。ラストシーンの演技はもう、すごい。

口がきけないうえに頭の弱い、けど純粋な女の子はサマンサ・モートンが演じてた。
セリフは一切なし。でも存在感あったな、たしかロンドンの女優さん。
設定がフェデリコ・フィリーニの「道」とかぶるんだ。
そこでもあがったよ。大道芸人ザンパノ。懐かしい、また観たい。

劇中のエメットは本当に身勝手な生き物。そしてその身勝手さに美学を求めてたりする。
そして打たれ弱いし、傷付きやすい。言ってみれば面倒くさいのだ。
大切なものに気付きながらも、天の邪鬼で素直になれない。
そして手に入らなくなってから、その素晴らしさに気づくのだ。

まるで僕の事のようじゃないか!!

後悔に後悔を重ねて男は形成されて行くんだ。という事にする。
音楽も最高。絶対弾いてないでしょ、ってゆうギタープレイですが。
全体的にジプシージャズが流れる、良い雰囲気の映画。
近々DVDで再発されるらしいので、買っちゃいたくらい好きな映画。

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The End_298 渋谷 / RICOH GR2+テレコン

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ホールデンのその後






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人生の進み具合
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「重松清 / 東京的哀愁」

それで読んだ重松作品がコレ。短編なんだけど、主人公は一人。
40歳で女房、娘とは別居しているフリーライター。もと絵本作家。という設定。
重松清の本をそれなりに読んでいる人なら大体分かると思います。

末期ガン、余命宣告的な・中年男性の社会的虚しさ・子ども社会のいじめ
エロテロリズム・疾走だけは異質な小説だと思っている。
の分野にだいたい分かれるんだ。
そして今回のは「中年男性の社会的虚しさ」なんだけど
所々で余命宣告も、エロも、ちりばめられてたので珍しいかも。
あとがきでも「これは僕にとって珍しい作品」と書いてあった。

前述もしましたが、20代の時に読む印象と、今では受け取り方が違う。
今の方がよりリアルだ。これが40歳になったらまた違うのかな。
怖くて読めなくなりそう。

僕も、なにも保証がないフリーランスという立場。
もしにっちもさっちも行かなくなった時、昔を思い出して
もっとこうだったのかな、やっぱああだったのかな。
と後悔とかしちゃう日が来るのかな。

まあそんな時が来たら来たでしょうがないか。
その時僕が、ひとりぼっちじゃない事を祈るよ。いろんな意味で。

なんだかもう哀愁

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The End_297 東古市場 / RICOH GR2+テレコン

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やわらかい光
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「About Shumidt」

ジャック・ニコルソン主演なので前情報無く観た。良かった。
20代前半に重松清がよく書く、哀愁的な表現の小説を読んで感動してた。
30代になった今読むと、あの時には感じれなかった感覚で感動した。
この映画も60代になった時、また違う感覚で感動するのかな。すると思う。

大手企業を定年退職した主人公。
第二の人生を謳歌すると意気込むが、いかんせん物事に手が付かない。
社会にも、家庭にも自分の存在意義を見いだせない。
付け加えて突然の妻の死。遠く離れて暮らす一人娘が結婚。相手が素晴らしくアホ。
と、なんだか哀愁というか、不幸の連続で可哀想になってくる。

それでもラストに向かって救いもあるし、やっぱジャック・ニコルソンはすごく名演だし。
観て良かった映画。
「俺が死んでも何も変わらない、何も残らない!!」
男として、すごく考えさせられる言葉だ。

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以下引用
あまり語られていないことをひとつ。
この映画の主人公の名は「ウォーレン・シュミット」
「ネブラスカ州オマハ」で保険会社を定年まで勤め上げ、66歳で退職した平凡な男の話だ。
ところで、「オマハのウォーレン」といえば、人類史上初、株取引だけで億万長者になった
「ネブラスカ州オマハのウォーレン・バフェット」のことだ。
バフェット氏は「フォーブズ」誌の世界ランキング常連、今年73歳のアメリカン・ヒーローだ。

それに比べて彼は、同じネブラスカ州オマハのウォーレンでも、世界的資産家「バフェット」に
なれなかった。どこにでもいるありふれた姓「シュミット」だ。
映画ではバフェット氏のことは語られないけれども
「ほんとうは起業家になって、経済誌の表紙をかざりたかった」というシュミット氏のつぶやきと
その架空のイメージ映像も入っている。
それにシュミット氏を演じるジャック・ニコルソンの丸い頭と鋭い眼つきは
もうひとりの「オマハのウォーレン」に、確かによく似ている。

のだそうだ。

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The End_296 芝浦 / RICOH GR2+テレコン

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白。とみどり






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歩いてればそうゆう時もあるよ
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「ウルトラ・ミラクル・ラブ・ストーリー」

なんだか分からん映画だった。
観なければ良かった。

???

で溢れた。
見終わってレビューとか見てみたら、考察してるサイトがあって
その人も「分からないからとポイっと捨てるのではなく、分からないけど考えてみた」
とある。

答えを明確に表現しないで「観た人に考えさせて出たものが答えだ」
的な映画ってある。90年代の邦画とか、昔のイタリア映画なんてもう。
けど、これはそれとは交わらない。つまらない以前だと思ったよ。
すみませんが。なんか久しぶりに映画観て嫌な気分だ。


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「スリップストリーム」

写真がなかったから昔のアンソニー・ホプキンス。
目元がやっぱり特徴的。ダニエル・クレイグみたいだ。

アンソニー・ホプキンスが監督、音楽までやってる映画。
脚本家の主人公が、頭の中でイメージしてる物語が
だんだんと現実に浸食していって、最後はもうなにがなんやら。
サブリミナルな表現が多すぎてイライラする。

残念ながらこちらも観なければ良かった
けど、映像はすごくかっこよかったぞ。
コントラスト高め。空は劇的に。
デビッド・リンチ風ね。それが救いだった。

All theta we see or seem is but a dream within a dream
(結局すべては、夢のまた夢にすぎない)
Edgar Allan Poe.

冒頭に出てくるエドガー・アラン・ポーの詩。
それも救いだった。

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西門の跡
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「ホノカアボーイ」

完全にノーガード。僕、どうせゆるりとした、2時間を1時間にも出来るけど
そのゆとりが日常であり、その日常に感動が隠れてるでしょ?的な映画かと思った。
もうタイトルに「ボーイ」ってつけるのやめません?と思いながら観たんだ。

ハワイの北部、日系の人が多く住むホノカアって町でのなんでもない話。
ビーさんってゆうお婆さんと、レオって若者の話なんだ。
原作者の体験記があるみたいだけど、どこまで脚色してるんだろう。
実際あの歳のお婆さんが、あんな若者に恋心を抱いてたら、、、結構痛い。かも。

でも、とにかく倍賞千恵子がすごく良いんだ。カワイイおばあちゃんなんだ。服も。
岡田君も意外と好きな俳優さん。男前が嫌みっぽくなくて。
なんだろうと思ったら、二人とも声がすごく良い。
好きな声と思ったら「ハウルの動く城」のソフィーも倍賞さんだ。

劇中に出てくる写真は市橋織江さん。もまた良いぞ。
ハワイだし、フラダンスもほんの少しだけ出てくるし、愛ちゃんにはお勧めの映画です。

人は誰でも一人です。だからくっつきたくなるんですけどね。
倍賞さんがポツリと言うと、なんでも名言に聞こえる。

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The End_295 新代田 / Hasselblad 500CM

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のぞき部屋を再現しました
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「Mystic River」

ショーン・ペン主演だから観よう観ようと思ってた、だけど物語が重そうなので億劫だった。
監督がクリント・イーストウッドだって事を知って、今観ないと一生観ない気がした。
結果敵には、僕の中で「後味の悪い映画」上位にランク付けされる。。。

路上で遊んでた子ども3人。そのうち一人が警官に扮した男にさらわれて、性的虐待を受ける。
その事件の25年後、3人の関係も疎遠になっていたが、とある殺人事件がまた3人を結びつけて。。。

ショーン・ペンの演技はやっぱり圧倒される。
テラスで我慢しながらも嗚咽するシーンは、デッドマンウォーキングのあのシーンを思い出す。
ティム・ロビンスもすごく良かったな。トラウマ感がすごく出てた。

そして後味の悪い映画、という意味。
観てみれば分かると思うけど、まず「理不尽」ということ
続けて「結局はみんな自分の幸せが優先ということ」これでダンサーインザダークが完成する。
または「正義とは、当事者の立場で形が変わる」ってゆうONE PIECEみたいな事かもしれん。

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The End_293 新代田 / Nikon F3

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永遠の孤独
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「神の子どもたちはみな踊る」

DVDで出てたので、わざわざ買って、もう一回観た。
村上春樹原作のこの映画。映画館で観た時と印象は変わらないかな。
パリテキサスに出てたナターシャ・キンスキーの娘さん。は、何度観ても。もう。

最近たこ焼きにハマったらしい女の子が前に言っていた。
「自分の事ハルキストってゆうのはどうなの」と。
ハルキスト。調べた訳じゃないけど予想。

自分は村上春樹の小説を理解してるのだ。と周りを蔑んで見る人。
または理解したような顔で、どこかのサイトの引用を自分の言葉で話すような
インテリメガネ横分け輩(アホ)のことを言うのだろう。
たぶん。。。違う??

僕は村上春樹ファンだけど、ハルキストにはなれない。
だってあんな小説、僕は理解できないもん。
伏線広げるくせにオチすら無いし。如実にエロいし。
どこからどこまでが現実なのかまったく分からないし。
そしてなにが言いたいのかも、完全には理解できない。

だけどファンなのだ。
なんでだろう。。。

そもそも意味がないから面白いのかも
もしかしたら答えがないから面白いのかも
言ってしまえば、この世界で答えがあるものなんてあるのかな?
この世界の中で、これは間違いなく「答えだ!」と言えるものってあるのかな?
完全なものは存在しないし、もし存在したらすごくつまらないものなんじゃないか?

「意味が分からない」というのはある意味最高のほめ言葉なのだ。

けっこうな脱線ぐあい。村上春樹はそんなに難解な小説ではありません。
前に僕が書いた薄~い村上春樹考察
読み直したけど、今でもだいたいの印象はこんな感じ。
こんな考察じゃあハルキストになれないんだろうな。

やっぱ村上春樹って男の子が好きだよね。女性で苦手だと言う人は多いかも。
でも愛ちゃんは、好きだっていってたな。。よくわからん。
たこ焼きフリークのゆきえさんも一緒にハルキスト目指しましょう!
ぽん酢も良いけど、だし汁も良いかも!

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The End_294 金町 / Nikon F3

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僕が地球の中心
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「乙一 / 箱庭図書館」

読む前は知らなかったんだけど、あとがきで知った。
「オツイチ小説再生工場」という素人がボツにした小説を募集し
乙一氏がリメイクして再生するというもの。そして筆者は最後に
「僕は文章は書けるが、ネタ探しが得意な方じゃないので・・・」

それって、、、、、まあ、いいか!!

それを知らないで読んだの。昔の「GOTH」が衝撃的な内容だった事
それとすさまじい文章力だった印象なので。
読んでみると、それぞれの短編が「文善寺町」という町を舞台にしていて
時間軸は違うんだけど、ちょっとずつ絡んでて、全然違う話ではなくて

それって、、、、、伊坂、、、まあ、いいか!!

その絡み方が微妙で、びっくりする事も無く、発展もしないので
なんだこりゃと思ったんだ。けど、一遍一遍はすごく読ませるし
「ワンダーランド」の「GOTH」的な殺人事件の描写は
気持ち悪さとスリルがビシビシ伝わって、もう、すごい。

最終章の「ホワイト・ステップ」なんて、すごく良い話だったぞ。
普通に感動大作だった。設定は無理矢理な感じもあるけど。

そうこ思ったら、あとがきで知った。こうゆうプロジェクトだったのね。
普通に小説書けば良いのに。元のボツ小説はこちらのサイトで見れるみたい。
時間見つけて読んでみる。

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The End_292 西小山 / Nikon F3

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あたらしい景色
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「CHICAGO」

NINE観る前に観なきゃなと思ってたんだけど、機会がなかった。
レニー・ゼルウィガーってシンデレラマンに出てた人だよな、、って事で
観てみたら、面白いは面白い。映像も面白い。腹話術のシーンとか好きだった。
演出も好き。「ROXIE」の文字の上で踊るのとかも好きだった。

なんだけどやっぱ、ミュージカル苦手肌がでてしまうのだよ!
普通にセリフ言えよ!と突っ込んでしまう。それじゃあミュージカルにならないのに。

リチャードギアは役にハマってた。みんなが言うほど僕、嫌じゃなかった。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズって誰?有名なの?顔すごいね。
ほかの人は良く分からん。どうしよう、NINE。観るのやめようかな。

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The End_291 ゴール前は戦場だった、でも全員知らない子 / Nikon F3

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おやすみ


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きんぴらそばダイエット
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「藤原新也 / ディングルの入り江」

恩師に勧められた「印度放浪」を読んでから
むさぼるように藤原新也を読んだ学生時代。
この10年くらい読む機会は無かったけど、きっかけが来て読むことに。
一応長編小説と言ってるけど、やっぱり自伝なんだろうな。

当時、印度放浪を読んでる頃。僕の中で写真はオプションだった。
旅が主体で、文章で感化されてた。
今見ると写真もいいねえ。すごく。原色が。
時を越えてまた好きになれる作家って珍しい。多分ずっと好きなんだろう。

ディングルはアイルランド西部の半島。
アイルランドって行ったことは無いけど、暗く寂しくグレイッシュな印象。
断崖絶壁で、不毛の大地で、風が強くて、タールとピートの国。
アイスランドに続いて行きたい国候補だけど、いかんせんきっかけがないよね。

ヨッピーとアイルランド連想ゲームするのは、意外と好きなんだ。
いつか行ってシングルモルトを飲みたいもんだ。
そう思わせる小説。読んでよかった。

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The End_290 西小山 / Nikon F3

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
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