fc2ブログ
ぬけみちセミナー開講
R0027203.jpg

「Knockin' On Heaven's Door」

ヨッピーに教えてもらった映画を観たぞ。
ブルースブラザーズもそうだけど、ヨッピーはコメディ入ったギャングもの好きね。

脳腫瘍と骨肉腫。余命宣告された二人
死ぬ前に一度も見たことのない海を見に病院を抜け出す。
駐車場のベンツを盗んで。。そしてそのベンツにはギャングの100万マルクが。。。
ってすごく分かりやすい設定なんだけど、だからこそ感動するんだ。

限られた人生。なにをして死ぬか。
男の子にとっては永遠の宿題なのかもしれない。

激しい銃撃戦がいっぱいだが、まったく当たらない。敵も味方も警察も。
90分の短い映画ですが、コメディ、アクション、友情。そしてラストの切なさ。
なんだか完璧な映画に出会ってしまった。
ヨッピーありがとう!僕の事務所に招待するので遊びましょう!

te279a.jpg

te279b.jpg

te279c.jpg

te279d.jpg

te279e.jpg

The End_280 さいきん写ルンですがいい / 写ルンです

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
足の裏が黒いんだ
R0027207.jpg

「天童荒太 / 悼む人(上)」

内容が濃いので上巻でとりあえず書きます。

この人の小説は読んだこと無かったんだけど、前に出してた「永遠の仔」
って、タイトルから重くてさ、手に取ったことは無かった。
でも今回、直木賞受賞作品だし、文庫化されたし、ランキング上位だし
坂本龍一との対談を見たことがあったからで、読んでみた。

いやあ重い。

日本各地の死んだ人、事故も事件も、天災も自殺も殺人も。
その人が死んだ場所に行って、冥福を祈るでもない「悼む」という旅をしてる主人公。

ああもう重い。

考えなければ楽な事を、バシバシ投げかけてくる。考えさせられる。
普段気付いているんだけど、考えないようにしようとしてる「その時」
自分のももちろん、自分にとって身近で大切な人の「その時」
それを現実的に置き換えてすごく想像してしまい、はっきり言って辛くなる。涙も出る。

この小説の重さは、目を背けるな!というメッセージ性が強すぎるから
こんなに辛いんだ。それは決して悪い小説ではなく、むしろ良い小説なのだ。
人は死んだらどうなるか、どのようにして死んで行くのが本当の幸せなのか。
答えなんか無いんだろうけど、たぶん「あるひとつの答え」が下巻で分かるんだろうと思う。
辛いけど、もちろん最後まで読む。

以下印象に残ったので引用。週刊誌記者が、部下の新人記者に対して。

11歳の兄が誤って動かした車にひかれた6歳の子に、彼は心から同情した。
だが今回の被害者には、死んでも仕方がなかったかのような発言をする。
今回の被害者が誰とでも寝るヤク中と知り、自業自得的なところがあると口にした。
おまえらは、何を基準に或る死者には同情し、或る死者は放り出すんだ、、、。
言葉にしかけた質問が、ひどく青臭いのに気づいて、そそくさとトイレを出た。

te278.jpg

The End_279 事務所の百合 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
誰のためにシャボン玉をふくんだ
グレイッシュな空と水面に落ちる雨
空と地面の境界がどんどん曖昧になる
雨の音以外はなんにも聞こえない
まるでこの世界にひとりぼっちみたいで

te278_a.jpg

The End_278 目黒本町 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」


■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
もう会えないとなると、会いたくなる
ロカビリーも好きなんだけど、エルヴィスが好きなの。



立ち方がガンダムっぽい。終わり方知ってる。



すでにギターが打楽器。斬新な彼。



ステップがオシャレすぎる。抱かれたい。



もうソウルだね。良い曲。
やっぱりエルヴィス。最高な人だ。



オマケ。Stray Cats のカバー。ブライアン。ニヒルな垂れ目。

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
きみをからかってみたのさ
R0027200.jpg

「伊坂幸太郎 / チルドレン」

短編なんだけど、短編じゃない。
バラバラの話にみえて繋がっている。

相変わらずこの人の話はいつもバラバラに始まる。そして収束していく。
そこに快感があるのだろう。
でも僕はやっぱりもったいつけてる感じが好きじゃない。
好きじゃない好きじゃない。といつも言う割には、もう結構読んでる。

、、好きなのか?

でも「オーデュボンの祈り」で引導を渡すのだ!これも何回も言っている。

te277a.jpg

te277b.jpg

te277c.jpg

The End_277 二子玉川 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
庭から出てきたひと
R0027196.jpg

「The talented Mr.Ripley」

パトリシア・ハイスミス原作の「太陽がいっぱい」のリメイク。
オリジナルはアラン・ドロンだけど、リメイクは主演はマット・デイモン。
だけど、助演のジュード・ロウがすごく良い。
ジュード・ロウが主役で良かったんじゃないか?

リプリーは天才詐欺師。人の声を真似、筆記癖まで真似る。
大富豪の息子に近づき、結果的に財産もモノにする。
ってこれだけ聴くと、単純なサスペンスものかと思うけど
主人公の抱える孤独が垣間見える。ただ誰かに愛されたいだけだったのかもしれない。

全部の殺しも衝動的なので、バレるかバレないかで結構ハラハラする。
ローマ、ベニス、ミラノと1950年代のイタリアの風景が印象に残る。
あ、あとジャズも。チェット・ベイカーあたり。
そしてジュード・ロウも格好いい。ので、観て損は無い映画だった。

そしてヴィム・ベンダースの「アメリカの友人」につながるのだ。
こっちもヴィムが撮れば良かったのに。

te276a.jpg

te276b.jpg

te276c.jpg

The End_276 砧公園 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 2 | Trackback : 0
▲▲▲
フロイト学派のクソ野郎
三脚かついで、強風注意報の中、お母さんの、まさにママチャリ借りて、海を目指したのさー。

te275a.jpg

te275b.jpg

te275c.jpg

te275d.jpg

te275e.jpg

The End_275 長時間露光の日 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
納豆を求め武蔵小山へ
R0027195.jpg

「小さな悪の華」

ボードレールやバタイユに影響された少女が、悪の遊戯に走る物語。

反道徳的な内容のため、フランス本国では上映禁止。
イタリア、イギリスでも上映禁止。
当時公開されたのは、日本とアメリカだけだったそうだ。

観てみると、こりゃ上映禁止にもなるわ。反道徳というか、完全に背教的な映画。
庭師が十字架持って、担がされてるシーンなんて完全にキリストをバカにしてる。
僕はキリスト教徒じゃないので、まだあれですが、キリスト教国家で上映できっこないだろな。
衝撃な終わり方だけど、あれも背教的な匂いがする。

思春期の残酷なまでの悪戯がテーマだからまあ良いんだろうけど
こりゃ、バッシングもされますわ。
挙げ句の果てには、エロい。少女が美人局めいた事までする。
当時はできたかもだけど、現在だったら日本でも上映できない気がする。

二回観る映画じゃないけど、フランスの田園風景が美しいのと
その風景にゴシックめいた衣装が、なぜかマッチして映像自体はすごくキレイだった。
そこら辺は、また観てもいいかもな、、、観ないな。。

te274.jpg

The End_274 西小山 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
目指せ!ハルキスト!
R0027194.jpg

「森絵都 / この女」

おかげさまで「カラフル」が映画も小説もすごく良い印象だったので
ほかの本も読んでみよう。ってゆう良い流れ。
既刊されてる文庫でいいや、と思ってたんだけど、新刊でてたのでそっちに。

カラフルとは全然違った印象。大阪のあいりん地区から物語は始まる。
ドヤ街で日雇い労働者として働く主人公。
そこで知り合った大学生を通じて、バイトの話が持ち上がる。
富豪の嫁。とある女の生涯を、小説にするという変なバイト。

タイトルから悪女な話なのかな、と連想してたんだけどそんなに悪くもない。
白夜行めいた匂いもちょっとあった、かな?大阪だからかな。
終盤、主人公の書く「小説」が、徐々に明確な方向を定めていく。

ちょっとミステリー感じを匂わせ、ナイスな読後感はカラフルと同じくらいあったよ。

te273.jpg

The End_273 大原 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
アブストラクト牧場
konnnyabarde.jpg

「中島らも / 今夜、すべてのバーで」

僕が今まで読んだ小説ランキング。を作るのならベスト5に入る
ってのが、中島らもの「ガダラの豚」
それ以来らも作品は読んだことなかったんだけど、今回機会があって。

主人公、小島溶(いるる)と言ってるけど、完全に著者本人。
アルコール中毒で連続飲酒に陥り、35歳で覚悟を決めて入院。
100を越えたら病院に、と言われるγGTPが1300あったらしい。

そんな深刻な状態での入院体験を、おもしろおかしく書いてるんだけど
やっぱりそこは、らも。文章がうまい。すごく。
僕なんて酔っぱらったら文章なんて書けないんだが、そうゆう才能だったのかね。
灘校を8番で入学した経緯もあるみたいだし、頭良い人だったんだろうな。

te272.jpg

The End_272 事務所の百合 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
右上方向に注意してください
te271a.jpg

te271b.jpg

te271c.jpg

The End_271 多摩川河口を目指した日 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
枯れる花
munichit8.jpg

「MUNICH」

1972年のミュンヘンオリンピック。
イスラエル選手宿舎にパレスチナの過激派「黒い九月」ブラックセプテンバーが侵入。
選手を人質にし、イスラエルに捕らわれてる同胞の開放を求めた。
結果的に人質11人全員死亡の惨劇に終わった事件。
その後、イスラエル政府指示のもと水面下で行われた「神の怒り作戦」
その実行部隊の報復作戦を描いた、一部創作してるけどノンフィクション映画。

僕は昔からドイツ、イスラエル、パレスチナの歴史的問題に興味があっていろいろ調べてた。
多分きっかけは手塚治虫の「アドルフに告ぐ」からなんだけど。
その話をしちゃうと第二次世界大戦からなので、長くなるからやめておく。
まだまだ知らない事も多いし、無責任なこと言えない。

僕が思うのは、テロリズムに対し報復という選択肢しかないのか。ということ。
もちろん一言で済まされないし、当事者にしか分からない気持ちは多い。
それは分かってるんだけど、今回のビンラディンと同じような状況だからさ。
そんな時期だからこそ、なんだか考え込んでしまう。

劇中で報復を成功させていく諜報部員。それと同時に仲間も、報復の報復として殺されて行く。
主人公もPLO・ETA・KGB・CIAの影に怯えて、夜もおちおち寝られない。
最後にはイスラエル側も信じられなくなり、アメリカに亡命する。
亡命後、家族とともに幸せな日々を送るが、トラウマは残り、的な。

報復に報復で返しても、また憎悪を生むだけ。
悪循環で根本的な解決にはならない。そう思う。正論だと思う。
だけど目の前で家族を殺されたら、僕も相手を殺したくなるだろう。
「殺せ!殺せ!」とデモに参加するかもしれない。実際に殺すかもしれない。

例えば、肌の色で人を判別してはいけない。あたりまえだ。正論だ。
だけど、娘の結婚相手が黒人で、自分の家族になる。
となるとちょっとご勘弁。な人って普通に居ると思う。
なんだそりゃ、クソ野郎。と思うよ。でももしかしたら自分もそうかもしれない。
僕がそうゆう状況に居ないから、正論を言えるだけなのかもしれない。

なにが言いたいのかってーと、人間はどこまで行っても自分本意な生き物だという事。
もしくは、言葉にしないだけで、自分のまわりさえ良ければ良い。ってゆう事。
どこかの国で何万人が死んだ事故よりも
自分の身近な人間1人の死の方が、どれだけ影響を与えるか。

だからこそ、戦争も、テロリズムも、幼児虐待も、家庭内暴力も、中学生の万引きだって。
自分と遠い所で起こった事、自分に責任が降りかからない事であれば、正論を言える。
報復に報復で返すのは正しくないよね。と、言えるんだろう。僕も言った。

だけど、少しでも想像して知ろうとする事。知らんぷりではなく。
他人のそれが、ちょっとでも自分の事のように想像できれば
きっと世界は変わると思う。これは綺麗事でも、言い過ぎな事でもなく。

そのなんだかわからないものを信じて、僕はもっと勉強して価値観を広げて行きたい。
その時に少しでも、リアルな想像できるように。少しでも身近な事と思えるように。
たとえその先に「自分はなにも出来ない」という絶望があっても。そう居たい。

今回の地震だって同じだよ。

映画とはまったく関係の無い話になってしまったが。

シンドラーのリストで、イスラエルよりだ。と言われたスピルバーグ。
今作はイスラエル側でも、パレスチナ側でも無い。
とメイキングで語っていたけど、こうゆうナーバスな題材を
映画化しようとすることだけで凄い事だと思う。
山谷問題じゃないが、表現の自由が尊重されますように。

c17ea7f2.jpg

余談だけど、ローマ・パリ・ベイルート・キプロス・アテネなど
美しい町並みは必見かも。すごく綺麗に描かれてる。行きたくなる。

今日は文字ばかり。乱筆御免。

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
14番目の庭
nobunagaakonn.jpg

「石井あゆみ / 信長協奏曲」

絵も少女漫画っぽいし、日本の歴史ものって苦手だし。。。
と、最初は斜に構えてたんだけど、すんごく面白い漫画。
現代の高校生がタイムスリップして織田信長になり代わる。。。
と、なんとも「仁」を彷彿してしまいますが。

僕は日本の歴史に疎く、みんな大好き坂本龍馬も、ほぼ無知。
戦国時代なんて、もってのほか。やれ何藩だ、やれ朝廷が、やれ天下統一だ。
と、なんだか難しそうなので嫌いなのだ。

だけどこの漫画、タイムスリップってことでSFなのだが、すごく分かりやすい。
漫画で知ろう!日本の歴史。的なあの本を、わかりやすさで言えば越えているぞ。
歴史の教科書をこの手法でやれば、歴史の平均点があがるぞ!な漫画です。
まだ4巻までしか出てないので、これからが楽しみ。
そして信長をちょっとだけ好きになってきた。

te270a.jpg

te270b.jpg

te270c.jpg

te270d.jpg

the end 270 砧、二子玉 / Nikon F3

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
バニッシング点
R0027166.jpg

「窪美澄 / ふがいない僕は空を見た」

デビュー作で、R-18文学賞、本屋が売りたい賞みたいなのも1位。
ってゆうなんだか凄そうな小説。普段ならあんまり手を出さないんだけど
本の事に関しては信頼してるブログで、取り上げられてたので読んでみた。

1ページ目から凄かったなあ。世界に持ってかれた。
文章力なんだろうなあ。段落が全然なし、文字垂れ流し状態が続くんだけど
嫌な思いはしない。持ってかれるんだよ。世界に。

ただ展開に抑揚は無く、だから何だと言われたら、特に何でも無い。
著者が好きな小説家の中に村上春樹って書いてあったのが頷ける。
村上春樹をかみ砕いた感じ。かな。
意味がない所に意味がある。あの、アレです。たぶん。

すごくオススメなんだけど、ハッキリゆうとエロいです。
そりゃあもうエロい。でも官能小説ではない。その違いは大事。
エロいの苦手な人にはお勧めしない。です。

第3章のタイトルは「2035年のオーガズム」ここら辺にも春樹臭いが感じられる。
これからすごく楽しみな作家さん。良かった。

te269.jpg

the end_269 事務所の百合 / Hasselblad 500CM

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲
音速でたゆたう
以前から本をよく読む。最近は特に読んでいる。
それでも学生時代より読んでないと思う。
単純に当時より時間が無いからだろうか?
たぶん違う。

もっと本を読んで心に貯金をしないといけない。
もっと色んな物語を知って価値観を広げないといけない。
豊かな想像力を持たないといけない。維持しないといけない。
じゃないと僕は終わってしまう。

te265.jpg

The End_265 代田 / Nikon F3

te266.jpg

The End_267 二子玉 / Nikon F3

te267.jpg

The End_268 砧公園 / Nikon F3

「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲